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2026-05-04

anond:20260504210318

劇場版鬼滅の刃無限列車編』(げきじょうばん きめつのやいば むげんれっしゃへん)は、吾峠呼世晴による漫画鬼滅の刃』を原作としたufotable制作日本長編アニメーション映画2020年10月16日東宝アニプレックスの配給で日本で公開された。

おじいちゃん、「今どきの流行煉獄さんのセリフを使ってる俺カッケー」とか思ってるかもしれないけどもう5年以上前なのよ

今日平常運転増田達を見た煉獄さんが満面の笑みで言いそうな事。

「うむ! 凄まじい筆力だ! 恨みつらみが煮詰まって、もはや芸術の域に達しているぞ! よもやよもやだ!」

「君たちは実によく戦っている! 互いの主張が1ミリも交わらぬまま、千日手のごとき応酬! だが、己の弱さを認めず、言葉の刃を研ぎ澄ますその姿勢……嫌いではないぞ!」

「心を燃やせ! だが、掲示板サーバーまで燃やすのではないぞ! 腹が減ったら飯を食え! 牛鍋弁当を食え! うまいうまいうまい!」

2026-04-04

牛丼免罪符

同じ¥500が二つに分岐する瞬間がある。

松屋カウンター券売機ボタンを押す¥500。配信チャット欄でスーパーチャットを送る¥500。前者は340kcalの熱量に変わり、胃に届き、数時間後に消える。後者配信者の口から自分ハンドルネーム発声される3秒間に変わり、鼓膜に届き、数秒後に消える。

どちらの¥500も、使われた瞬間に消滅する。だが消滅の仕方が違う。牛丼の¥500は何に変わったか説明できる。スパチャの¥500は説明できない。

----

この説明不能性には技術的な根拠がある。スーパーチャット感情整数に変換するプロトコルだが、仕様にセマンティクスの定義がない。

SUPERCHAT_PACKET {
  amount:  uint32    // defined
  message: utf8[]    // defined
  color:   enum[7]   // defined
  intent:  ???       // UNDEFINED
}

intentフィールドが未定義のまま本番に出た。¥10,000は「愛している」かもしれないし「暇で金がある」かもしれないし「このチャット支配したい」かもしれない。プロトコル区別しない。金額意味非可逆圧縮であり、復号アルゴリズム存在しない。

牛丼にはこの問題がない。¥500=並盛一杯。intentフィールドは「空腹の解消」でほぼ確定している。食欲は意味の不確定性を持たない。だから誰も牛丼を買う行為に怒らない。

投げ銭文化への反発は、金額が高いから起きるのではない。intentが未定義のまま可視化されるから起きる。¥500という数字が見えた瞬間、親密さに度量衡が発生し、度量衡を持った親密さは牛丼比較可能になる。比較可能になったものは聖域ではない。「最初から聖域など無かった」という事実が、牛丼一杯分の数字証明されてしまう。

----

この構造には500年前の先行実装がある。

1517年、ドミニコ会士ヨハン・テッツェルは贖宥状を売った。金を払えば煉獄の年数が短縮される。罪の赦しに値段がついた。マルティン・ルター激怒した——恩寵に値段をつけるなと。

INDULGENCE v1.0 (1517)          SUPERCHAT v2.0 (2017)
  medium:   coin                   medium:   JPY/USD
  message:  prayer request         message:  utf8[]
  minister: priest                 minister: streamer
  grace:    years_off_purgatory    grace:    seconds_of_recognition

パケット構造が同一であることは偶然ではない。どちらも「値段のつかないはずのもの」に値段をつけるプロトコルからだ。テッツェルの贖宥状は神の恩寵を、スーパーチャット人間承認を、それぞれ通貨単位に変換する。そしてどちらのプロトコルにも、intentフィールドが未定義のまま残されている。

だがテッツェルの実装と現行のスーパーチャットの間には、一つの決定的な差異がある。テッツェルには料金表があった。身分と罪の重さに応じた価格が事前に定まっていた。スーパーチャットにはそれがない。「あなたが決めなさい」と言われる。会衆が自分恩寵の値段を設定する。

