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2023.01.09 20230108 日
 暑さなどで寝苦しく、起きて寝てが何度かあったため、寝床から出たのは8時となる。
 スタートが遅いと午前中の自由時間がぐんと短くなるのが痛い。カキモノなどをしているうちに10時になってしまう。

kametaro 20230108
(「らーめん亀太郎」のみそらーめん)

 1日おいての外食となった昼食は、2年8か月ぶりに南原町の「らーめん亀太郎」へ。
 数量限定だというみそらーめんの大盛りを、JAF会員割引を使って830+0-50円にて。
 白味噌が勝っていて、スープの表面には煮干しなどから出た脂が浮き、味噌自体はマイルドでも全体としてコク深い仕上がり。卓上の乾燥唐辛子をふりかけて食べればおいしい。
 大盛りは無料。麺量は300gだというが、この程度なら胃へのプレッシャーなく食べられて、むしろ適量だ。この日の3日後から価格改定する旨の告知あり。また、JAF割引は5日前に100円引きから50円引きに変更になっていた。

 読書は、この日も「波乗りの島」から始めて40ページ。
 読んだところでは、高い波に乗っている主人公が、波の様子、そのときの心情、波の合間から見え隠れする風景を淡々と綴っている。著者はこここそがこの作品で最も書きたかったところであり、ストーリーの静かなクライマックスでもあったのではないか。

tama 01 1981
(誰?(1981年春、東京都多摩市にて))

 午後になって手にしたのは「ジェットコースターにもほどがある」(宮田珠己著、集英社文庫、2011)で、タマキングの5冊目。自分の大好きなことを書いていて、それは東南アジアの仏像だったりウミウシだったりするのだが、今回はジェットコースターなのだ。
 東に凄いコースターがあれば行って乗り、西に珍しいマシンがあればそれも乗り、南に怖がっている人があれば行って乗せ、北につまらないマシンがあればそれも乗り……。ジェットコースターに深い愛情を捧げる著者が世界の100機種以上に乗って乗って乗りまくった、最高に爽快な暴走エッセイ! 濃すぎるマニア仲間との座談会「好きなマシン、乗りたいコースター、言いたい放題」も収録。(カバー背表紙から)

 一人で乗ってはつまらないので、ウェブで見つけたジェットコースターマニアの西島君という高校3年生を同行者にして、コースター大国のアメリカまで出向いて乗りまくっている。ホントに好きなのだろうな。何かのついでというならまだしも、ジェットコースターに乗るだけのためにわざわざアメリカまで出かける酔狂さは自分にはない。
 人はなぜジェットコースターに乗るのかを著者なりに考察しているところがあり、それによれば大きく3つの動機というか段階があり、それは1下心、2うりゃうりゃ、3個性を味わう――だと語っている。うりゃうりゃ?! これだけではすんなりと理解することは不可能で、後に続くそれぞれの解説部分を読まなけばならないのだが、その内容がまた面白い。
 これを90ページ。

hakugei 202101
(ナガシマスパーランド(三重県桑名市)のハイブリッドコースター「白鯨」)

 夜には「沖縄を語る2 次代への伝言」に戻って、40ページ。
 芥川賞作家の目取真俊についても主たる作品はほとんど読んでいる。続く沖縄戦の語り部の中山きく、ジャズドラマーの上原昌栄あたりになるって、ようやくこの本で初めて見聞きする人物となる。
 高校時代、目取真がエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を読んで衝撃を受け、その頃から詩や短歌を書くようになったと語っていたので、当方もそれを今更だがそれを読んでみようかと思う。

 今日も昼食の外出以外はほとんど自室で本を読み、昼寝をして寛いだりする一日だった。きわめて平凡だが、それなりの充実感もないわけではない。
 23時に減速し、少し本を読んで、23時45分消灯。オヤスミナサイ。

2023.01.10 20230109 月
 7時前に起きたが、この時間に起きれば午前中は長く、8時に起きた昨日とはダンチだ。一通りのことを終えてもまだ8時台が続いているのがうれしい。
 月曜だが祭日のため、世間的には3連休。株式市場が3日も動かないと直近のトレンドがわからなくなって困る。明日からの正常化した日々が待たれる。自分のような毎日が休みの人種にとって連休はむしろ不要で、このあたりは現役時代とは真逆になっている。

nakada sachiko 2011
(仲田幸子に脱力する)

