◆ 前年の20位から8位へ大躍進東京ヴェルディは最終節はアウェイで4位のC大阪と対戦したが「アウトゥオリ監督との契約を解除して強化部長だった大熊氏を監督を据える。」という荒治療を行ったばかりのC大阪に0対2で敗戦。41節が終了した時点でプレーオフ圏内の6位だった長崎はアウェイで北九州に1対2で敗れたので、東京VはアウェイでC大阪に勝利していたら6位でプレーオフに出場することができたが、涙を飲むことになった。
富樫監督が就任して2年目のシーズンだった東京Vは7月18日(土)に行われた第24節の北九州戦(A)から怒涛の5連勝。28節の横浜FC戦(A)は6対1で大勝するなど7月から8月中旬までは絶好調だった。五輪代表にも選出されたFW杉本竜、高木三兄弟の三男であるFW高木大というユース出身の2人が攻撃陣を引っ張ったが、結局、連勝が止まった29節の徳島戦(A)以降は2勝9敗3分け。終盤戦に躓いたのは痛かった。
あと少しのところまでプレーオフ出場が迫っていたので悔いの残るシーズンになったが、昨シーズンは9勝18敗15分けで勝ち点「42」。残留圏ギリギリの20位だったことを考えると、16勝16敗10分けで勝ち点「58」の8位という成績は決して悪くない。「降格候補」と言われながら5位でプレーオフに進んだ愛媛FC、昇格1年目で12位と大健闘した金沢とともに今シーズンのJ2を盛り上げたサプライズチームと言える。