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タグ:Whiskylink

ブラドノック 23年 1966-1989 ダンイーダン 50.8%

カテゴリ:

BLADNOCH 
DUN EIDEANN 
Aged 23 Years 
Distilled 1966.3 
Bottled 1989.10 
Cask type Sherry 
750ml 50.8% 

グラス:木村硝子
量:30ml以上
場所:個人宅(Whisky linkイベント)、自宅
時期:開封後3年程度
評価:★★★★★★★(7)

香り:リッチで甘いシェリー香、高貴、充実している。カラメルソース、黒葡萄、ウッディーでほのかに湿った紙を思わせるニュアンス。徐々に麦芽の芯の部分の甘さ、干し藁の香ばしい植物感。少量加水するとドライフルーツを思わせる酸味も開いてくる。

味:粘性のある甘さ、ピリピリと細かい刺激のある口当たり。カラメルソース、レーズンチョコ、皮ごと葡萄を口に含んだようなみずみずしい甘みとほろ苦さ。シェリーの奥にはフローラルで、微かにパフュームライクな要素も感じられる。 余韻はビターでウッディなタンニンを伴い長く続く。少量加水するとシェリーの奥に感じられたフローラルなニュアンスが一つ前に出てくる。


絶滅危惧種のローランドモルト、ブラドノック。。。と聞いてグッとくる人は相当なマニアの部類でしょう(私のウイスキー仲間には一人心当たりがありますがw)。
過去にはUD社の傘下にあったため、花と動物シリーズやレアモルトなどのリリースもあり、今回のボトルを含めて高い評価を受けたものもあります。
では近年はというと、線の細いローランドモルトよろしく、フローラルで草っぽさ、良い方向に行けばレモン系の爽やかなフレーバーが楽しめますが、下手すると所謂パフュームフレーバーまで出てしまうボトルもあり、自分としては率先して飲むことはあまり無い蒸留所です。

そんな中でも「おお!」と驚きと感動があったのが今回のボトル。そう言えばブラドノック1つも掲載してなかったなと、ちょうど良いので掲載します。
最初に飲んだのは3年前のWhiskylinkイベント、その後何度か機会を頂いており、自分の中のベストなブラドノックと言えばこの1本が該当します。

しっとりとした甘みのあるシェリー系、当時のGMなどの多く見られるカラメルソースのような甘みを含んだ系統で、葡萄を皮ごと食べたような瑞々しさ、そこにブラドノックらしいいくつかのフレーバー。余韻は樽由来のウッディネスも程よく効いて、単なるこってり系のシェリーで個性を圧殺したボトルでないのも好印象です。 


ブラドノック蒸留所の歴史は地理的な問題や、不況による需要と供給のバランスなどから順風満帆とは言いがたく、1993年には休止の危機にあったところを、前オーナーによる買収から何とか繋ぎとめられます。(ただその買収もWhisky Magazineの特集によれば「別荘地への転用」目的だったということで、蒸留所を観光資産として利用するプランが無ければ、閉鎖に等しい状況だったとか。)
その後、形式的な蒸留を維持する年間生産量10万リットルを条件とした買収が成立。しかし蒸留再開は2000年まで掛かるなど様々な紆余曲折があったようです。

2009年には新生ブラドノックのオフィシャルボトルである8年モノが販売されましたが、2014年には再び休止状態となり、翌年2015年にはオーストラリアの企業に買収されることが決定し、現在は2017年の蒸留再開に向けて準備中・・・とのことです。
他方で、この準備としては現在の設備を総入れ替えするレベルであるようで、BBCの特集記事には"There will be four stills, new boiler, new mash tuns, new wash backs, it's a very exciting project."とあり、初留、再留の数は1基ずつから2基ずつに。マッシュタンなども変わり、新しいキャラクターに生まれ変わる可能性が大きいとも予想されます。
これもウイスキーブームの産物。同蒸留所の設備は非常に整っていて美しいと聞きますが、新しいブラドノックからどのようなスピリッツが生まれるのか、楽しみにしています。

ボウモア 43年 1966-2009 ダンカンテイラー 44.9%

カテゴリ:
BOWMORE
Duncan Taylor
Special Peerless
Aged 43 Years
Distilled 1966
Bottled 2009
44.9% 700ml