 ところで、今はハッピーマンデー制度が導入されてわかりにくくなっているが、成人の日がなぜ1月15日だったのかを知らない。ボーっと生きている。調べてみると、この日は小正月で、かつて元服の儀が小正月に行われていたことによるのだという。ふーん。
 もう一つ疑問。だとすれば、去年4月、成年年齢を18歳とする民法改正がなされたわけだから、成人の日は二十歳ではなく18歳になる者をお祝いするべきなのではないか。「二十歳の集い」などと名前を変えて従来型の式をやっている市町村が多いようだが、これはもはや成人云々とは関係がなく、この日にやる理由が見出せず不要と思われるのだが、どうだろう。まあ、余計なお世話ではあるのだが。

 まずはWORDファイルの「波乗りの島」から読み始めて、60ページ。
 ハワイの火山が噴火し、自然や住宅を跡形もなく焼き尽くし、そこから逃れる場面の記述はなかなか圧巻だった。

 今日の昼は何を食べようかとつれあいと相談したところ、カキフライが食べたいとのこと。うーん、どこがいい? ネットで調べると、三幸、あたご食堂、ちん豚、あら井などがヒットし、その中から安価ではずれがない松波の「あたご食堂」を選択し、9か月ぶりに伺う。
 カキフライ定食、950円。大きな牡蠣が5個。存在感抜群! タルタルソースが少ないが、卓上のとんかつソースを多めにかけて食べればうまいのなんの。添えられた野菜もたっぷり。いい塩梅の白菜漬と、豆腐・ワカメ・なめこの入った味噌汁。普通盛りでも不足感がないのに、つれからどっさりのごはんとフライ1個、さらには漬物まで回ってきて、かなり満腹になる。
 いつも思うが、ココにはいつ来ても、何を食べても、必ず大満足して退店できている。

atago 20230109
(「あたご食堂」のカキフライ定食)

 午後から夜にかけては、「沖縄を語る2 次代への伝言」を90ページ余り読んで読了。
 元石垣市観光協会長の宮平康弘は、地元資本唯一のホテルとなってしまった石垣港離島ターミナル傍の「南の美ら花ホテルミヤヒラの代取。
 古堅実吉は、鉄血勤皇隊員の生き残りで、元沖縄人民党の闘士。復帰後は日本共産党の衆議院議員を3期務めた人物。
 戦後初の沖縄のアナウンサー・川平朝清は、ジョン・カビラ、川平慈英の父。
 最後は、染織家の上原美智子で閉じられている。ウルトラマンの生みの親・金城哲夫の実の妹で、「あげずば織り」の開発者なのだという。

 ほかにも、「ジェットコースターにもほどがある」を110ページ。
 依然として知ってもそれほど価値がないと思われるジェットコースター話が続いているが、中にはタマキングらしい論調に思わず無邪気に笑えてしまう場面が何度かやってくる。まったく何言ってんだよ、馬鹿だなあコイツは――なんて思いながら読めるので、精神衛生上大変にヨロシイ。

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(「どうする家康」第1回、瀬名(有村架純)と松平元康(松本潤))

 飲みながらの録画として、この日曜から放送が始まったNHK大河ドラマ「どうする家康」の初回放送を観た。松平元康(後の徳川家康)の妻となった瀬名役の有村架純が目当てということもある。自分はこういう親しみやすいたぬき顔的な女優が、ブリブリの美女よりも好きなのかもしれない。これならなんとか第2回以降も見続けられるだろう。

 23時45分、消灯就寝。

2023.01.11 20230110 火
 7時起床。3連休が終わって平常の日が戻った朝は小雪の降る冷え込みになっていて、この寒い朝から出勤しなければならない労働者諸君は最悪なのではないか。幸いにして雪に埋もれるクルマの掻き出しまではしなくていいようではあるが。

 4日ぶりの東京株式市場は期待していたほどの芳しい動きはなく、開場過ぎの15分程度で興味を失ってしまう。ずっと値下がりする日が続いている電力株1銘柄1ユニットを買い拾っておく。

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(okinawa-image カチャーシー、カチャ~~シ~~!!)

