東京ヴェルディ C+
→ 「11年ぶりのJ1復帰まであと1つ」に迫りながら磐田に0対2で敗れてJ1昇格を逃した東京Vはロティーナ監督が退任。ホワイト監督を招聘した。クラブ生え抜きでずっと守備の要として活躍してきたDF井林(→広島)が退団して、3年間で108試合に出場して37ゴールを記録したFWドウグラス・ヴィエイラ(→広島)も退団。2017年に39試合で17ゴールを記録したFWアラン・ピニェイロ(→千葉)もチームを離れた。
さらに左SB/WBの主力として活躍したDF香川勇(→長崎)、ドリブラーのMF泉澤(→ポゴニ・シュチェチン)はともにレンタル終了となった。重要な選手が何人も抜けたのでオフの移籍市場は苦労したが流出の噂もあったMF渡辺皓、MF井上潮、MF藤本寛のユース出身トリオがチームに残ったのは大きい。この3人には新生・ヴェルディを引っ張っていくことが期待される。2019年に活躍出来れば東京五輪出場が見えてくる。
「守備の要だったDF井林の抜けた穴をどのようにして埋めるのか?」が注目点になるが最終ラインに関しては不安いっぱいである。ザックJAPANのときに日本代表を経験しているベテランのDF近藤直(千葉)を獲得しているが35才になって衰えを隠し切れなくなってきた。千葉は、ここ2年間は、CBの選手に大きな負担がかかるサッカーをしていたのでそれも影響していると思うが失点に絡む機会は少なくなかった。
昨夏にはDF畠中(横浜FM)も抜けており、DF近藤直以外でCBが本職となる選手はDF若狭とDF平くらい。MF李栄直やDF田村直やMF内田達あたりは「CBでもプレーできる選手」であるがCBとして常時起用するのは難しい。新監督が攻撃的なサッカーをするのか?守備的なサッカーをするのか?はまだ分からないが、最終ライン、特にCBは質も量も十分ではない。「さらなる補強がないと苦しいのでは?」と感じる。