山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

ここブログでは新書を10点満点で採点しています。

2006年09月

岩田薫『住民運動必勝マニュアル』(光文社新書) 7点

 迷惑住民への対処法から、マンション建設反対運動、そして新幹線やダムといった大型公共事業への反対運動の方法を紹介した本。
 ほぼすべてが実例をもとにしており、告発書や公文書の開示請求書、訴状などの文例も紹介されているので、こういった運動をしようと思っている人には役に立つでしょう。また、現在こうした問題と無縁の人も対処法を頭に留めておくという意味で勉強になると思います。
 ただ、迷惑住民を追い出すのにローンを組んでいる銀行にまで手を回すというのはちょっと行き過ぎな気も…。

岩田薫『住民運動必勝マニュアル 迷惑住民、マンション建設から巨悪まで』

中島隆信『これも経済学だ!』(ちくま新書) 6点

 タイトルの通り、将棋や大相撲などの伝統芸能、宗教、「弱者」の問題などを経済学の切り口から分析し、経済学の魅力を語った本。
 大相撲の力士の生涯にわたる収入の分析や、仏教の経済的側面などを語った面はおもしろいですが、ここまで経済学をプッシュされると、「すべてを経済の面から分析することは可能だけどそれはあくまでも経済の見方からみた一面にすぎない」というようなルーマン的なことも思ってしまいます。

中島隆信『これも経済学だ!』

安倍晋三『美しい国へ』(文春新書) 5点

 次期総理の本。中身はマニフェストというよりは、自分の半生とか拉致問題とかナショナリズムとか教育問題を映画の話題なども絡めながらエッセイ的に語ったもの。
 読みやすいけど、中身はそれほど濃いもんじゃない。彼の「草の根保守」的な立ち位置がわかるという本で、いまなら読んでみてもいいかも。たぶん3年後に読む人はあんまいないと思いますけどね。

安倍晋三『美しい国へ』
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通勤途中に新書を読んでいる社会科の教員です。
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