OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.80
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
夏の終わりのギター・アンビエント
今夏、個人的に最も聴いたアルバム、Naka Tomizawa『2020 GW』。この作品は叙情的なギターを中心に、最低限のダブ・ミックスとエレクトロニクスが融合した作品で、まさにベスト・アンビエントな作品でした。ということで今回、この作品に着想を得て、ギターの音色が最高にチルなアンビエント、ないしはアンビエント的な作品を紹介。
そのタイトルの通り、この季節に聴きたくなるクリスチャン・フェネスによるギター+エレクトロニカな永遠の名曲。またそんなフォーキーな要素をエレクトロニカに落としこむ名手、ビビオ。名門〈ECM〉からはデンマークのギタリストによる1枚。オーディオ・アクティブのチル・サイド『MELTO』。さらに後半は少々時代を遡って、1970年代。ブライアン・イーノでギターといえば、この人、ダニエル・ラノワ。名盤『Appolo』より。ゴング〜ソロ、そして現代でもテクノ・ユニット、システム7として活躍するスティーヴ・ヒレッジのアンビエント古典。元クラフトワーク〜ノイ!のギターリスト、ミヒャエル・ローター+クラスターなハルモニア、そしてプロト・テクノな名盤『E2-E4』を、その後生み出すマニュアル・ゲッチングによるミニマルなギターの旋律がどこまでもあがっていく『New Age Of Earth』続編的な楽曲。そしてオーブ「Little Fluffy Clouds」で引用されたことで知られる、スティーヴ・ライヒ、そしてギターリストのパット・メセニー演奏による「Electric Counterpoint」(オーブが引用したのは“Electric Counterpoint: III. Fast”ですがここでは“同 : II. Slow”を)。