歴史上のどの教会もこれをやらなかった。人間自分の救済にいくら払うべきかを決められないからだ。

料金表の不在が、牛丼度量衡として召喚する。公式基準単位がない以上、会衆は自力で換算表を発明しなければならない。ある者は牛丼で測り、ある者は時給で測り、ある者は「推し笑顔何秒分」で測る。全員が異なる度量衡を使って、同じ恩寵に値段をつけている。バベルの塔崩壊後に、全員が異なる言語で同じ神に祈っているようなものだ。

そして隣の席の人が¥10,000を投げる。わたしは¥500。牛丼一杯分。わたし信仰は隣人の20分の1なのか。この比較可能になること自体地獄である。テッツェルの料金表は残酷だったが、少なくとも比較苦痛から解放していた。全員が同じ表を見ていたから。

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ここで問いは反転する。¥500のスパチャはまだ牛丼なのか。

カトリック神学の核心に聖体変化(transubstantiation)がある。パンワインの外見——偶有性——はそのままに、実体(substantia)がキリストの肉と血に変わる。見た目はパン本質は神。

スーパーチャットでは逆の変容が起きている。¥500の偶有性経済的取引のものだ。通貨単位、決済システムプラットフォーム手数料率30%。だが送信者にとっての実体牛丼を離れている。それは承認要求であり、匿名から脱出であり、ときに悲嘆の放送であり、ときに愛の宣言である牛丼偶有性を保持したまま、実体が非経済的な何かに変容している。

投げ銭批判者は偶有性を読む。「¥500は¥500だ。牛丼だ。取引だ。搾取だ。」

投げ銭擁護者は変容後の実体体験している。「金額問題じゃない。気持ちだ。」

16世紀、この種の問いがヨーロッパを三つに割った。

聖体論争 (16世紀)
  カトリック実体変化説):  実体は変化し、偶有性は残る → パンは肉である
  ルター(共在説):         実体共存し、偶有性は残る → パンの中に肉がある
  ツヴィングリ(象徴説):    実体は不変、偶有性も不変   → パンパンを表すのみ

投げ銭論争 (21世紀)
  送信者:     実体は変化し、¥500の偶有性は残る → ¥500は愛である
  穏健派:     実体金銭共存する             → ¥500の中に愛がある
  批判者:     実体は不変、金は金のまま         → ¥500は牛丼のままである

批判者のポジションはツヴィングリの象徴説と構造的に同型であるパンパンだ。¥500は牛丼だ。そこに超越的な何かが宿ると信じるのは幻想にすぎないと。

だが配信者がハンドルネームを読み上げた瞬間、送信者の体に起きていること——心拍の微細な変化、ドーパミン放出名前を呼ばれたという事実身体登記——は、幻想では説明がつかない。何かが起きている。偶有性の内側で。だがそれが「何」であるかは、原理的に、外部から観測できない。

からこの論争には決着がつかない。500年前と同じく。

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決着がつかないまま、しかし、制度形成される。

配信者は司祭職を選んでいない。プラットフォーム収益化を有効にした瞬間、叙任が起きた。ダッシュボードの「収益化」トグルONにすること、それがこの時代の按手礼である。テッツェルは少なくとも自分が贖宥状を売っていることを知っていた。現代司祭たちにはその自覚がない。彼らは読み上げという秘跡執行を通じて承認という恩寵を発行している。Ex opere operato——事効的に。執行者の内面関係なく、プロトコルが走れば恩寵は発行される。

会衆の側でも制度化は進む。常連が生まれハンドルネーム記憶され、内輪の典礼形成される。奉仕(切り抜き、ファンアート)がある。教義推し文化コード)がある。異端審問がある(「あいつはガチ恋勢だ」)。破門がある(BAN)。殉教者がいる(炎上して垢消しした古参)。

