OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.9
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
テイク・イット・イージー! ロックステディ
最近、新作リリースや配信などが話題のオザケンですが、『LIFE』収録の「東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー」に出てくる「ロックステディ」、アレなんのことか知ってますか?(マウンティング開始!) ゆるやかで「めんどくさいことも飛んでっちゃうくらいBASS LINEにのって歌いましょ」ということなので、アレサ・フランクリンのあの曲ではなく、おそらくこちらのことでしょう。ジャマイカ生まれの1960年代の音楽「ロックステディ」。
ロックステディとはどんな音楽かと言いますと、いわゆるボブ・マーリーなどがやっていたルーツ・レゲエのふたつ上の兄といいますか、1960年代にジャマイカで生まれたスカ、そして1970年代のレゲエへと至るジャマイカン・ミュージックの進化のなかで生まれた音楽です。1966年の秋に生まれ、爆発的にジャマイカでヒットしスカを時代遅れのものとします。そして1968年の夏を境に、徐々にレゲエへと発展していったサウンドと言われています。
特徴は…… まぁ、とにかく聴いてみてください。まさに面倒なことも飛んでいっちゃいそうなご機嫌なベースラインに甘くソウルフルなヴォーカル。いやもうトロトロで最高なんですね。ココ日本も含めて多くのコレクターがいて、たくさんのリイシューもいまだにリリースされています。
スカやレゲエと比べて、あまり日本で言及されることないジャンルですが、それでもフィッシュマンズの1stにはモロな影響があったり(プロデュースはこだま和文)、あとは最近のYOUR SONG IS GOODの作品にそのグルーヴがチラリと顔出したりもしておりますよ。