OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.61
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
Music For Reading
さて、大きな音でフェスでライヴハウスでクラブで……というのはもうちょっと我慢ですが、音楽は別にそれだけが唯一の楽しみ方ではありませんよね。その昔、家具のような音楽なんておつなことを言った偉大なアーティストがいます。え、知らないって? そのぐらい調べなさいよ。いわゆるアンビエント・ミュージックのヒントになったと言われている言葉ですね。さて、最近では1980年代の日本のそうしたサウンドのリヴァイヴァルもあって、さらに環境音楽というタームも復活してきたわけです。乱暴に言うと、ある種のムードを作るか作るないかというところの音楽だと思っていただければと。今回はそんな “アンビエント(Not ビートレス)” 感覚で1970年のジャーマン・プログレから、ロジャー・イーノやインナー・サイエンス新作、ダブ、さらには昨今のアンビエント~ニューエイジ~環境音楽というところでジョン・ハッセルの〈ECM〉もの、まさに環境音楽リヴァイヴァルな部分で、その注目度がまし、リイシューまでされた濱瀬元彦のアルンバムなどからセレクト。これなに用かと言いますと、読書用。絶妙に日常から若干切り離してくれて集中力を高めてくれて、それでいて邪魔をしないそんな音楽をセレクトしてみました。さすがに歌詞がガンガン入ってくるような曲はちょっとアレですが、音楽と読書、かなり相性がいいのでこの機会に試してみてはどうでしょうか。