教会形成されている。だが誰もそれを教会と呼ばない。

投げ銭文化への反発が最も激しくなる瞬間は、金額が高い時ではない。コミュニティ自分たちを教会だと気づきかけた時だ。気づきかけて、その認識拒否する力が反発として噴出する。「いや、これはただの趣味だ」「推しているだけだ」「宗教じゃない」。否認の強度がそのまま、構造的同型性の証拠になっている。

初期キリスト教の信者たちも自分たちを「教会」とは呼ばなかった。エクレシア——集会——と呼んだ。ただの集まりだと。

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牛丼の中にキリストいるかどうか、誰にも証明できない。

¥500が牛丼でありかつ愛であるという命題は、パン小麦粉でありかつ神の肉体であるという命題と同じ構造を持ち、同じ検証不能性を持つ。スーパーチャットのintentフィールドは未定義のままであり、聖体の実体が変化したかどうかを外部から観測する手段存在せず、料金表は永遠に再発行されない。

この不確定性は投げ銭に固有のものではない。すべての価格決定に潜んでいる。ただ、スーパーチャットの¥500はそれを素手で触れるほど近くに引き寄せた。牛丼一杯という、誰にでも分かる度量衡を使って。

できないまま、¥500は今日も飛ぶ。松屋に向かう¥500と、チャット欄に向かう¥500。同じ硬貨の表と裏のように。片方はカロリーに変わり、片方はintent未定義のまま、どこかの配信者の唇を通過して、消える。

2026-03-19

anond:20260319093816

面白かった。

 

てかまず

ファウストは死後、天国と地獄中間地点『煉獄』につき、

メフィストに「約束通り魂貰うよ」と言われるが、そこにファウストによって散々な目にあった少女グレートヒェンがやってきて、

彼女祈りファウストは救済される。

ファウスト』を要約すると、悪魔に魂を売った男が好き放題して最後地獄に落ちそうになるが、理解ある彼女さんのお陰で天国行けましたという話。

ファウスト手塚治虫漫画(話の途中で絶筆)でしか読んだことなかったからその部分知らんかったわ

なんやその話 

どういう思想

 

2026-03-16

anond:20260315132931

仕事できる人は2パターンしかいない」はさすがに二極化しすぎでは

増田の言ってること、、さすがに世界を2つに分けすぎだと思う。

  • ① 加害性があるやつ
  • 煉獄杏寿郎

って、極端なキャラを2つ置いて「はい世の中これです」ってやられても、

その間のグラデーション全部消えてない?と思う。

職場評価されてる人って、別にそんな漫画みたいなキャラばっかりじゃないだろ。

みたいなのが普通にいて、それぞれ違う形で評価されてたりする。

でも増田はそのへん全部飛ばして、

の二択にしてる。

そりゃその構図の方が「わかる…」って共感は取りやすいけど、さすがに整理が雑すぎると思う。

②の「煉獄タイプ善意で人を壊す」について

これも少し違う気がする。

本当に強い人って、自分のペースを他人押し付けない。

押し付け必要がないから。

しろ仕事できる人ほど

  • ここ自分がやるわ
  • この部分は分解しよう
  • ここは後回しでいい

みたいに仕事の形を変えていく。

逆に「俺はできるからお前もできるよな?」みたいな空気になるなら、

それは単にマネジメントやチーム設計問題だと思う。

あともう一つありがちなパターンとして、

他人がやっていることを自分もやらなきゃいけない」と勝手に思い込む人もいる。

例えば、誰かが早く出社しているとか、残業しているとか、

仕事を巻き取っているとか、そういうのを見て

自分も同じことをやらないといけない」

と思い込んでしまタイプ

でも普通は、

でやっているだけであって、

別にチーム全員に同じことを求めているとは限らない。

なのにそれを勝手に「基準」にしてしまって、

「この人がやってるから自分もやらないといけない」

→「この人のせいで基準が上がった」

→「善意で人を壊す」

みたいな認識になっているヤツもいる。

だれもそんなことを求めてないのにね。

リードが辞めていった理由、逆では?