グラス:木村硝子 古酒
量:30ml以上
場所:個人宅(Whiskylinkイベント)
時期:開封後3年程度。
評価:★★★★★★★★★(9)

香り:非常に華やかで陶酔感のある香り立ち。パッションフルーツやパイナップル。マンゴーやトロピカルフレーバーと形容される、フェロモンを思わせる熟した果実のフレーバー。オーキーなウッディネスやグレープフルーツの綿を思わせるほろ苦さ、土っぽいピートフレーバーも感じる。

味:ねっとりとした口当たりから土っぽさと心地よい香ばしさを感じる麦芽風味、オーキーな華やかさとパッションフルーツやマンゴーを思わせるフルーティーさが一気に開いてくる。
中間は程よいボディ感に、こなれたピートフレーバー。余韻は序盤から引き続き発散するトロピカルフレーバー、果実の皮のようなほろ苦いウッディネスと合わさって長く続く。


今回で飲み切り、無事に天へと還っていったモンスターボトル。 最後の一滴まで本当に素晴らしいボトルでした。
2010年のモルトナイト第一回を皮切りに、これまでのWhisky linkイベントで度々お世話になり、まさにピアレスフレーバーを体現したような"あざといまでのトロピカルフレーバー"で、自分を筆頭に多くの飲み手がアイラの女王にメロメロにされてきたわけです。
その別れを惜しむべく、最後の1杯を、こうしてノートに書き留めておこうと思います。 

このボトルを一言で表現するなら、先にも記載した「トロピカルフレーバー」です。
元々ダンカンテイラーはこうしたフルーティーなフレーバーを出しやすい、バーボンオークやリフィルホグス系の樽を中心につかってきたということもあって(※粉はないと考えます)、1960年代蒸留のボウモアに備わっているフェロモン系のフルーティーさがより一層強調されているように感じます。
ハイプルーフ仕様であっても、いくつかの原酒をバッティングしているオフィシャルとは異なる、シングルカスクだからこその「ど直球」なフレーバー。これまで飲んできたピアレスボウモアは総じてこのベクトルですが、このスペシャルピアレスのボウモアは特に凄かったです。

ボトルの構成として酒質はそれほど重くは無く、フルーティーさを邪魔しない程度に支えているという感じで、さらに麦芽風味とピート、土っぽいニュアンスがフルーティーさをより一層魅力的なモノにしています。
おそらくこれらのフレーバーが無ければ、ここまで引き込まれるフレーバーにはならなかったでしょう。

魅惑の1960年代ボウモア。いくつかの蒸留所では再現するための取り組みも行われているようで、その成果が出ることを心待ちにしている反面。この掛け替えのない個性を知ってしまうと、出来ることならボウモアでこそ取り戻して欲しいと感じてしまうのです。


グレンファークラス 40年 1966-2006 M&H カスクセレクション 45.6%

カテゴリ:
image 
M&H CASK SELECTION
OLD SPEYSIDE
(GLEN FARCLAS)
Aged 40 Years
Distilled 1966
Bottled 2006
Cask type Sherry But
700ml 45.6%

グラス:リーデルソムリエ ブルゴーニュグランクリュ
量:30ml
場所:個人宅(Whisky link イベント@Nさん)
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★★★(8)

香り:ふくよかな香り立ち。黒砂糖や黒蜜を思わせる甘みと土っぽい苦味、徐々にベリー系の酸味のあるフルーツ感、徐々にタンニンが開いてくる。

味:粘性のある口当たり、黒糖、ベリー、黒ぶどう。果実味をカラメルやチョコレートでコーティングしたようなコクのある舌触り。余韻は長く、土っぽさと高貴なウッディネス、やや粘性がある黒蜜を思わせる甘み、タンニンは最初穏やかで蓄積してくるように残る。

GWのWhisky linkイベントにて、中身はグレンファークラス。
Nさんがこれは旨いと感じて初めてまともに買ったボトルなのだとか。
確かにこれは旨いボトル、濃厚なシェリー感でクラシカルなタイプと言いますか、嫌味の少ない濃厚さにベリー系のアクセント。タンニンはただ強いタイプではなく、徐々に蓄積していくため、飲み続けることで1口毎の変化に繋がっています。
リーデルソムリエ・ブルゴーニュ・グランクリュ グラスとの組み合わせもバッチリで、湧き上がるような芳醇なアロマがたまりません。
口開けだったのでこれからどんどん開いていくでしょうし、締めの1杯に飲んで一日を終えることが出来たら幸せだろうなと感じます。

