◆ 2試合を残した段階でJ2残留が確定昇格2年目のカマタマーレ讃岐は40節終了時点で10勝15敗15分け。40節はJ1昇格がかかった首位の大宮を相手に1対1のドロー。試合前の時点で「6差」だった21位の大分が敗れたため、2試合を残した段階で「J2残留」が確定した。シーズンの2/3を過ぎたあたりまでは余裕で残留できそうな雰囲気だったが、秋以降がなかなか勝ち点「3」を獲得できず。20位に転落した時もあったが無事に「J2残留」を確定させた。
2014年は7勝23敗12分けで勝ち点「33」。21位で入替戦に進むと長野パルセイロとのホーム&アウェイの戦いを制して何とかJ2に残留することができた。JFLに所属していた2013年は(当時は)J2に所属していたガイナーレ鳥取と入替戦で対戦して初のJ2昇格を勝ち取っているので2年連続で入替戦を制したことになる。「入替戦マスター」というやや不名誉な称号を得ていたが、今シーズンは入替戦に進むことも回避できた。
2014年は42試合で34得点/71失点。リーグワースト2位となる失点数の多さだった。「守備力アップ」というのが明確な課題と言えたが、今シーズンは40試合を終えた段階で25得点/33失点。得点数はぶっちぎりのリーグ最少であるが、逆に失点数は40試合で31失点の長崎に次いでリーグ2番目の少なさで、40試合で34失点の大宮よりも少ない失点数である。1試合平均の失点数は1.69から0.83に激減している。
組織的な守備ができるようになったことが1つの理由であるが、やはり、山形から経験豊富なGK清水健を獲得できたのは大きかった。2014年はキーパーを固定しきれず。讃岐の弱点になっていたが、J1時代の山形で守護神として大活躍したGK清水健がオフに加入して不動のレギュラーとして大きく貢献した。山形時代からビッグセーブの多いキーパーとして知られていたが、数多くのビッグセーブで讃岐を救ってきた。
さらにはDF藤井航とDFエブソンのCBコンビの活躍も見事だった。186センチのDF藤井航と190センチのDFエブソンの中央の守備は鉄壁でハイボールを跳ね返す能力に関してはともにリーグ屈指と言える。就任6年目となる北野監督の功績も大きいが、GK清水健とDF藤井航とDFエブソンの3人が讃岐の失点数の減少に大きく貢献したのは誰の目にも明らかである。讃岐の中央の守備の堅さはリーグ最高レベルだった。