あともう一つ気になったのがここ。

煉獄さんも最終的に命を燃やし尽くした」

って話。

でも、もしそういうタイプリードがいて、そういう人が続けて辞めていくのであれば

それって「燃え尽きて散った」んじゃなくて、単にその環境うんざりして出ていった可能性も普通にあるんじゃないの。

仕事を前に進めるために手を動かして、巻き取って、責任持ってやってるのに

「それをやると僕らもやらなきゃいけないのでやらないでください」

みたいな反応ばっかり返ってくる職場だったら、そりゃ嫌にもなると思う。

で、そういう人がいなくなった後に

「あの人の基準が高すぎてチームが壊れてた」

って物語が出来上がるのも、割としょうもないありがちなパターン

煉獄さんは下に合わせる必要いから、そりゃ転職するよね

増田の書き方って

自分普通の凡人で、周囲には極端な人しかいない」

って構図にすると話がきれいにまとまるんだけど、

実際の職場ってそんなに二極化した世界じゃないと思う。

2026-03-15

anond:20260315130214

➁になろうとしたことあるよ。スキルを上げて人格者のふるまいしても、周りのハードル上げて恨まれから持続性がない。しかも➀寄りのやつにメンタル削られて倒れた。俺は煉獄さんにはなれなかったよ炭治郎。

anond:20260315130214

煉獄タイプのワイ、他人には一切期待しないことにしてメンタル保ってるやで

仕事できる人、結局2パターンしかいない

社会人10年やってきて気づいたんだけど、職場で「こいつ仕事できるな」って周囲から認定されてる人間、だいたい2パターンしかいない。

①適度に加害性がある人(というかだいぶ加害性がある人)

これ言うと怒られそうだけど、事実から言う。仕事できる奴、だいたい性格悪い。

「で、なんでできてないんですか?」を真顔で言える。相手が泣きそうな顔してても「いや、泣いても納期は変わらないんで」って平気で言う。飲み会で「あいつ使えない」って本人に聞こえるか聞こえないかの声で言う。部下が体調不良で休むと「あ、そう」の一言で終わり。でも自分仕事絶対に落とさないし数字も出す。

パワハラですか?って言われたら、まあグレーからクロ寄りのことは確実にやってる。でも成果出してるからからは守られる。人事に相談が行っても「あの人はちょっとキツいけど優秀だから…」で処理される。被害者が異動するやつ。見たことあるだろ、お前も。

ムカつくのは、こういう奴が実際にチームの数字を叩き出してること。詰められた側は胃に穴が開くけど、プロジェクトは確実に前に進む。「心理的安全性」の真逆を行く運営スタイルなのに、結果だけ見ると「あのチーム成果出してるね」になる。

会社って結局これを許容してるんだよな。口では「ハラスメント撲滅」って言いながら、数字出す加害者は守る。

煉獄杏寿郎タイプ

もう一つのパターンが、能力メンタルも体力も全部高水準で揃ってる人間煉獄さんみたいなやつ。

このタイプは加害性がない。むしろめちゃくちゃ人当たりがいい。後輩の面倒もよく見るし、誰かがミスっても「大丈夫!ここからリカバリーしよう!」って本気で言ってくる。「俺は俺の責務を全うする!」みたいなテンション。①と違ってパワハラもしない。人格者

でもこのタイプが成立する条件がエグくて、

全部揃ってないと成立しない。完全にSSRキャラ遺伝環境ガチャ当たった人。しかもこのタイプ体感100人に1人もいない。

で、ここから重要なんだけど、②のタイプは①と違って悪意がない分、周囲への破壊力に本人が気づいてない。

煉獄さんがチームにいると何が起きるかというと、あの人のスタンダードにみんなが引っ張られる。本人は「一緒に頑張ろう!」って善意100%で言ってるんだけど、その「頑張ろう」の水準がバグってる。毎朝7時に出社して、誰よりも手を動かして、夜10時まで働いて、それでも笑顔。「辛かったら言ってね!」って声かけてくれるけど、あの人が涼しい顔でこなしてる量を見た後に「辛いです」って言えるわけないだろ。