 あとはいつもの読書ライフで、この日も電子ファイルの「波乗りの島」から始めて、午前のうちに文庫本換算で60ページ。
 スバヤク「愛しの座敷わらし 下」(荻原浩著、朝日文庫、2011)へと移行。3日前に読み終えた上巻の続きだ。こういうものならすいすいと読める。年間目標達成を盤石のものとするためにも今のうちにどんどん読んで冊数稼ぎをしておこうという魂胆だ。こちらは夜までに一気に210ページ読み進める。

 朝の段階で、今日の昼食は残っている餅を家で食べると宣言されて、日々の楽しみの一つが早々に失われる。子供たちもいなくなって二人きりなのだから、残り物を食べなければならないほど買ってこなければいいのにと常々思っているのだが、主婦というものは長い期間の子育てを終えてもそう簡単に習慣から脱することはできないもののようだ。買い物の様子を見ていても、二人だけなのにそんなに買うのかと思う場面によく遭遇する。餅入り雑煮、納豆餅、磯部巻にして。

 午後には、4日ぶり2度目となる歯医者。昼時に食べた納豆と多めの刻みネギが気になり、歯磨きとマウスウォッシュをして出かけたが、効果は限定的だっただろうか。
 診察はものの5分もかからずに、仮の詰め物を入れ替えるだけで終わる。薬を少し強いものにして、次回は内部を固めるものを入れていく、とかなんとか。歯医者通いはこの“ちょちょいのちょい”の期間を乗り越えるのに数回かかり、時として足が向かなくなることもある。まあ幸い、通院時間ぐらいは会社に年休を出さずとも取れる身分になっているのでかまわないのだが。

 録画視聴は、1月3日放送の「町中華で飲ろうぜ」の鹿児島・鳥取・静岡編の2時間スペシャル。同じようなシーンを2時間見続けるのはやや辛くなってきている。

Montreal La Ronde 202301
(モントリオールの絶叫系遊園地「La Ronde」とは、こういうところらしい)

 寝る前の最後のあがきは、「ジェットコースターにもほどがある」を60ページ。
 著者は「アメリカ2001」の章で、この2年間で109のコースターにのべ200回以上乗り、途中から人生におけるジェットコースター含有率が限界値を超えてついにアレルギーになったと述べている。いくらフリークといっても限度があり、ジェットコースターは非日常的な体験だからいいのだと感じていたようだ。
 とはいっても好きは好き。ジェットコースターの世界が新しい段階に突入しつつあることを知り、2007年には北米に飛び、新機種に乗って異次元体験をしているのだった。

 合わせて330ページの読書デー。きちんと読めて、いい傾向。娯楽本ばかりではあるけれど。
 24時頃には就寝。

2023.01.12 20230111 水
 眠っている途中で体が火照るという更年期障害的な症状も出ずに朝まで安らかに眠れて、7時起床。
 この日も変わりなく、朝のうちに毎日やるべきことは済ませ、株式市況を眺める。鉄鋼が上がっていたので、1銘柄1ユニットを売りに出し、前場終了間際に約定する。
 その後は「波乗りの島」を読み始め、昼過ぎまでに40ページ余り読んで読了。

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(「そば処さい藤」の鶏つけそば)

 昼食にごつい蕎麦を食べるならどこがよいかと思案し、五十鈴の「そば処さい藤」を1年1か月ぶりに再訪。
 鶏つけそば980円。茹でるのに10分程度かかるという極太の蕎麦がここのウリだ。こういうつくりの蕎麦は知る限り、県内ではここと東根市の「伊勢そば屋」、山辺町の「浪花亭」ぐらいしかないと思われ、オリジナリティの極めて高いものになっている。
 顎を使ってよく噛む必要がある蕎麦で、喉越しを楽しむものとはまったくベツモノと言っていい。麺量は、普通盛りで茹で前250gと多め。1.5倍の大盛りをいくには少々勇気が必要だ。
 生卵、揚げ玉、自家製ラー油の3品が添えられ、これらを用いて味変を加えながら食べるのが愉しい。蕎麦の上の鶏肉は肉そばに使う親鶏で、これまた歯応え抜群なのだった。
 噛み噛みしている間は無口になり、今求められている「黙食」をするにふさわしい一品。つれあいから回ってきた2~3箸分の蕎麦も食べて満腹に。このユニークな蕎麦はもっと評価されて然るべきだと思うが、まだ大きなムーブメントを起こすには至っていない模様で、これからに期待といったところか。

 午後は、「愛しの座敷わらし 下」を80ページほど読んで、この日2冊目の読了本となる。
 2011年の文庫化後、2012年には「ここにいるよ ざしきわらし」の題で絵本化され、さらに「HOME 愛しの座敷わらし」の題で映画化されたという。
 ラストシーンは、田舎から戻った都会で入った見慣れたファミリーレストラン。それは感動的な場面だったが、果たして映画版でのラストシーンはどのように描かれていたのだろうか。そう考えると、ぜひ映画のほうも観てみたくなるのだった。
 文庫本の解説を、映画で高橋家の父・晃一役を演じた水谷豊が書いていて、いい解説になっている。

zashikiwarashi 202301
(座敷わらし?)

