ギラヴァンツ北九州 vs 京都サンガ → 本城陸上競技場で行われた北九州と京都の試合は開始早々の前半8分に古巣対決となる北九州のFW原がこぼれ球を押し込んでホームの北九州が幸先よく先制に成功するが、前半20分あたりを過ぎるとアウェーの京都がペースを握るようになる。すると、前半25分に名古屋から加入の右SBのDF石櫃のパーフェクトクロスを新外国人のFWアレッサンドロが頭で合わせて京都が1対1の同点に追い付くと、後半16分には右サイドのCKから最後はCBのDF酒井が押し込んで2対1と逆転に成功する。
試合の立ち上がりはまずまずだったが、それ以降、なかなかチャンスを作れない北九州に対して京都は後半45分にカウンターから最後は左SBのDF比嘉の放ったミドルシュートが相手DFに当たってコースが変わってゴールイン。試合を決める3点目を挙げる。横浜FMから加入のDF比嘉はJリーグは2試合目の出場で初ゴールとなった。結局、前半途中にペースを取り戻した京都が地力の差を見せつけて3対1で勝利した。北九州は試合の入り方は悪くなかったが、中盤でのミスが多くて、流れを相手に渡してしまった。
3年連続でJ1昇格に失敗した京都は大木監督が退任して、69歳のバドゥ監督が就任した。特異なサッカーをしていた大木監督の次となると、どんな人を連れて来てもサッカースタイルは大きく変わることになるが、オーソドックスなサッカーだった。狭いスペースでボールを回すシーンはほとんどなくて、サイドから単純にクロスを上げるシーンも多かった。普通のサッカーに戻った印象であるが、中盤から前はタレントが豊富なので、自分たちのサッカーができればチャンスは作れるし、決定力のある選手も何人かいる。
この日は、両SBの活躍が目立った。昨年までは右サイドがDF安藤で、左サイドがDF福村だったが、DF安藤はJ1のC大阪に移籍して、DF福村はベンチ外だった。よって右SBがDF石櫃で、左SBがDF比嘉だったが、DF石櫃は素晴らしいクロスで同点ゴールをアシストして、DF比嘉は3点目のゴールをマークした。DF石櫃は名古屋での2年間はほとんど試合に出場できなかったが、右足は特別なものを持っている。これだけ精度の高いキックができるのは魅力で、いいデビューを飾ったと言える。
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◆ まとめ #725 北九州 vs 京都、岡山 vs 富山 (2014/3/7)
→ 3月2日(日)に行われたJ2の11試合の中から、北九州 vs 京都、岡山 vs 富山の2試合をピックアップしました。悲願のJ1昇格を狙う岡山と、今シーズンのJ2のダークホース的な存在になっている富山の対戦はスコアレスドローに終わりました。富山は無得点に終わりましたが、FW苔口、FW中島、MF白崎のトライアングルの破壊力はなかなかのものがあります。
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