結果どうなるかというと、チームの凡人がまともについていこうとして順番に潰れる。残業常態化して、でも煉獄さんは元気だから「このペースおかしいのでは?」という声が上がらない。上がったとしても煉獄さんは「そうか、すまない! 無理はしないでくれ!」って本気で言うんだけど、チーム全体の仕事量は煉獄さん基準設計されてるから、「無理しない=チームに迷惑かける」になる。善意の過労スパイラル。3ヶ月後、煉獄さん以外の全員が目の下にクマ作ってる。半年後、誰か休職する。

①は加害してる自覚がある分まだマシとすら思える瞬間がある。②は善意で人を壊す。本人はいい人だから余計にタチが悪い。

残りの俺たちはどうなるか

①にも②にもなれない凡人がどうするかというと、「まあまあそこそこの仕事をして、まあまあそこそこの評価をもらう」しかない。

①を真似しようとすると、加害性のコントロールが効かなくて単なるパワハラおじさんになって通報される。成果が伴わない加害はただの犯罪。②を目指すと3ヶ月で心身が壊れて休職する。②の下で働いても同じく壊れる。詰んでる。

結局「仕事ができる」の正体って、スキル知識じゃなくて「他人を踏んでも平気なメンタル」か「全方位にバグった人間スペック」のどっちかで、どっちも後天的にはほぼ手に入らない。

自己啓発本の「主体性を持ちましょう!」「率直にフィードバックしましょう!」は、①を漂白して綺麗に言い換えてるだけ。あの本に書いてある「率直なコミュニケーション」を本当にやると、だいたい①になる。

追記

念のため言うと②の煉獄さんも最終的に命を燃やし尽くしたので、持続可能性には疑問がある。そしてその炎に巻き込まれた周囲の凡人のことは、物語では描かれない。よもやよもやだ。

2026-01-03

[]

9%のチューハイを飲みながら、1週間期限切れのサンドイッチ唐揚げ弁当を食べる

唐揚げ弁当冷蔵庫に入れてたのに、レモン起点で白青カビ生えてた

でもレンチンしたら唐揚げにのってたカビがだいぶ消えたかレモンだけ取り除いて食べた

正月コンビニ外人アルバイトがいた

やっぱ9%は酔いやすいな

ちょっとフラフラする

でも別に気持ちいいとかもっと飲みたいとかは無い

アル中の素質がない

ちょっとまぶたが重くなって視界が少しだけくらっとする感じ

うそマンガ倉庫行ってきた

でも全然安くなくて、プラモも少ないなと思ったらくじの景品扱いにされてて大半が陳列されてなかった

さすがにひどいと思ったわ

何気なく手に取った喧嘩商売はやっぱり面白かった

金田編の煉獄始めたところ 19巻

とある作家漫画を買い占めてプレミア価格で売ってる中古ぎょうしゃにマジでむかついた

2025-11-30

果てしなきスカーレット ネタバレ感想

話題になってたので観てきました。

・予習としてハムレットダンテ神曲のあらすじを頭に入れて挑む。物語下地にはなっているのだろうけど、個人的には知らなくても問題なかったな。

ハムレットから換骨奪胎ぶりが面白いとの評判だったが、個人的にはそもそも悲劇を描こうとしてないしハムレット派生作品として見るもんではないなと思った。単純明快勧善懲悪作品に思った。細田守らしい子供向けを意識する。ハムレットとしては、王様が意地悪に叔父に殺されて復讐心燃えるハムレット、毒で殺すつもりが毒で死ぬ叔父、まぁ様々イベントは似たことが起きる。が、知ってても知らなくてもどうでもよく思う。レアティーズいないし。

神曲への解像度は私は低い。世界文学的ものごっつい大事作品で、地獄から煉獄天国への長い旅を、様々な著名キャラ出会い別れながら進む神聖なる喜劇、的な理解あんまり知らない。スカーレットでは舞台としては準えてるけど、下地として何か作用しているようには感じなかった。棺桶のシーンとかは関係してそうに思ったけど、それは神曲を知ってないといけないかと言われるとそうは思わなかった。それともそれは重要なシーンを無理解に進んでしまった私の不甲斐なさかもしれない。

