WONKが挑んだ、ポップと実験──まさかの2枚同時リリースの新作アルバムをハイレゾ配信
1stアルバム『Sphere』をリリースし、2016年に彗星のごとく現れ、シーンの話題をかっさらったWONK。エクスペリメンタル・ソウル・バンドを自ら標榜する、そのバンドのサウンドは、昨今のネオ・ソウル〜R&B、さらにはグラスパー以降の現代ジャズのリズムをきっちりと自らのものにしたもので高い評価を受けた。さまざまなフェスやライヴ・イヴェントを活発にこなした1年を経て、この度、新作をリリースした。これがなんと2枚同時のリリースとなる。彼らなりの“ポップ・サイド”という『Castor』、そしてビート・ミュージックやヒップホップへと歩み寄った『Pollux』の2枚。OTOTOYでは、このシーンでも注目の2作品をハイレゾ配信。インタヴューを試みた。
WONKのいまのポップ・サイド
WONK / Castor
【Track List】
01. Introduction #3 - Castor
02. Midnight Cruise
03. Gather Round (feat. Matzuda Hiromu)
04. Dance on the Water
05. Promise
06. Interlude #1 (feat. Daiki Tsuneta Millennium Parade)
07. Mirror
08. Parallel
09. Small Blue Fool
【配信形態 / 価格】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/96kHz) / AAC
単曲 300円(税込) / アルバムまとめ購入 2,700円(税込)
こちらは実験〜ビート・ミュージック・サイド
WONK / Pollux
【Track List】
01. Introduction #4 - Pollux
02. Give Me Back My Fire
03. MVP (feat. RITTO)
04. Make It All Mine (feat. Kim Mayo)
05. Interlude #2
06. Babel (feat. Miki Hirose)
07. Economic Wonderland (feat. Epic)
08. Loyal Man's Logic
09. FAKE_PRMS
【配信形態 / 価格】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/96kHz)/ / AAC
単曲 300円(税込) / アルバムまとめ購入 2,700円(税込)
INTERVIEW : 長塚健斗(WONK)
ここ数年でこの国のインディ・ロックのシーンは、グルーヴという点、大きく様変わりした。ファンクやソウル的なグルーヴを身につけたバンド、さらにはビート・ミュージック~現代ジャズのリズムの冒険の知見を携えたバンド、そしてネオソウル~インディ・R&Bのチルなメロウネスを携えたバンド、またはクラウトロックやテクノの取り入れなどなどそのアプローチはさまざまだ。だが、やはりひとつ言うのであれば、ロックにリズムの冒険を持ち込んだというところが、ひとつなによりもそういったバンドたちの特徴ではないだろうか。そしてご存知、このWONKというバンドもそういったサウンドのまさに台風の目と言えるだろう。
彼らの場合はネオソウル的──いわゆるJ・ディラ以降のビート感覚、そして現代ジャズとR&Bとの交点がその音楽性のキモと言えるだろう。好評を博した1stアルバム『Sphere』から約1年、大小のフェスや対バン企画も含めて、ライヴ活動も活発にこなす彼らがここで新作を発表する。しかも今回は2枚。 先行リリースされているエレクトロ・ディスコ調の「Gather Round」やメロウ&スウィートな「PROMISE」といった楽曲を収録した、彼らなりのポップを追求したという『CASTOR』、そしてビート・ミュージック的な側面をフィーチャーした“実験”サイド『POLLUX』。どちらも、まさに勢いにのる彼らのさまざまな才能を確認することのできる2枚となっている。
そんなWONKからヴォーカルの長塚健斗に話を訊いた。
インタヴュー : 河村祐介
写真 : Ryo Asakura (アーティスト写真を除くライヴ写真のみ)
「2枚組のアルバムを出したらおもしろくない?」という話
──今回のリリースは、言って見れば1stアルバム『Sphere』がリリースされてから約1年というスパんですよね。とにかくライヴの本数が飛躍的に増えたというのが大きいと思うんですけど。
前作の『Sphere』をリリースしてから、本当に凄まじいペースでライヴをやりまくって。その分ライヴにおける演奏技術だったりとか、他のアーティストの演奏を見る機会も増えました。そういう意味で、インプット量は増えたかなと思うんですけど。ただ、目指していたところ、当初からやりたいと思っていたところとか、僕らが目指すべきところは全然ブレていないのかなって。むしろ前作を経て、やりたいことが明確になったと感じていて。その活動に、僕らのやりたいことが一杯詰まってる。そんな感じになりましたかね。
──フィードバックというか、ライヴからのインプットとか色々あったと思うんですけど。1stから2ndに至る中で、バンドに与える影響が一番大きかったことってあります?
