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 南あわじ市まで南下して、「慶野(けいの)松原」へ。
 長さ約2.5km、幅は広い所で600mあるという松原で、西岸にあるのでここも夕日がきれいに見えるスポットのよう。海岸には波と戯れる家族や若者の姿があり、こういう日常が少しだけ戻ってきていることがうれしい。
 慶野松原内には「プロポーズ街道」というふざけた名前の散策道があり、約1.5kmにカップルの名前やプロポーズの言葉が刻まれた瓦が展示されている。

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慶野松原の浜にて

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慶野松原「プロポーズ街道」。柵には「プロポーズ瓦」がずらりと。

 島の西側の慶野松原から東進して行政区的には再度洲本市に入り、東岸の市の中心部に入る前の山中で「鮎屋(あいや)の滝」を見る。
 淡路島一を誇るこの滝は、落差が14.5mあり、小さな島といって侮ってはいけない。間近で流れ落ちる滝の様子はなかなか迫力がある。6月下旬頃になるとホタルの飛び交う姿が見られ風情があるというが、残念ながら水はあまりきれいではない。上流にため池でもあるのだろうか。

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鮎屋の滝

 見て回っているうちに12時を過ぎてしまい、腹が減った。朝から腹に入っているのはウーロン茶だけなのだ。
 洲本市に入ってイオンタウンをみつけたのでそこに何かあるだろうと思ったが、フードコートに入っている店は数件程度で、コスパ的にあまり食指が動くものはない。視線を巡らすと、「洲本アルチザンスクエア」と思われるレンガ造りの建物が近くにあったので、それを先に見ることにする。

 「洲本アルチザンスクエア」。
 洲本市民広場にある、工芸やアートの紹介を目的に建立された複合文化商業施設で、旧鐘紡の紡績工場の外壁を利用している。明治時代に建てられたレンガ造りの建物内には洲本市民工房やレストラン、居酒屋、雑貨店など多くの店が入店している。

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洲本アルチザンスクエア1

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洲本アルチザンスクエア2

 その中のレストランはほぼ閉まっているが、1軒だけ「三代目カツ泉アルチザン店」という店が営業していたので、そこに入る。
 かけかつ丼というあまり聞き慣れないメニューがあったのでそれとミニサラダ、580+100+税=748円を。ランチタイムはごはんと赤だしがおかわりできる趣向。従業員が足りずうまく回転していない印象の店。
 かけかつ丼は、通常カツを閉じる玉子の部分がカツの下に敷かれたもので、食べてみればやはり玉子はカツと一緒に煮込まれんといけんという感じ。つゆだくなので、まずはカツを蓋の上に除けてカケモノで一膳。2杯目は自分でよそってきた白ごはんにカツを乗せ戻して、ウスターソースをだぼだぼとかけてソースかつ丼に。しじみ味の赤だしももう1杯。こんなに食べれば今夜もつまみ程度でオッケーとなってしまう。
 ところで、島内を走っていると天ぷらを揚げているような食べ物の匂いが始終しているのだが、これは淡路島特産のたまねぎ畑の匂いだったようだ。

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「三代目カツ泉アルチザン店」のかけかつ丼

 それからはしばし、洲本市内を歩いてみる。「本町商店街」というのがあるらしいのでそちらを目指して歩いていると、左手に新しい庁舎の「洲本市役所」があった。黒基調の建物で立派だ。

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洲本市役所

 「本町商店街」とは、別名「コモード56商店街」との愛称が付く長いアーケード街だった。洲本市の中心部は淡路島いちばんの人口規模なのだろうが、それにしてもこのアーケード商店街は必要以上に長いのではないだろうか。

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コモード56商店街

 島内交通の要衝となる「洲本バスセンター」を眺めて、洲本市中心部の南側に位置する「大浜公園(大浜海水浴場)」へ。ここでも、コロナ蔓延防止のための駐車場閉鎖はまだ続いている。路側帯が広くなっているところに車を停め、公園の写真だけ撮ってすぐに戻る。

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大浜公園(大浜海水浴場)

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