OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.125
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
ジャパニーズ・テクノの涼やかなサウンドを
1990年代初頭、UKやオランダ、ドイツなど海外で勃興するテクノの新たな動きと共鳴するように、ここ日本でも多くのインディ・レーベルが生まれ、すばらしい作品が生まれました。ここ最近、海外ではそうした時代の音源が発掘・再評価されていますが、その流れにそんな日本の音源がノるというのは、そのクオリティからしてまったく不思議ではなく、現にぽつりぽつりとそうしたリリースが増えてきています。
ここ日本でもそんな流れの最重要レーベル〈TRANSONIC〉の音源が『TRANSONIC RECORDS FROM 1994 TO 1995』としてリリースされるなど(リリースは同レーベルのオーナー、永田一直による後続レーベル〈ExT Recordings〉から)、注目を集めてきています。
さてOTOTOYでは、実は結構な数の当時の日本のテクノの音源をロスレス形式で配信しています。 〈FROGMAN〉の音源などはおそらく世界で配信しているのはOTOTOYだけ、その他、上記の〈TRANSONIC〉の音源の一部やケンイシイがリリースしていた〈Sublime〉の音源などを配信しています。 ということで今回は特にこの季節にぴったりなクールで心地よいサウンドに焦点を当てて10曲選んでみました。メロディックな電子音とフレッシュなリズムのテクノ・トラックを集めてみました。
ちなみにですが、先日発売した『90年代ディスクガイド 邦楽編』という本に、僭越ながらそんな日本の90年代テクノのディスクを選盤、レヴューを書かせていただいてますので、さらに、という方はぜひとも。