■ 安定感のある王者の広島今シーズンのJ1は「7強」の争いになると考えられる。その7チームというのは、史上2チーム目(=2007年-2009年の鹿島以来)のリーグ3連覇を目指す広島、2013年はあと少しのところでリーグ制覇を逃した横浜FM、ACLで日本勢最高となるベスト4に入った柏、ウルグアイ代表のFWフォルランが加入したC大阪、GK西川・FW李忠成・MF青木拓と大型補強に成功した浦和、FW大久保とMFレナトとMF中村憲の3人を中心に破壊的な攻撃力を誇る川崎F、1年でJ1に戻ってきたG大阪の7チームである。
その中で、優勝候補の筆頭と言えるのは、広島である。当然、GK西川(→浦和)を引き抜かれたのは痛手であるが、GK林(仙台)を獲得してダメージを最小限に抑えることに成功した。さらに、MF柴崎(徳島)とMF柏(甲府)の獲得にも成功した。結局、GK西川以外で主力の流出は無かったので、選手層は確実に厚くなった。昨シーズンまではボランチの層が薄くて、ベテランのMF森崎和にかかる負担が大きかったが、2013年のJ2でベストイレブン級の働きを見せたMF柴崎が加わったことで、中盤の層はグンと厚くなった。
「勝つ方を知っていること。」が最大の強みである。「7強」の中で勝ち癖のあるチームというと、(広島以外では)近年は毎年のようにタイトルを獲得している柏くらいである。浦和や横浜FMやG大阪はしばらくリーグ制覇から遠ざかっており、川崎FとC大阪はタイトル未経験である。2013年の終盤もそうだったが、競った展開になった場合、広島の選手たちは平常心で戦うことができるが、ライバルチームの多くはプレッシャーを感じて普段通りのサッカーができなくなる。この点は2014年も効いてくる可能性が高い。
「リーグ3連覇」が最大の目標となるが、過去2回はあっさりとGLで敗退しているACLも無碍にはできない。想定以上の怪我人が出ないことが条件になってくるが、今シーズンの選手層を考えるとACLとリーグ戦を両立できてもおかしくない。守備的なポジション(=3バック)については、今シーズンもDF水本とDF千葉とDF塩谷の3人にかかる負担が大きくなりそうだが、前目のポジションは五輪世代のFW浅野やMF野津田も力を付けているので、やり繰りは可能である。Jリーグ王者として参加するのでGL突破がノルマとなる。
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◆ まとめ #697 【J1】 「7強」の争いになりそうな優勝争い(上) (2014/2/1)
・安定感のある王者の広島
・戦力が充実している柏
・注目度ナンバーワンのC大阪
・1年でJ1に戻ってきたG大阪
→ J1の開幕まで「あと1カ月」となりましたが、今シーズンもJ1は大混戦になることが予想されます。ただ、広島・横浜FM・川崎F・C大阪・浦和・柏・G大阪を上位候補に推す人が多くて「7強」と表現することができます。(上)と(下)で上位候補の7チームをピックアップしてみました。
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