 夜になってからは、「ジェットコースターにもほどがある」を60ページほど読んでこれも読了。この日は3作読了となる。
 巻末の、著者と4人の愛好者が語る座談会「好きなマシン、乗りたいコースター、言いたい放題」は、かなりマニアックだ。どんなジャンルにもその道の熱狂者とはいるものなのだなと感心する。

 そこから寝るまでの間は、勢いに乗って「妻と娘の国へ行った特派員」(近藤紘一著、文藝春秋社、1986)を読み始め、40ページ読む。
 「サイゴンのいちばん長い日」(1975)、「サイゴンから来た妻と娘」(1978)、「バンコクの妻と娘」(1980)、「パリへ行った妻と娘」(1985)と読み続けてきて、その最後であり著者の遺作となる1986年の作品という位置付けだ。
 複雑な国情と厳しい風土の中で生きる東南アジアの人人に常に暖かな目差しを注ぎつづけ、心から愛したベトナム人の妻と娘に熱い思いを遺しながらガンで逝った45歳の著者の最後のエッセイ集。

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(この日読んだ4冊中の3冊)

 今日も読書デーとなった。
 マウイ島のビーチで貿易風に吹かれながら大波に翻弄されるサーファーたちを眺め、東北地方の田舎の古民家に滞在して若い家族のもてなしを受けながら座敷わらしを見ることができ、著名なプロ雀士と卓を囲んで真剣に闘い(これは録画番組)、各国の絶叫系遊園地を訪れてたくさんのジェットコースターに乗ってふらふらになり、灼熱のタイで軍首脳たちを取材して南国のいい加減さに脱力し――というふうに、バーチャルだけれども家にいながらこの一日だけでたくさんの風景に出会い、人と出会い、いままで味わったことのない体験をしている。タマキングの言葉を借りれば心にたくさんの「うりゃうりゃ」をもらって満喫している形だ。
 24時半、就寝。

2023.01.13 20230112 木
 6時45分起床。積雪なく、霜も降りていず、今日はわりと寒くなさそうだ。
 午前中は株式市況のウォッチなど。今朝までのNYは好調なのに、日本はそうでもなく、この日も低調というか、芳しくない。それほど買いたくもない値嵩株のJR東日本が買えてしまった。つまりは、予想している以上に下げているということだ。

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(「ラーメン風林火山山形店」のラーメン)

 昼食は、旧「南四番町食堂」を居抜いて2か月前に開店した「ラーメン風林火山山形店」へ。連日の行列が一段落したのを見計らって、このたび初訪問となる。「風林火山」で食べるのは、鶴岡の店舗がまだ末広町のボロくて小さな店で営業していた2016年以来のこと。いまや山形市にまで支店を出す繁盛店になったのだな。
 ラーメンの普通盛り850円を、野菜増し、アブラ増しにして。多くの客は年齢に関係なく、ラーメンを大盛りまたは中盛りを野菜マシマシにして、人によっては無限ライスまで付けてばくばくずるずると食べている。当方は大盛りには白旗を掲げ、野菜は「マシマシ」ではなく「マシ」にとどめてみた。
 食後の処置が大変だが、ニンニクはこれでもかと効かせたほうがおいしい。ちょっぴりアブラに負けそうだが、これならば野菜マシマシの中盛りもイケルかもしれない。

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(ヨークベニマル成沢店で買い物)

 食後にはヨークベニマル成沢店で買い物。昼食が重たかったので、夜の飲酒のアテは油を使わない料理がいいとリクエストして、買い物にかかる。
 セブンブランドのストロング缶チューハイ500mlが4種(レモン・シークヮーサー・グレープフルーツ・ドライ)置かれていて、酒類量販店よりもぐんと安い125円+税で買えるので、ここで10本ほど購入する。PBのハイボールも安い。

 スーパーでだんご木飾りが売られていたのを見て、懐かしく思う。自分が子どもだった頃は、山形の初市で家族の誰かがだんご木を買ってきて長押に挿して飾るのだったが、そうかこれは小正月の行事だったのかと思い当たる。
 調べてみると、朔(ついたち)正月の元旦を中心とした正月(=大正月、男正月)に対して、15日を中心とした正月を小正月(=女正月、子持ちの年とり、あとの正月、サイト焼き、ダンゴさし)と呼ぶのだそうだ。小正月行事は地域によって多種多様で、14日から柳などの木に小さく切った餅や団子を刺したり、繭玉を刺す「餅花」を作って飾ったり、15日の朝には小豆粥を食べ、正月飾りを焚いたりするなどの行事が多いという。
 今年は3年ぶりに、山形市の初市が目抜き通りで開催された。

