■ MF中村俊がチームを引っ張る横浜FM2004年以来となるリーグ制覇が目前に迫ったが、33節で新潟(H)、34節で川崎F(A)に敗れて「まさかのV逸」となった横浜FMは久々にACLに挑戦する。MF中村俊、DFドゥトラ、DF中澤などベテランが多いので、過密日程が不安視されるが、MF藤本淳(名古屋)、MF三門(新潟)、DF下平(大宮)と他クラブのレギュラー3人を獲得。MF藤本淳とMF三門の加入によって、中盤のクオリティーは劇的に向上した。2013年はMF中村俊への負担が大きかったが、エースを適度に休ませながらリーグ戦とACLを乗り切りたい。
昨シーズンはあと一歩のところでリーグ制覇を逃したので、リーグ制覇に賭ける思いは他のどのチームよりも強くなるだろう。優勝を狙える戦力は整ったが、唯一の不安材料は、16ゴールを挙げたFWマルキーニョス(→神戸)の穴が埋まっていない点である。FW矢島(川崎F)、FW伊藤翔(清水)が加わって、FW藤田祥とFW端戸を含めた4人で1トップのポジションを争うことになるが、ライバルクラブのFW陣と比べるとツーランクほど見劣りするのは否めない。1トップをどうするのか?という点が最大のポイントである。
「4-2-3-1」を採用しているので、当然、1トップの選手にボールが集まってくる。FWマルキーニョスは2013年の終盤は大スランプに陥ったが、秋口までは高い決定力を発揮して試合を決めるゴールをたくさん決めている。2列目の選手たち(=MF中村俊、MF齋藤学、MF兵藤、MF藤本淳ら)も標準以上の得点力を持った選手なので、2列目の選手がカバーできる可能性もあるが、果たしてどうなるか。ただ、FW藤田祥やDFファビオを投入するくらいしか策が無かった「交代カード」が充実したことは大きなプラスである。
2014年のリーグMVPのMF中村俊は36歳のシーズンとなる。Jリーグに復帰して5年目のシーズンとなるが、1年目・2年目・3年目はかなり苦労した。思うような活躍ができない時期もあったが、35歳になるシーズンで全盛期を思わせるプレーを取り戻した点は見事だった。長らく日本サッカー界の中心となって活躍してきたシドニー世代の選手たちも30代中盤になって、すでに現役を引退した選手もたくさんいるが、未だにJ1のトップレベルで活躍しているMF中村俊は「さすが」としか言いようが無い。
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◆ まとめ #698 【J1】 「7強」の争いになりそうな優勝争い(下) (2014/2/2)
・MF中村俊がチームを引っ張る横浜FM
・悲願の初タイトルを狙う川崎F
・言い訳は許されない浦和
→ J1の開幕まで「あと1カ月」となりましたが、今シーズンもJ1は大混戦になることが予想されます。ただ、広島・横浜FM・川崎F・C大阪・浦和・柏・G大阪を上位候補に推す人が多くて「7強」と表現することができます。(上)と(下)で上位候補の7チームをピックアップしてみました。
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