歩きながら考えること
- 2009/09/16 23:44
- Category: bologna生活・習慣
随分日が短くなった。もっとも連日雨なので日没も何もあったものではない。朝から晩まで重い雲が垂れ込めていて一日中何となく暗い。そして夕方7時頃には更に暗さが増して8時にはすっかり夜となる。少し前までは晩の9時を過ぎても薄明るくて家に帰るのが勿体無く感じたと言うのに。それにしてもこの涼しさは快適だ。汗ばむこともなければ暑くて眠れないなどと言うこともない。ひとつ良いことが無くなったら、ひとつ別の良いことを探せばよい。それがどんな小さなことだって良いから。残念がってばかりしていたら傍にある良いことも見えない。そんなことに気がつくまで随分の時間を要したけれど、気がつくことが出来たのは私にとって大変な幸運であった。あの時私は人生って案外悪くないものだ、と泣きながら笑った。これまでに学んだことは沢山ある。声を大にしていうような凄いことはあまり無い。それよりも、なんだ、そんなことか、と人に言われそうなことばかり。でもそんなちっぽけなこと達は私の宝物になっている。私の宝物はそれだけではない。例えば私と関わった数々の人達。通り過ぎていった人もいれば強く弱く今も繋がっている人達もいる。どの人も私には意味ある存在でひとつやふたつの忘れられない思い出がある。ボローニャの町を歩きながら時々、幸運とか宝とか私を取り囲む人たちのことに思いを巡らす。
hiro_bl
僕はこんなに素敵な街に住んでいたのかと思うと、
本当のことだったのか、夢だったのか、ちょっと分からなくなる時があります。