なんでしょうね。いくつかあると思うんですけど、そのうちのひとつは僕らの環境が変わったこと。それは取り巻く環境だったりとか、ライヴができるステージ、お客さんの数、そういうものが変わっていく、それによって僕らのライヴ・パフォーマンスも変わったし、と同時に、同世代のミュージシャンがどういうことをやっているのかだとかがわかるようになった。 あとは単純にライヴ会場が大きくなっていったことで、共演するアーティストもメジャーな方々が増えた。彼らがどういうステージを作っているのか、どういう音作りでやっているのか。そういうことに対して集中して聴く機会が増えたのかな。あと僕らの意識の問題としては、ヨーロッパ・ツアーが大きかったのかなと思っていて。もともと海外にもっと発信していきたいという思いがあって、ホームページも歌詞も全部英語でやっていたので。
──ひとつハードルをクリアしたという感じ?
というよりも、ただ初めての海外でヨーロッパに行ってみて、最初すごく不安だったんですよ。「僕らの音楽がちゃんと伝わるのか」「アジア人、日本人がこういうことをやって、向こうの人は受け入れてくれるのかな」そういう疑問を抱きながら行ったんですけど、全然心配する必要なんて全くなかったなってくらい、非常に良い収穫を得て。すごく盛り上がって、「良かった」という成果を得て帰ってこれたので、ひつ自信に繋がったかなというところはありますかね。
──いきなり2枚もアルバムを出すって、そうそうないじゃないですか。これを思いついたのはどういうきっかけですか。
もともと「2枚組のアルバムを出したらおもしろくない?」という話をしていたのがきっかけで。結果的にアルバムにはなりましたが、本当はEPだったんですよ。
――なるほど。EPを2枚。
そう。いろいろやっていくうちに「これもやりたい」「あれもやりたい」ってなって、結局アルバムになっちゃったんですけど(笑)。しかも前作の『Sphere』を出してからすぐに作りはじめたわけではないので、(短い期間で)グッと詰め込んだというか。
──曲はもともとできていたんですか。
いや、全然。
──じゃあ、この制作でギリギリで作ったと。例えば、楽曲の成り立ちとか傾向はあるんですか? はじめにビートがあるとか、メロディ、コードから作るるとか、バンドによって色々あるじゃないですか。WONKの場合はどのパターンが多いんですか。
基本的に決まった作り方はありません。曲によって全然違うんですよ。
──その時のアイデア次第という。
そうですね。ただ今回『POLLUX』に関しては、ほとんどリーダーがもってきたビートとかからはじまっているという感じかな。彼が元ネタを持ってきて、それにラッパーの方々にラップしてもらって、そこにさらにバンドが音をつけて、という感じのほうが多かったかな。
──じゃあ『POLLUX』のほうは、トラックメイカー的な作り方ってことですか。
そうですね。『CASTOR』の方は、みんなで作ったって感じですね。
──いわゆる、バンドっぽく作ったと。
そうですね。本当にそんな感じですね。
──『CASTOR』の方からお話を聞こうと思うんですけど。たとえば「GATHER ROUND」とかって、今までWONKになかったタイプの曲じゃないですか、エレクトロ・ハウス的な音作りで。この辺はライヴでのテンションが上がる曲という位置づけもあったりするんですか。
まさにそうです。僕らのレパートリーには「ダンス・チューンがない」というのはもともとメンバー内でも話していた課題だったりしたので。ライヴをやっていくなかで、もっと盛り上げると言いますか、お客さんが爆発するような曲が一杯欲しいよね、という話になって。「GATHER ROUND」はまさにそういう思いで作った曲なんですけど。
──アルバムを聴いていても、サウンドの傾向が前作に比べると、すごい変化している感覚があって。サウンド的に電子音がかなり増えたのかなって。
そもそも僕ら、録り音をそのまま使ったことはほぼ無くて。むしろ加工する前提で録ったりすることの方が多いです。だからそういう音になるのは至極当然なのかな、というところなんですけど。
──なるほど。若干作り方が違うにしても、ポストプロダクションというよりかは、DAW上でいじることの方が製作としては多いと。
多いですね。レコーディングはまとめてボンと録って、あとはもうDAW上でいじるって感じですかね。
──逆にそれはライヴとの整合性が難しかったりしないんですか。
