最近試飲したボトルから アラン18年、ノッカンドゥー15年、キルホーマン7年
なじみの酒屋をめぐるとあれこれ出てきて、帰る頃には1軒目が終わった状況になっていることもしばしば。今回はその中でも面白かったなと思うボトルをいくつかまとめてみようと思います。
・アラン18年 46% 2016年リリース
つい先日リリースされたばかりのアランのオフィシャル通常ラインナップとしては最長熟成品。
これまではシェリーホグスヘッドの18年が暫定的にリリースされていましたが、今回リリースされた18年はバーボンホグスの比率を上げ、通常ラインナップの一つとして定常的に供給されるようです。
味わいは素直なアラン。オーク系のドライなフルーティーさに麦芽風味、旧ボトル18年のほうがフルーティーさはリッチだった印象ですが、ドライオレンジ以外にドライパイナップル、バニラ等の華やかなフレーバーが感じられました。
ボディは軽めで、癖の少ないオーキーな仕上がり。ブラインドで飲むとハイランドモルトと答えそうな、オフィシャルボトルです。
・ノッカンドゥー15年 1997 43%
平行品でいくつか入ってきたようで、価格もお手ごろ、なんともコスパの良いボトルでした。
ノッカンドゥーはオールドから現行品まで、麦芽風味中心の素朴な味わいが特徴ですが、このボトルもホットケーキにメープルシロップをかけたような、スムーズなマイルドな麦芽風味。1杯を通じて飲み飽きないのもポイントです。ジャブジャブ注いでもらいましたが、美味しく頂けました(笑)。
ノッカンドゥーはあまりメジャーではありませんが、15年他、21年などしみじみ旨いボトルが揃っており、もっと評価されて良い蒸留所だと感じています。
・キルホーマン2008 7年 46%
乱発されているので何がどうだかわからないのですが、公式にはバーボンバレルで最長熟成年数となる7年の原酒でボトリングされた1本。加水なんでどうかなーと思ったのですが、変な要素は無く若めのアイラとして十分楽しめる1本です。
熟成が短いため、バーボン樽由来のバニラやフルーティーな要素は淡く、どうしても荒い部分はありますが、加水で飲み口は整えられており、後半に勢いのある若干焦げたようなピートフレーバーが、ほろ苦い麦芽風味とともに広がります。
こういう加水のボトルって飲み疲れないのが良いですよね。これがシングルカスクで出ていたら、ハーフショットでさようならだったと思います。
今回のボトルは全てオフィシャルですが、最近ボトラーズが苦しい反面、シングルモルトを中心にオフィシャルリリースが多様になってきており、リリースが充実してきているなと感じます。
このブログでもなるべく紹介するようにしていきたいと思いますので、面白いと思うボトルがあれば是非コメント等で情報提供いただけますと幸いです。