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久々のBAR訪問記です。BARに行ってないわけではないのですが、しばらく書いてませんでした。
今回のお店はシードルがメインとなるBarのエクリプスさん。今年6月に神田駅前に開店した新店です。
シードル以外にカルヴァドス、カクテル、そしてウイスキーも300種類とそろっています。マスターの藤井さんは別店舗で10年以上修行されただけでなく、ウイスキープロフェッショナルも取得しており、懐の広い本格的なBARです。
 
ちょうど1か月ほど前のこと、川口のアラサイドで貧乏人のパスタを食べて食後のギネスを堪能していた時、隣に座られた方がエクリプスのマスターでした。
話の中でお店のことを伺い、まぁ機会があったら顔を出しますかくらいに思っていたのですが、この日は早めの1次会を終えて肝機能にはまだ余裕があったので、寄り道してみました。

 店の場所はとにかく駅近。そしてBARとは思えないほどのオープン感。
ドアも解放されていて、すぐ隣には赤ちょうちん。なんだただのオシャレ系ダイニングバーかと一度通り過ぎてしまいましたが、店名を見てUターン。失礼ながら半地下とか、ビルの奥とか、もっとアンダーグラウンドなところを想像していたのでこれは予想外でした。
 
立派な一枚板のカウンターど真ん中に座らせてもらい、まずはお店の看板であるシードルを注文。
シードルは全くと言っていいほど知識がないのでマスターにお任せで、1次会からのリセットを兼ねてスッキリ系の洋ナシのシードルを。なるほど、確かに程よい甘さでほのかに蜂蜜を思わせる甘さと洋ナシのさわやかな香り、スッキリと飲めます。

 ただアルコール2%とシードルの中でも低いタイプでしたので、もう一つ炭酸系が欲しくなり、次の注文はハイボール。
ハイボールブームからか、最近色々なBARでハイボール用のハウスウイスキーが準備されていたり、あるいはハイボール用のオリジナルブレンドが作られる動きがあって、こうして新しいBARでハイボールを頼むのは一つの楽しみになっています。
エクリプスのオススメは、OBグレンモーレンジ10年。炭酸とともに口の中で爽やかなオークのアロマが弾けるよう。ハイボールで頼むとなぜか少し安くなるという面白いシステムです。
グレンモーレンジのオーク樽へのこだわりはここで改めて書く話ではありませんが、冒頭でも触れた立派な切り出しのカウンターに、木のコースター、そしてオークにこだわったグレンモーレンジ。
このカウンターに使われている木材は、マスターとゆかりのある神社の神木を分けてもらったものだそうで、不思議なオーラと統一感のある、癒しの空間がそこにありました。
 
飲み進めていくと徐々になじみのお客さんが来られて、店内がにぎわってきました。
突如始まるシードル講座を注文したモルトを飲みながら横目に楽しんで、最後に1杯マスターの好きなカクテル、ジャックローズを注文。程よい酸味と渋みのある甘さで口の中が引き締まる、良い味わいです。

同BARの開店時間は15時からと早め。しかし神田という街の時間軸で考えると、オフィス街である神田は夜22時も過ぎれば人気も疎らになってしまいます。
そもそもこのBARのメインたるシードルは、昼間から食事に合わせて楽しまれているお酒の一つです。
明るいうちからスタートする飲みの席と考えると、15時開店にシードルの組み合わせはむしろありがたい。気楽な1杯で早上がりのオフィス街の午後を楽しむ、なんとも優雅で良いじゃないですか。

BARの内装はテーブル席にカウンターと、個人以外にデートやちょっとした2次会でも使えそう。良いBARができたなと感じつつ、調子に乗ってちょっと飲みすぎた体で帰路につかせていただきました。

BAR & Sidreria Eclipse first (エクリプス ファースト)

Open 15:00 〜 Close 24:00

東京都千代田区鍛治町2-7-10 (JR神田駅東口下車徒歩2分)

Facebook:https://m.facebook.com/eclipse.kanda

Tabelog:http://s.tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13183812/