Redsack 電動ディスペンサーが思った以上に便利だった話
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最近AMAZON等で販売されている、
電動ディスペンサー
Redsack
https://amzn.asia/d/aey99y1
1〜999mlまで、設定した量の液体を注ぐことができるツール。電動ポアラー。
イメージとしては、ドリンクバーでグラスをセットしたらドリンクが注がれるパーツを、いろいろなボトルに後づけ出来るモノ、と言えば伝わるでしょうか。
結論から言えば、同じお酒を何杯も注ぐ、飲食店やイベント、蒸留所の試飲ブース、あるいは小瓶へのサンプル小分け用に、実に便利なガジェットでした。
ウイスキーやワインなど、お酒を定量注ぐためのツールとして販売されている本品ですが、自分は元々消毒用アルコールの移し替えに使おう思っていました。
我が家はコロナ禍前から一斗缶でドーバーパストリーゼを購入しており、手持ちから卓上まで、様々な場所の消毒ツールとして活用しているのですが、一斗缶から手軽に、サイズを問わずハンディボトルに移し替えが出来るガジェットがあったら良いなと。
が、思った以上に出番が少ない。いざ移し替える時も、付属のポンプで足りてしまう。
利用頻度が上がらず、このまま押入れの肥やしにしてしまうくらいなら。。。本来の用途で使おうと使ってみたところ、案外使いやすい。
これなら個人利用(特に、リッターサイズのボトルで家飲みされている方)もさることながら、イベントや蒸留所の試飲ブースなど、商用利用も充分いけるんじゃないかと。
とりあえず1ヶ月ほど使ってみて耐久性も問題ないようなので、記事にさせてもらいます。
中身は本体、手入れ用クロス、充電ケーブル、本体をボトルに固定する口径別の栓✖️3、伸縮するステンレス製のホース。
利用方法は至ってシンプル。
①ボトルに合わせて栓をセット。
②ホースを適当な長さに伸ばし、押し込むようにボトルにはめる。(ホースは12cm〜34cmまで伸縮するため、通常サイズのボトルなら大概対応する。)
③注ぎ口にあるレバーを起こすと電源が入る。
④注ぎたい量を➕➖ボタンで設定して使用する。
リッターサイズのボトルで開封されているものがなかったので、サイズ別や銘柄別でそれぞれ試してみたものの、使用感は問題なし。
最近のウイスキーのボトルの場合は、栓は中サイズがフィット。ホースの長さも勿論問題なく調整して使用できる。
注いでいる最中は、注いだ量がカウントされる。上の画像は40ml設定で使用しているところ。1、2、3、4、、、と液量がカウントされていき、途中で注ぐのを止めると注いだ量で止まる。
ガソリンスタンドでガソリンを車に入れている時の表示のような感じ…。30ml程度なら2-3秒で終わってしまうためあまり意味はないが、100ml、500mlと注ぐ場合は、経過を確認できるのでありがたい機能。
注ぐ量の精度。ディスペンサーをセットした最初の1杯だけ、ホース内の空気が影響して誤差が出るが、後はほぼ一定(写真は20mlを連続して注いだもの)。つまり最初の1杯は2回注ぐ必要があって、2回目を途中で止めて適量で飲むか、設定より濃く作るか…これは酒飲みにとっては些細なことである。多分迷わず後者でしょうw
氷を入れたグラスにウイスキーを設定量入れて、ソーダを注いでハイボールの出来上がり…。
実を言うと、自分は通常サイズのボトルの場合、15ml、30ml、40mlといった量は、手の感覚で注ぐことが出来てしまうため、ディスペンサーを使う前は、手で普通に注げば良いじゃんと思っていたところもありました。
しかし、使ってみると2杯目以降が段違いに楽なんです。酔ってきていても、何も考えずに決まった量を注いでくれる。当たり前のことだけど、これがなんて楽なことか。まして業務用の4000mlペットボトルとかガロンボトル等の重量物の場合、ディスペンサーは必須アイテムですね。
何よりイベントの時など、決まった量をなんども注がなければならない場合、700mlであってもボトルを持たなくて済むという、ただそれだけのことが、後々めちゃくちゃ効いてきます。
最後に、これは使えるなと思ったのが、ワインのサーブ、そしてサンプル瓶への小分け。
まあ、上の画像にあるように、ワインディスペンサーとして売っているモノなわけですから、ワインのサーブに使えて当たり前といえばその通りですが(笑)。
このRedsackは、ホースを通ってサーブする際に空気を混ぜながら注ぐ機能が備わっています。
ワインのディスペンサーで、空気と触れさせることで香りを開かせるという機能を売りにするものがありますが、それと同様の効果が期待できます。ウイスキーについても、普通に注ぐよりも香りが開いている…ような気がします。(※この機能はオフにすることもできます。)
また、ボトルを傾けないで注げるため、澱を舞わせてしまうことなく注げるのも個人的にはポイント。
空気と混ぜることがプラスに働くかどうかはお酒次第と言えそうですが、ウイスキー以外にも普通に使えるなと。
そしてもう一つがサンプル瓶の小分け。
いやもうこれはありがたい。サンプル交換や共同購入で、決まった量を複数小分けにしないといけない場合、5個、10個と小瓶に同じ量を注ぐのは結構手間なのですが。このディスペンサーがあれば1発で解決。注ぐ量を設定して、レバーの倒し方だけ工夫してやれば流れ作業で小瓶に詰められる。
ニッチな紹介になりますが、小瓶で販売されてる酒販さんとか、このディスペンサーかなり使い勝手いいんじゃないでしょうか。
なお、使った後のお手入れとしては、ステンレス製のホースは取り外して水洗いOK。
本体は洗えないのですが、ホースをつけたまま、ミネラルウォーターやお湯、ハイボールの後なら残った炭酸水を通してあげるくらいが良いかと思います。(衛生面が気になる方は消毒用アルコールを通しましょう。)
そして充電はUSBのtype-Cなので、パソコンだろうがiPhoneの充電器だろうが、なんでも対応。公式は500mlが100回注げる電力量。数回使った程度ではほとんどバッテリーは減らないので、自分の利用頻度なら、1ヶ月に20〜30%程度しか減らず。充電は2ヶ月に1度とかになりそうです。
というわけで、ほとんど期待していなかったというか、元々は消毒用アルコールの移し替え用と考えていたガジェットが、想定していなかった本来の使い方をしてみたら思ったよりも便利だったと言う話。
最近、1周回って角瓶やブラックニッカのハイボールが普段飲みや晩酌にちょうどいいと感じてきたところ。こんな便利グッズが手元にあるなら、いよいよリッターペットボトルの世界に踏み込んでも良いかな…なんて考えてしまいました。