元から曲を作る段階ではライヴを考えて作っていないんで。もちろん「GATHER ROUND」のように「これはライヴでやりたいよね」って、ライヴを意識して作った曲もあるんですけど、いざ作ってから「これライヴで出来るのかな?」ってなることも多くて。そもそもヴォーカルとか全部ファルセットで歌ったものを重ねまくっているんで、「これどうやってやるんだよ」みたいな(笑)。うまくヴォーカル・エフェクターを使ったりとかで、なんとかライヴではできているんですけど。でも僕らが作っている作品は、作品は作品、ライヴはライヴで、完全に棲み分けしているので。そういう意味ではあんまり意識しないですかね。
──今回は今までの経験でWONKの楽曲に足りていなかった部分を意識的に入れようとしていた部分はあるんですか。
僕らがやりたい「こういうのもやりたいよね」というものをやっているだけというか。そんな感じですかね。それこそ「PROMISE」とかめちゃくちゃ爽やかな歌モノですけど。僕らがこういう真っ直ぐな楽曲を作ったらこうなるっていうところを表現したかったところはあります。
──音作りとかで参考にしているアーティストとかいるんですか。海外とかでも。
実際のところで、僕はそんなに音作りに携わっていなくて。でも、いっぱいいると思います。J・ディラ、ザ・ルーツなんか特にそうだと思います。あとは〈ブレインフィーダー〉とか、〈オッド・フューチャー〉あたりのミュージシャンの音は意識しているんじゃないかと思いますけどね。
──関わっていなくても、共通認識としてその辺があるってことですよね。
うん。そうですね。
──なるほど。『CASTOR』はどちらかと言うと歌というか。メロディ、バンド・サウンド、この辺がご自身たちが言うところのポップという。
そうですね。
単純に僕たちの振れ幅をみせたかったんですよね
──でも実験サイドをそのまま、それだけ出すというと、引いてみられちゃう場合もあるのかなと。たとえばWONKのメロウな部分にフォーカスしていたファンからすると、一瞬引かれる可能性もあるわけで。それを、あえてこういう風に出してくる、というのはどういった意図があるんですか。
今回は、単純に僕たちの振れ幅をみせたかったんですよね。前作のアルバムでは、歌モノとか、ラッパーが乗ってくるようなちょっとドープな楽曲とかが混在していたんですけど。今回はきっちり棲み分けることで、より自由な聴き方ができるようになったんじゃないかなと。僕らにとって実験的な、それこそ「これ大丈夫かな?」という楽曲は結構『POLLUX』に入っていたりするんですけど。やっぱり、人それぞれ好みはあるじゃないですか。そういうところをふまえつつ、僕らの楽曲のなかでさらに好きなものを見つけてもらいたいというか。嫌いとか、あんまり好きじゃないなっていうものも、聴き込んでもらえば色んな発見があると思うので。
──『POLLUX』のほうは、わりと、ヒップホップっぽい作り方ですよね。こういうものって作るときに、バンドの方での演奏とかアレンジとか、結構大変だったりしますよね。
うーん。それはあると思います(笑)。ライヴでもよくやる曲、普段僕らがやりたいセットリストの中に入れる曲と、あまり入ってこない曲とかあったりします。正直ワンマンとかの長い尺になったら、ちょっと話は変わってくるんでなんとかしないとなという感じです。
──両アルバムともゲストの方を紹介していこうかなと思います。まずはMATZUDA HIROMUさん、トークボックスで参加ですね。
彼はずっと関係が長いんです。今回は「GATHER ROUND」歌ってもらって。普段ライヴの客演で、ゲストとして参加してもらうことも実はあったりするくらい、仲は良いんです。トークボックスであれだけキャラクターがあって、ちゃんとやれる人はなかなかいないんで。なにより面白いから乗ってもらいました。
──なるほど。でも、この曲ってWONK流の必殺チューンになるわけじゃないですか(笑)。
はい(笑)。そうとうエグいPVになってますけどね。
──なるほど。あとはDAIKI TSUNEDA MILLENNIUM PARADEさん。
DTMPの常田大希くんは、元々WONKのキーボーディストの江崎文武と大学の同級生で。彼の作品に僕とか文武が乗ってたりするくらい、(前から)仲は良いんです。彼は同世代の中でリスペクトしているミュージシャンのひとりです。本当に素晴らしいアーティストなんで、ここで依頼しようと思いまして。彼も手広くやっていまして、King Gnuのようなロックバンドもやりつつ、DTMPとしてのソロ活動もしていて。それこそビートメイクもするし、自分で映像制作なんかもするし、何でもかんでもやるような、マルチな人なんですけど。