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(初市の店頭に並ぶだんご木 2023.1.10)

 午後は、購入本10冊の表紙スキャンをして、15時頃から読書に移行する。
 「たそがれビール」(小川糸著、幻冬舎文庫、2015)を読み始めて、夜までに160ページ読む。
 山形市出身作家の、小説もいいがエッセイもいいのではないかということと、表題に「ビール」が含まれているから飲んだり食べたりといった内容だろうという安易な考えで買ったもの。しかし内容は違っていた。(笑) 購入時にチェックしたこの本の「内容」は、次のとおり。
 「パリの蚤の市で宝物探しに奔走し、モロッコでは夕日を見ながら屋台で舌鼓。旅先でお気に入りのカフェを見つけては、本を読んだり、手紙を書いたり、あの人のことを思ったり。年末に帰ってきた自宅ではおせちカレンダーを作り、新しい年を迎える準備を整える。ふとすると忘れがちな、当たり前のことを丁寧にする幸せを綴った大人気日記エッセイ。」
 これを読めば飲み食べエッセイだと思うよナ。ところがこれは、2012年の1年間の日記で、80数日の日々のことが各日3ページ程度のボリュームでずらりずらずらと書かれているものだった。つまらないかと聞かれればそれほどでもないが、読んでいてすごく楽しいわけでもない。他人の日記とは、深々と感情移入して読めるものではないのだと知る。

 夜は主として、月末に赴くスパリゾート・ハワイアンズ行にからんでの情報収集をする。旅を充実したものにするためには事前の下調べはとても大事なことだ。立寄りポイントを調べて、それを地図にプロットしていく。作成した地図はスマホで読み取れるようにして、道中使えるようにする。こういう作業はハマるもので、23時過ぎまで。目がしょぼつく。

 消灯して寝入ったのは24時15分頃だっただろうか。

2023.01.14 20230113 金
 7時起床。朝まで眠っていられたが、起きがけには体の芯に疲労が残っているような感じがあり、肩回りが凝っている。今冬はまだ一度しか雪かきをしていないのに、どうしたわけか。今日も暖かく、4月並みの気温になるとの予報だ。
 今日の株式市況は下げているが、自分にとってはやや動きがある形になっている。長期間動きがなかった鉄鋼関連の某銘柄がようやく売ってもいいぐらいの株価になったので、1ユニット放出する。だが塩漬けに近くなっているストックはまだたっぷりある。自動車関連銘柄の大きめの下げが足を引っ張っている。
 そうこうするうちに10時になってしまうが、外の朝霧はまだ消えていない。

morning 20230113
(外は10時を回っても霧が深い)

 この日の昼メシは、2022年9月に「松屋」の複合店舗として開店した「とんかつ松のや」にて。去年9月、11月に続く3訪となる。こんなに頻繁に向かうのは、この11日から一週間限定で、「ロースかつワンコインSALE」をやっているからだ。500円ポッキリの特別価格でおろしポン酢、トッピングポテサラ、味噌の3種のロースかつ定食が食べられるというこのチャンスを逃すまいということで。
 9月に味噌ロースかつを食べているので、今回はロースかつ定食トッピングポテサラ、500円を注文。特盛りまで無料のライスは大盛りにて。
 トンカツはそこそこのデキではあるけれども、キャベツの不足感はなく、味噌汁まで付いてこの価格であれば、大納得。卓上のソース、ドレッシング、からし、紅生姜などを自由に使って食べられるのが、またいい。大盛りの飯量も十分だ。
 牛丼、とんかつ、中華料理などのチェーン店は、ホームページをチェックしていると時々お得な情報が得られるものだ。

matsunoya sale 202301
(「松のや」のロースかつワンコインSALE)

 体のだるさを解消しようと、13時過ぎからの1時間余りを休養時間に充てる。いわば計画的睡眠。何が原因でそうなっているのかよくわからないのだが、このところ比較的寝入る時間が遅くなっているのもそのひとつなのだろうか。でもまあ、少し眠れば、それ以上体調が落ち込んでいくことはない。