今回のボトルをリリースしたM&Hはベルギーのウイスキー取扱業者。
日本ではあまり聞かない企業であるものの、ベルギーでは最大規模との話で、蒸留所とのコネクションもあるのでしょう。本当に良い樽だけを厳選してボトリングするというポリシーであるそうで、このファークラスを飲まされたら納得せざるを得ません。
その他にもポートエレンやカリラ、クライヌリッシュなど1970年代の優良ビンテージをリリースしたようですが、最近は活動しているのでしょうか。 あまり見かけませんね。

最近の状況では1970年代はおろか1980年代の樽すら確保するのは困難と思いますが、ボトラーズとオフィシャルは切磋琢磨して、時に共存し、時に競争してこそ業界が活性化していくのだと思います。
またシングルカスクが多いボトラーズのほうが、単一樽だからこその個性のわかりやすさ、テイスティングのしやすさも魅力です。
現状はボトラーズ側が厳しく、オフィシャルが優位な状況が定着しつつありますが、コネクションのあるメーカーが極力良い樽を確保して、ボトラーズ文化は存続してほしいです。

ジュラ 21年 ピュアモルト オフィシャル (おそらく1980年代流通)

カテゴリ:

ISLE OF JURA
Pure Malt
Aged 21 Years
1980's? 
??% 750ml

【予想スペック】
蒸留年:1963年頃
ボトリング:1984年頃
度数:48%前後か

グラス:木村硝子 古酒
量:30ml以上
場所:個人宅(Whisky link イベント)
時期:開封直後、開封2週間後
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:黒砂糖やカラメル、すりつぶしたレーズンを思わせる甘い香り立ち、土っぽいアロマ、ほのかにウッディーなえぐみ。シェリーは古酒感のあるオールドシェリー。グラスの残り香は葡萄やドライベリーの果実香で非常に充実している。

味:甘酸っぱくリッチでやや粘性のある口当たり。香り同様にレーズンや黒砂糖を思わせるシェリー感、ほのかにカカオチョコ、続いてピリピリとしたスパイシーさが舌の上に感じられる。鼻抜けは濃く入れた紅茶を思わせる
余韻はダークフルーツケーキ、黒土っぽいピートフレーバーとウッディーなタンニン、油絵の具のようなクセも僅かに混じる。


Whisky linkイベントにて、Gさんの持ち込みボトル。
オフィシャルで、このラベルで、21年モノという時点であまりにも謎が多いボトルです。
誰も知らない、見たことも無いボトル。度数、蒸留年、リリース時期、一切が不明で、ネットにも書籍にも情報が見当たりません。ラムのような色の濃さに加え、年数表記の21年がシールで貼られていたというボトルの状況などから、飲む前はフェイク疑惑もありました。

中身はリッチなオールド系のシェリー感が主体で、普通に美味しいシェリー系モルト。少なくとも1960年代蒸留で20年熟成相当のモルトウイスキーが入っていることは間違いないと感じます。
シェリーの強さゆえ蒸留所の個性がわかりにくい、断言できない部分もあるのですが、味の後半から余韻でジュラを思わせる土っぽさ、乾煎りした麦芽のような風味があり、今のところこのボトルを飲んだ多くの飲み手(某テイスター含む)から「ジュラと思われる」認定がされています。

こういうボトルの謎を紐解く作業は、オールド好きの心を鷲掴みにする魅力があります。
まず、使われているボトルやラベルは、通称ジュラッパチと呼ばれるジュラ8年、1970年代に流通したオフィシャルボトルのメタルスクリュータイプ。実際シールを剥がせば8年表記が出てくるので、流通時期は1970年代~1980年代初頭と見て間違いなさそうです。
続いて中身をジュラ蒸留所の原酒と仮定すると、ジュラは1963年に再稼動するまで、50年以上閉鎖されていて、蒸留設備そのものも残骸状態だったという話。過去ストックからのボトリングはなく、1963-1984の21年が濃厚であるということになります。
ジュラに関しては一部酒屋等の情報で1958年再稼動の記載がありますが、公式に1963年再稼動とある以上、蒸留設備の再建が始まった年を誤記したとか、何かの間違いかなと。ただ、1984年ボトリングだとオフィシャルリリースがジュラ8年ではなく、ジュラ10年に切り替わっていると思うので、時間軸に違和感が無いわけではありません。
まあ例えばオフィシャルリリースが切り替わった後で、残っていたラベルを使ったとかも十分ありえる話です。向こうは本当におおらか(いい加減)なので(笑)。