──WONKの周りってこういうマルチな人、多いですよね。
そうですね。なんか、多いですね。
──そしてもう1枚、『POLLUX』の方はRITTOさん、沖縄の。
はい。荒田がたしか〈恵比寿BATICA〉とかでやっているときに「なにかやりたい」って、RITTOさんに直接アタックしに行ったみたいです。Rittoさん素晴らしいですよね。めちゃくちゃクールですよね。
──ですね。そして、KIM MAYOさんはあれですね。ニューヨークのバンドの方で。
そうです。THE LOVE EXPERIMENTというバンドの方なんですけど。僕らが前作『Sphere』出すときに、店頭で同じところに並べてもらったのかな。これは文武が言い出したんですけど。それをTHE LOVE EXPERIMENTの日本の担当の方が見て、繋がったとかで。そのバンドのリーダーとは日本でも実際あったりとかしたんですけど、そこで今回歌ってほしいとお願いしました。
──そして最後、EPICさんのMCの感じで。
EPICさんは、荒田がYouTubeで見つけたのかな。学芸大のジャジスポの店舗の前で、フリースタイルでラップしている動画があるんです。それを見てかっこいいなって思ったらしくて。
──これは全部、荒田さんがキーになってることが多いんですか。
そうですね。客演に関しては。
――あとはMIKI HIROSEさん。管楽器、トランペットの担当ですね。
はい。彼に関しては、僕らのサポートでライヴにも作品にも多く参加してくれているサックスの安藤康平くんを通して紹介してもらいました。
──なるほど。なんかこう、このアルバム両方ともあると思うんですけど、なんかWONKの側からして、キーになった曲ってありますか。
キーになった曲…… おすすめ、推し曲にしているやつは全部そうなんですけど。うーん。ああ、『CASTOR』に関してはもう「PROMISE」じゃないですかね。「これやっていいのかな」ってくらいの爽やかさですけどね。
次にやってみたいこと。いっぱいありすぎて。
──たとえば『CASTOR』とかって良い意味で聴きやすいアルバムじゃないですか。もっとお客さんの層を広げたい、みたいなことがあったりしたんですか。
もちろんそれはありますね。あとは「ストレートでポップスの要素が強い曲を僕らなりに解釈したらどうなるのかな」ってところを表現したかった。でも全部英語の歌詞で、まだとっつきにくい部分とかあると思うんですけどね。ゆくゆくはそこらへん歩いている女子高生が「WONKやばくない?」って言ってくれるような感じになればいいと思います(笑)。
──もう既にいるでしょ(笑)。日本語で曲を作ってみようとは全然思わないんですか。
WONKに関しては正直無いですね。僕らの音はまだ全然外に届いていないんで。しばらくは英語のスタイルのままで貫いていこうと思ってます。もちろんバンドメンバーの中でソロ作品出したりとか他のアーティストの作品に参加したりとか色々あると思うんですけど、その中で日本語でやってみるタイミングとかもきっとあると思うし。
──まぁ、でもラップに関しては既に日本語が入っていますからね。
そうですね。何よりその、自分たちが作っている音に対してあてはまる言語を選びたいというのがあるんで。
──どちらかといえば音を重視しているというか。
そうですね。
──さっきの話じゃないですけど、2枚もアルバムを出して、これだけやるともっとやりたいことが出てくると思うんですけど。次にやってみたいこととかありますか。
次にやってみたいこと。いっぱいありすぎて。まだこのアルバムでもやり足りないことはあるんで。ひとつは僕の歌詞やメロディを先行で曲を作ってみることは今までなかったんで、それをいつかやりたいな、というのはあるかな。
──なるほど。でもWONKの曲の作り方における始まりは"音"なんですね。音色とかもすごいアレンジとかエディットに時間かけてそうですね。
そうですね。主に音から作って、でも音選びに関してはみんなでやっていくという感じです。「ここに入れるこのシンセの音これじゃなくない?」みたいな。「ここはローズじゃない」とか。
──そこはそれぞれのパート任せじゃなくて、バンド全体でプロデュースしていくっていう。
そうですね。みんなで話し合いながらやっていく感じですね。
──このメンバーじゃないとこの音は出てこない、っていう音になっていると。
そうですね。
──そういえば、実はジャケットを描いている小沢雅志さんが知り合いで…… 。
そうなんですか!
