寒い季節にチョコレート
- 2010/10/25 22:46
- Category: bologna生活・習慣
賑やかで軽やかな季節が終わって暫くした頃、私はいつもそんな季節を振り返って懐かしむ。毎年のことだ。多分昔からそんな癖があったのだろうけれど、ボローニャに暮らすようになってからは益々である。其のくらい、ボローニャの秋、そして冬は憂鬱だ。10月が終わらないうちにそんなことを言っているようではこれからやって来る冬はどうするんだい、と皆にからかわれたりするけれど。私は初夏、そして暑い夏が終わった初秋が好きだ。軽やかな季節だ。自分が一番自然な姿でいられる、自然な気持ちでいられる季節なのだ。それでこの憂鬱な寒い季節のことであるが、ひとつ素敵なことがある。チョコレートである。私はチョコレートが大好き。何処の国のどの店のでなくては、なんて拘るほどではないけれど、良質に越したことはない。沢山頂く必要はない。美味しい奴をひとつ。それで十分満足なのだ。だけど面白いことに初夏から初秋にかけての季節にはチョコレートに手が出ない。いや、手は出るけれど無性に食べたくなるとか、口に放り込んだ時に美味しさのあまりに感無量みたいな感覚に陥ることがない。それが素足でモカシンシューズを履く季節が過ぎ去って、温かいジャケットを着込みスカーフを首にぐるぐる巻きつけるようになると急変する。良質のチョコレートをひとつ。それだけでほっとするような、助かったような気がする。この季節にはチョコレート。そんな風に思っている人は、案外沢山いるのかもしれない。
rororo-nonono
わたしは一年中チョコレートが好きですが、寒くなるとチョコレートフォンデュがしたくなります。