 そんなわけで、本を読み始めたのはその後から。
 まずは「妻と娘の国へ行った特派員」から始めて60ページ。各項ともここまでは取材活動の一環で体験したことを文章にしており、ベトナム人の妻や娘のことは出てきていない。
 次は、「たそがれビール」を寝るまでに100ページほど読んで読了する。著者は2012年の6月末から9月後半まで、ドイツ滞在のため夫婦でヨーロッパへと赴いている。コペンハーゲンでの短い滞在を終えて、ステイするベルリンへ。ベルリン滞在の間の晩夏にはハノーバー、ブリュッセル、ケルン、ハンブルグなどを小旅行し、仕事でイタリアへも出かけている。著者は各地を巡って、どの町もすてきだがベルリン以外のドイツの町は圧倒的にきれいと感じ、それでもベルリンは空気感が他の町とはちがい寛いだ気持ちになれると書いている。
 当方の場合、ベルリンは新婚旅行で赴いている。あれは1983年11月のことで、当時はまだ東西ベルリンが対峙しており、「壁」が実在していたのだった。東西ベルリンを見て、すぐそばにありながら政治体制の違いによってこれほどまでに風景や経済状況や人の態度が異なるものかと驚いた記憶がある。

berlin wall 198311
(西ベルリンから「壁」越しに東ベルリンを望む 1983.11.1)

 今日ほどではないものの明日も暖かくなりそうなので、蓄熱暖房機の蓄熱量を落として、23時過ぎには減速開始。24時頃に眠りに就く。

2023.01.15 20230114 土
 前日のような寝不足感を感じることなく、7時前に起床。今日も朝から真冬らしくない暖かさだ。
 土・日は平日にやっている株取引の動向確認が不必要なので、比較的ゆったりとした立ち上がりとなる。

 午前中には、雨降る中を3回目となる歯医者へ。今回もちょちょっといじって消毒薬を強めのものに詰め替えただけで、ものの10分ほどで終わる。医療費290円。

 昼食は自宅にて。朝のうちに所望して、ゲソ天そばをつくってもらう。「週末びっくり市山形南店」で売っているいかげそ天ぷらがめっちゃおいしく、これにハマっている形だ。

house lunch 20230114
(もりそばにはゲソ天がふさわしい)

 午後は、楽天キャッシュの設定に四苦八苦する。楽天カードから入金する際に「端末認証の暗証番号」を入れろときて、それって何だ?と悩み始めて数十分。いろいろの番号を入れて間違うと、数十秒待ってから入れ直せときて、それで間が空いてますますわからなくなるのだが、なーんだこの番号かと気づけば馬鹿々々しいぐらいにすんなりいくのだった。これでますます暗証番号アレルギーがひどくなりそうだ。
 風呂を沸かそうかと思ったところ、バスタブの栓の鎖が根元で切れていて、これを直すのにも一苦労するのだった。

 入浴後の夜は、いわき市の情報収集をする。概ね集め終えたが、頭をもう一ひねりして、項目を追加していきたい。

 読書は、「妻と娘の国へ行った特派員」を60ページ。
 ここまでで第1章の10編を読み終えた形だが、これらは月刊「諸君!」に1985年1月から11月に連載されたもので、タイ、南ベトナム、カンボジア、フィリピン、ブルネイ、シンガポール、インド、イランなどでの体験記になっている。最後の「ベテラン記者の死」は、著者が胃と肝臓が悪化したため、入院中の東京・虎の門病院の病室で書いている。
 なお、「諸君!」は、文藝春秋が発行していた1969年創刊の保守的なオピニオン雑誌で、2009年6月号を最後に休刊となっている。20世紀にはイデオロギーを明確に打ち出すこのような雑誌が多く発行されていたものだが、今はほとんど見かけなくなっている。

shokun 2009
(月刊「諸君!」)

 もうひとつ、「街道をゆく20 中国・蜀と雲南のみち」(司馬遼太郎著、朝日文庫、1987)を読み始めて40ページ。
 何年かをかけて読み続けてきた「街道をゆく」シリーズ全43冊の、自分にとって最後を飾る1冊となる。これで終わりかと思うと名残惜しく、読むのがもったいないような心境になる。

 この日もなんとか3桁の読み込みを達成したが、感覚としてはこれでは読み足りないような気がする。活動的ではない「雨読」の日であれば、もっと読んでいい。というか、読むべきだ。
 なお蛇足だが、晴れた日には自分の場合働かずに遊ぶので、「晴耕」ではなく「晴遊」だろう。「晴遊雨読」、いいじゃないか。リタイア人生としてはこれこそが至高だろう。(笑)

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(okinawa-image)

 24時、就寝。