時をかける少女宣伝に持ち出されたのは、まさに時をかけていたから、かな?安直だけど。


・一つ一つのシーンの絵作りは前評判通り、どれも美しく素晴らしい。

特にスカーレットが可愛すぎる。表情ひとつひとつが愛おしい。

・シーン一つ一つが夢の中って感じ。私は村上春樹世界の終わりとか、海辺のカフカとか好きなので、こういうの好きぃ…ってなった。

現代に生きる私を写像した先のスカーレット写像する世界ってのは、ナーロッパ的な中世であって、銃が存在し、僧がおり、アフリカとか南米とか、色んな文化が表層的に混じり合う。作中では、過去未来も生も死も混じり合う世界とわかりやすく何度も表現される。細田守最高だぜ。こういうファンタジー大衆を入門させてくれてありがとうだぜ。私はこういうのが好きだ。

・服飾考証しっかりしてるとの事前情報通り、私はよく知らんけど多分しっかりしていたと思われて、その解像度のおかげで、地獄の狂い具合が鮮明で面白い。混じり合って混沌としている。

産業革命以降の武力が作中に存在しないのは、それが我々にとっての現実の脅威だからだと思う。この作品ファンタジーなんだ。力強い線引きを感じた。

渋谷ダンスシーン、きたきたぁ!!ってなった。幾原的な心象風景かと思ったら丁寧に前段から渋谷という箱の舞台を歪にチラ見せしたりしてて、思ったより浮いてはいなかったかな。いや画としてはバチクソ浮いてたけど。まぁ意図はかなり明快に伝わった……と思ってる。でも現代の子どもがこの渋谷や踊りを自分ごととして捉えられるかというと疑問よなぁ。現実描写できない制約の中でのスカーレット心象の箱庭、非現実の作中での現実としての非現実としては面白い画だった。私→スカーレット→聖→スカーレット渋谷クール

・宿の主人、てのが登場人物紹介にいたが、作画として特徴的だなと思ったが映画の中では短いシーンだった。でも重要役割だったんかなぁ。

スカーレットの成長を見守るおじさんの気分になった。私も歳をとったなぁ。

・聖、なぜお前は矢を放った……?抑止力はその装置を発動させてしまったら終わりだ。それはお前の思想矛盾しないのか。観終えた後、ダンテでいうと七つの大罪のシーン中だと振り返ってみるが、結びつけるには苦悩する。いやこんなん結びつけなくてええかってなった。……いやでもまじで意味わからん。知りたい。

雑魚雑魚悪役にレアティーズかい名前が付けられてるのも何か関係あるんか……?

ハムレットにおけるクローディアスの懺悔は本物の神への懺悔現代日本では神への信仰が薄く、物語でもあまりに薄情。

天罰は全てを解決する。…ってそれでええんかいな。

最後キスと涙が商業的すぎて泣けなくて泣いた。しかし世の中の大衆はそれが好きなのだろう。届ける先のニーズに応えようとする様はえらい。これを描くには時間が足りない。

・争いよりも友好を、憎しみよりも愛を。これはもっともっと丁寧に描いてほしい。もう1時間割いていい。3時間でいい。…でも忠実に2時間に収めて偉いなぁ。細田守はすごい大衆作家だ。


文学的作品として観たら不評の嵐になるのはなんとなく感じるが、私は素養がないのでその辺はノータッチで。

芝居も映像はやっぱ最高のクオリティだ。映画館で観て良かった。地上波でも家でも観たくない。

価値観も好きだ。物語の壮大さも好きだ。でも、ラストだけはちょいと心残りだなぁ。

オマツリ男爵もだけど、細田さんはラストへの拘りや興味があまりない……?

