■ パスやドリブルは広島・川崎F・浦和が上位J1の方で「興味深いスタッツ」になっているのは、広島・川崎F・浦和といった上位チームである。パス本数は広島が1位で、浦和が2位で、川崎Fが3位。パス成功率は浦和が1位で、広島が2位で、川崎Fが3位。ドリブルの回数は川崎Fが1位で、広島が2位で、浦和が3位となっている。「攻撃的なサッカー」と言われた浦和と川崎Fの2チームはもちろんのこと、「ペトロヴィッチ前監督のときよりも守備的になった。」と言われるリーグ王者の広島もドリブルやパスの数値はJ1の中でトップクラスである。
広島をもう少し掘り下げてみると、ファール数がリーグ最少で、失点数がリーグ最少で、インターセプト数がリーグ2位で、接触数がリーグ1位だった。数値的にイマイチだったのは、クロスの成功率がリーグ15位だったことくらいである。クロスに関しては、本数自体はリーグ2位だったが、1トップに入るのが高さの無いFW佐藤寿であることも関係して、クロスの成功率は19.6%とリーグ平均を下回っている。ただ、アーリークロスの割合が非常に高くなっていると思うので、仕方がないところもある。
クロスの本数が最も多かったのは磐田で666本だった。2位が広島で、3位タイが仙台と新潟だったが、磐田はそのうちの32.4%がDF駒野のクロスなので、右サイドからの攻撃は相変わらず脅威となった。ただ、2012年などと比べるとそこからゴールに至るシーンは少なかった。磐田は4勝19敗11分けと散々な成績だったが、スタッツ的にはそれほど悪くはない。攻撃はもちろん、守備のスタッツも酷いものはほとんどないが、枠内シュート率とクロス成功率がともに16位。最後の精度を欠いてしまったところは否めない。
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◆ まとめ #706 チームスタッツで振り返る2013年のDivision1 (2014/2/12)
・パスやドリブルは広島・川崎F・浦和が上位
・セーブ率の高さが目立つC大阪
・攻撃的なスタッツはイマイチだった清水
→ 2013年のクラブのスタッツからJ1のチームの特徴を探ってみました。まず、ドリブル・パスなど攻撃的なスタッツは広島と川崎Fと浦和の3チームが上位を独占しており、非常に攻撃的なチームであることが分かります。一方、C大阪は攻撃的なスタッツも上位でしたが、セーブ数の多さとセーブ率の高さが目立っています。清水はパス本数がリーグで18位など、攻撃的なスタッツは微妙でした。
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