ジュラ蒸留所にとって21年という年数は、記念すべき要素があるものです。
それは同蒸留所1810年の創業から21年後に名称をアイルオブジュラとした経緯があり、例えば再稼動から21年という節目を祝して最初の年の原酒をボトリングしたのではないか。
また、1963-1984というスペックであれば、1984年はジュラ島でほぼ執筆されたという小説「1984年」の年号そのものが到来する特別な年であり、仮説の裏づけには多少なるかなーと感じます。
蒸留所によっては、記念ついででこういう遊び心的なボトリングをすることがあるため、上述のような背景から、島民や関係者限定で配布した記念ウイスキーとか、可能性はあるんじゃないかなと思います。

貴重で素晴らしく面白いモルトウイスキーでした。このミステリアスさがオールドボトルの魅力ですね!

※シールを剥がしたところ、古いシールであったためか表側の塗装が剥げてしまいました。
ボトル単体写真を撮り損ねてしまったため、はがす前のラベルは写りこみを参照ください。

デュワーズ ホワイトラベル NA 1970年代流通

カテゴリ:

DEWAR'S
White Label
Finest Scotch Whisky
1970〜1980's 
70proof  26 2/3flozs

グラス:木村硝子 古酒
量:30ml程度
場所:個人宅(Whisky linkイベント)
時期:不明
構成原酒:アバフェルディ、オード、など
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:やや荒さのある穀物系の香り立ち、カラメル、オレンジピール、淡いピートフレーバーと、奥には土っぽいニュアンスもある。

味:粘性のある甘い口当たり、穀物系の風味、オレンジ香料、みたらしを思わせる古酒のカラメル感。淡いハイランド系のピートフレーバー。香りと同様の構成で安心して飲める。
余韻はややべったりとした質感、オールドピート、シロップを入れた紅茶の甘みとタンニンが口の中に張り付くように残る。


ビック5の一角を占める、スコッチの大手メーカーの一つであるジョン・デュワーサンズ社。今回のボトルはそのスタンダード品で、同社の代名詞ともいえるホワイトラベルです。
香味はスタンダード品だけにやや荒さがあるものの、アンセスターでも感じたオレンジの香味を感じる麦芽風味は健在、ストレートでもハイボールでも、オールドブレンデッドの醍醐味を堪能することが出来ると思います。。 

デュワーズのオールドは、ブレンデッドウイスキーの中でも人気の高いボトルの一つ。遡ると日本市場とも非常に長い付き合いがあるのですが、第二次世界大戦の影響で一時期輸入が途絶えていました。 
輸入が再開されたのは1969年。そのため1960年代のティンキャップ仕様の日本向けは特に数が少なく、JAPANTAX付きスクリューキャップも貴重な存在。今回のボトルはイタリア向けで、時期的には日本の輸入も再開し始めた頃と同時期のもの。米ガロンに統一される前、英ガロン表記である70Proofが古酒ファンの心をくすぐります。 

デュワーズホワイトラベルはラベルの細かい変化が多いブランドであり、 来はそこから年代を絞っていくわけですが、このボトルは通常の流れとは異なる 珍しいラベ ルが採用されています。
というのも、1970年代並びにそれ以前の White Label」の表記をメインに据えており、デュワーズの名称は控えめという感じのデザインが主流。
その後1980年代に入り、人種差別への配慮からWhite表記を強調するデザインを控えるようになり、徐々にデュワーズの表記がメインになっていく。1980年代中頃から後期にかけては紙質やラベルトップの紋章含め、 れます。

このラベルは全体的なデザインや仕様1970ズメインの表記が採用されているのが特徴。国が違うことで強調する部分も変えていたのでしょうか。
オールドボトルは現行品以上にこうしたデザインがの違いがミステリアスで、自分のような飲み手にはたまらないわけです。

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