作家メタれば、前半の苦悩や憤怒の感情はきっと描きたいものであったとは思う。

でも作品として本来目指す描きたいものは、それなりに人間の根源的なもの思春期の頃に精一杯みんなが考えて悩んでほしいことで、大人になっても向き合って向き合って考えていきたいことだとは思う。

その勧善懲悪は良いが、憎しみへの向き合い方としての成功例としてこのように描くにはご都合が良すぎるように思った。特に聖の矢とクローディアスへの天罰

現実でいうと、例えば中共オラオラしてるのを武力を持ってやめろやめろと脅すまではいいけど実際に刃を抜いたら戦争なっちまうやん、対話で友好を目指そうぜっていう作品にしたいのにさ、殺しちまったらそれは勝てば官軍ストーリーやん。現実では為政者落雷で都合よく命を落とすわけないやん。殴ってきた相手を殴り返してはい終わりになるわけないやん。スカーレットが殺してなくても、殺す味方が代わりに殺してくれたありがとーは、私は、同罪だと思う。目を逸らすな。私はそれは嫌いだ。

利己的な活動と、利他的活動バランス攻撃性と社会性のバランス自己家畜化した我々が、より家畜化できる先を目指したいんだ。攻撃すんなと説くだけでは、攻撃的な人間独裁的に得をするゲームバランスは崩れない。我々は山上を生まないですむ社会にしなければならない。そういう思想のもとで、細田守は何をどう伝えたかったのだろう?だから、聖が矢をもって暴力を振るったことへの解説をまじで教えてほしい。教えて!!

2025-11-29

anond:20251129072251

ていうか煉獄母の「弱いものを助けるのが強いものの責務です」とかもろイデオロギーじゃない?

2025-10-19

定命の身でありながら不老不死肯定的な考えを持つ主人公2選

白銀御行(かぐや様は告らせたい)

竹取物語話題になった際に、「自分が帝の立場になってかぐや姫から不死の薬をもらったら不死の薬を飲んでどれだけ時間がかかってもかぐや姫を迎えに迎えに行く」と言う。これまでの日本創作ではヒーロー不老不死否定するかっこよさ(煉獄杏寿郎、賢者ゲド、ルパン3世星野鉄郎キャプテンハーロック、ぬーべー、服部平次etc)が表現されてきたが、このキャラ場合ヒーロー不老不死肯定するかっこよさが表現されているところが新しいと思う。



藤井守(路傍のフジイ)

ギタージグソーパズルなどやりたいことがたくさんあるので不老不死になりたいという考えを持つ。シンプルでありながら今までこういう考えのキャラはいなかったという意味で斬新だと思う

2025-10-06

高市フェミの違いって

例えば煉獄さんを見た時に「こういう人になりたい」が高市で「こういう人に守られたい」と思うのがフェミだよな

煉獄さんに守られたい」って言える人ならフェミ賛同得られていた

「もともと賢く産まれた」にしろ「親の教育のおかげ」にしろ、運に恵まれた事には変わりないだろうに。

鬼滅の刃があれだけヒットしてるのに、強く生まれた者には人を助ける義務があるという煉獄さんの考えはちっとも浸透してないんだね

2025-10-03

煉獄さんは炭治郎のチンポコにしゃぶりつく夢を見るか?

2025-09-12

文末に「。」を付けると怒っているように感じるという昨今の風潮

先日、職場上長

Slackとかの文章の文末に「。」を付けられると相手威圧感や恐怖感を与えます。「!」の方が印象が良いです」

と言われた。

その場は一応社会人なので素直に「わかりました!」と返答したが、心の中では素直にこう思った。

「ばかじゃねぇの?」

と。

で、案の定その上長Slack投稿Googleドキュメントコメントには隅から隅まで「!」で埋め尽くされている。

「この◯◯◯◯が~~~~です!◯◯◯ください!」

「これは◯◯を~~~~だと思います!」

↑本人は元気よく笑顔コメントしているのを表現しているのだろうけど、どう見ても怒鳴り散らしているようにしか見えんだろ?こんなの。

もしくは煉獄杏寿郎並みの勢いで喋っている頭のおかしハイテンション人間しか見えない。そっちの方がよっぽどやばくねぇか?