──小沢さんのお兄さんもミュージシャンで、Ja-geさんというレゲエ~ベース・ミュージック系のMCで、そこからつながってて。そのお兄さんがOZAWAというレストランやられていて、雅志さんがたまに手伝ってたり、その辺があって。
実は意外とご一緒させてもらったりしてるんですよ。前に表参道で僕らが主催のイベントをやった時も、絵を展示させていただいたりとか。そういう形で何度かご協力いただいているところがあって。今回はぜひという形で。かっこいいですよね。
──レーベルを自分たちでやっている、噂によると今後もヒップホップ~ラップのリリースなんかもするかもという話なんですが。例えばメジャーとのフィールドの違いとか考えてますか?
フィールドの差はほぼなくなってきているんじゃないかなと思います。僕らもメジャーとやらないというわけではなくて。やっぱりプロジェクトごとで、いろいろな作品の「出し方」ってあると思うんで、いい感じにお付き合いできたらなと思います。やっぱりインディでやることとメジャーでやることのメリット、デメリットってあると思うので。あとはインディでやる理由としては、〈ブレインフィーダー〉とか〈オッド・フューチャー〉とかのLAのレーベルとかシーンを参考にしているところもあるので。アパレルのブランドをやったりとかそういう理由もありますね。
──自由に表現できる場所としてインディのレーベルをひとつ運営していくというか。
そうですね。
──他のアーティストさんなんかもやられるんですね。
やります。まだ言えないんですが(笑)。
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PROFILE
WONK
東京を拠点に活動するエクスペリメンタル・ソウル・バンド。 ジャズやソウル、ヒップホップなどのジャンルをクロスオーバーに行き来し、その独創性の高さや圧巻のライヴ・パフォーマンスは各メディアで話題となっている。2016年9月にリリースした待望の1stフル・アルバム『Sphere』はタワーレコード・バイヤープッシュ「タワレコ メン」に選出され、翌2017年には第9回CDショップ大賞ジャズ賞も受賞。2016年11月には『Sphere』より抜粋された楽曲を収録した 12inch Vinylもリリース。ラッパーのDian(KANDYTOWN)や若手気鋭ドラマー・石若駿をはじめとした豪華なMCやミュージシャンを客演に迎えるなど、多方面のアーティストとのコラボレーションも積極的に行った『Sphere』。本作がきっかけとなり彼らのその多岐にわたる音楽性は多方面から注目されはじめ、デビューわずかながら、2017年夏には第16回東京JAZZやBlue Note JAZZ FESTIVAL 2017、 SUMMER SONIC 2017などへの出演も決定している。また米Blue Note Recordsを代表するシンガーJosé Jamesの最新アルバム『Love in a Time of Madness』へRemixerとして参加、2017年2 月にはヨーロッパ・ツアーを敢行するなど日本だけでなく世界からも多くの注目を集めている。 2017年9月、新作ツイン・アルバム『Castor』『Pollux』をリリース。