東京ヴェルディ→ リーガ・エスパニョーラで実績十分のロティーナ監督を招聘した東京Vだったが開幕の徳島戦(A)は0対1で敗れた。スコアこそ僅差だったが内容的には完敗だった。「チームが出来上がるまでに時間がかかるのではないか?」と思ったが、2節から5試合連続完封勝利。一気に勝ち点を積み上げて首位に浮上した節もある。18節を終えた時点で9勝6敗3分けで勝ち点「30」。6位とプレーオフ圏内に付けている。
18試合で24得点/14失点。とにかく失点の少なさが目立つ。得点数は7位タイ。まずまずの数字と言えるが、失点数は横浜FCや松本山雅と同じで最少タイとなる。残留争いに巻き込まれた昨シーズンは42試合で43得点/61失点。失点数がワースト6位だったので「守備力アップ」が最大のテーマだったがロティーナ監督が就任して「堅守」がウリのチームに生まれ変わった。スペインでの実績は伊達ではなかった。
90分あたりのシュート数は11.00本で4位、90分あたりの被シュート数は9.39本で10位。シュートチャンスを作られるシーンは多いがキーパーのGK柴崎貴の好セーブに助けられる場面は多い。昨シーズンはキーパーを固定できなくて失点が多かった要因の1つに挙げられたが今シーズンはベテランのGK柴崎貴の活躍が目立っている。GK柴崎貴は失点数の大幅減少の立役者の1人。チーム内MVP級の働きを見せている。