◆ 主力選手の流出を乗り越えて・・・。2014年は18勝13敗11分けで勝ち点「65」。1位の湘南、2位の松本山雅、3位の千葉、4位の磐田に次ぐ勝ち点を稼いだが、「J1ランセンス」を取得できなかったため、昇格プレーオフに参加することはできず。今年度も「J1ライセンス」を取得できないことが予め分かっていたので、昨オフはGK大谷(→浦和)、DF渡邉将(→甲府)、DF冨士(→FC岐阜)、FW池元(→松本山雅)という主力4人がチームを離れた。
シーズン前は苦戦が予想されたが、40節を終了した時点で16勝19敗5分けで勝ち点「53」。10位とまずまずの位置に付けている。「J1ライセンス」を取得できないチームはシーズンの終盤になると(他クラブと比べると)モチベーションの維持という点で難しくなる。「大きなハンディを抱えている。」と言えるが、そんな中で「6位以内の可能性」を残した状態で終盤戦を迎えることが出来た点は高く評価できる。
クラブを取り巻く環境が十分に整っているとは言えない状況でありながら2年連続で好成績を残した柱谷幸一監督の手腕は称えられるべきである。山形と京都と栃木SCを指揮した経験があるので北九州が4チーム目となるが、どのクラブでも期待通りかそれ以上の成績を残している。高確率で安定した成績を残すことが期待できる点を考慮すると上のクラブから引き抜きがあってもおかしくない実績を持っている。
現段階では柱谷監督の去就に関するニュースは流れてこないが、(どんな結果にしろ、)3年を一区切りと考える指導者は多い。まずは監督の去就が気になるところであるが、待望の球技専用の新スタジアムである北九州スタジアム(仮称)は2017年3月にオープン予定になっている。スタジアムの問題が一番のネックになっていたので2016年は「J1ライセンス」を取得できる可能性がある。勝負の1年となるだろう。