■ 攻撃的なG大阪のスタッツ2013年のJ2の全22クラブのスタッツ(得点数・失点数・シュート数・シュート決定率・被シュート数・被シュート決定率・パス本数・パス成功率・クロスの本数・クロス成功率・ドリブルの回数・ドリブル成功率・ロングパスの本数・ロングパスの成功率・スルーパスの本数・スルーパスの成功率・タックル数・タックル成功率・インターセプト数・ファール数など)をざっと眺めてみると、特徴的な数値を示している興味深いチームがいくつかある。G大阪・徳島・京都・千葉・松本山雅・福岡あたりである。
最初にパスに関する項目に注目すると「パスの本数」がもっとも多いのは、やはりG大阪である。J2の42試合で28,929本というのは、1試合平均では688.8本となる。最下位の松本山雅は総数が16,438本で、1試合平均を出すと391.4本。1位のG大阪と22位の松本山雅では大きな差がある。パスの成功率がもっとも高いのもG大阪で81.7%。J1でもっとも高かった浦和が82.3%で、J1で2番目だった広島が82.2%で、J1で3番目の川崎Fで82.0%で、J1で4番目の名古屋で78.3%なので、J1を含めても上位レベルである。
G大阪は得点(=99得点)はもちろんのこと、スルーパスの本数とスルーパスの成功率でも1位だった。また、ロングパスの成功率も1位だったが、ロングパスの本数は18位。ショートパス主体の攻撃だったことが分かる。ちょっと意外に感じるのはドリブルの回数が14位とJ2の真ん中よりも下だった点である。FWレアンドロ、MF家長、FW宇佐美、MF倉田などドリブルのできる選手はたくさんいるのでちょっとした驚きである。ただ、ドリブルの成功率は51.4%でJ2で1位。回数は多くなかったが、成功率は高かった。
ドリブルの回数がもっとも多かったのは京都で674回。京都という「パスサッカー」のイメージが強くて、事実、パス本数はG大阪についで2位だったが、ドリブルも多用していることが分かる。ただ、ドリブルの成功率は40.7%で22位とリーグワーストだった。そして、ロングパスの本数は1,950本でこれもリーグ最少だった。21位の松本山雅が2,340本なのでJ2の中ではダントツに少ない数字である。ロングパスの成功率も20位なので、ドリブルは多用しているが、ロングパスを有効に活用できなかったと言える。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 登録方法(Q&Aなど)
◆ まとめ #705 チームスタッツで振り返る2013年のDivision2 (2014/2/11)
・攻撃的なG大阪のスタッツ
・はっきりしたスタッツの松本山雅
・攻め手が豊富とは言えない徳島
→ 2013年のJ2のスタッツから傾向等を探ってみました。攻撃的なスタッツで目立ったのはやはりG大阪で、京都・神戸なども上位に付けています。一方、7位でPO出場を逃した松本山雅はパス本数がリーグ最低であるなど、極端なスタッツになっています。初昇格を果たした徳島は攻撃的なスタッツは軒並みリーグで下位レベルでした。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 登録方法(Q&Aなど)