2025-08-25

anond:20250825105554

女性は、「煉獄さんのイメージが悪くなった」 って思ってたのは実際そうなんじゃないのかね。

共感力が高いので。

コスプレ界隈の異常さ

史上最悪の迷惑コスプレイヤー煉獄コロアキを見たときに、コスプレするのやめろとは言われるけど、

男は誰も「煉獄さんのイメージが悪くなった」 「鬼滅の刃読むのをやめます」 「イメージ回復したい」

なんて言わないんだよな。作品二次創作は別だし、自身の行動を他人責任にしたりしないから。

2025-08-19

anond:20250819230012

我は夢と腐とただのおたく男性ジャンル20年程兼任している者也

すげー楽

楽だけど腐だけ公言しとくと人間関係円滑にいきやす

夢、煉獄さんや安室があって尚ツイッターでは馬鹿にされる傾向がある…

2025-08-17

anond:20250816235044

まあ本編内で肉食ってる描写は確かにまり無い

煉獄さんが食べてる弁当が牛鍋弁当だってくらいだったような

2025-08-12

anond:20250811111509

ブコメで異常者とか言われてるが、これはかなり社会的に正しい性欲だよ。

私は逆に作品を好きになると萎えちゃうんだよな、いい作品では抜けない。

作品のものは見てないけどなんか最近コイツ二次創作イラストとかよく見かけるな」、くらいの距離間のほうが抜きやすい。

これって要するにヤリ捨て思考なわけよな。

対して元増田相手の生きる世界(作中世界)に対する理解を深め、キャラの生い立ちや行動原理とか、心のありようとかを理解したうえでおシコり申し上げるわけでしょ。

性的かどうかに関わらず

ってのは、表層的な筋書きやキャラの造形に惑わされずに、ちゃん相手を好きになって、理解して、それから「性欲」が来るわけじゃん。

めっちゃ真摯じゃん、紳士かよ?

射精責任コミットする動機付けを持った社会的に正しい性欲じゃん。

まあ私から見れば煉獄さんみたいな「正しい異常者」だけど。

2025-08-09

鬼滅の刃

昨今の社会的ヒットを起こす作品は、女性人気が欠かせない。

男はストーリーを重視し、女はキャラクターを重視する傾向があると思う。

そして、お金を生み出すのはキャラビジネスだ。

多分、鬼滅のキャラごとのターゲットはこういった具合に分散されてるのかな?

時透、義勇、善逸......女子気高い。前者二名は無口で特別な才能と中性的容姿を持つインキャと分類できる。善逸のような女好きタイプも捨てがたい。

煉獄、派手柱......男子気高い。堅固な信念を持ち、人を巻き込むタイプ

しのぶちゃん、カナヲ......小さな女の子たちの憧れのお姉さん枠。フリーレンと一緒。

禰󠄀豆子......キャラデザインが非常に優れているが、その実どこをターゲットにしているのかよくわからないキャラクター女の子感性からして可愛いのはわかるけど、感情移入対象ではないと思うし、男目線でそこまで唆られはしない。アクリル板とか一枚絵にすると映える。けどそれだけ。

炭治郎......もっとニュートラル立場キャラ主人公でありながら、炭治郎推しというのは少ない。主人公って案外それくらいが一番良い。BL需要はある。

鬼滅の刃

キャラ掘り下げ方式ストーリーを進めている鬼滅の欠点だと思ったのが、ストーリー後半で扱われたキャラへの愛着が薄くなることかもしれない。

霞ィィ↑柱とか蛇柱とか、活躍するのが遅かったせいで、自分は正直印象が薄い。

一方で、煉獄さんや派手柱、しのぶちゃんインキャ義勇はすごく印象に残っている。

個人的現象かな? 霞ィィ↑柱は人気ランキングで3位のようだし。

あ、はい個人的現象ですね。平等キャラを立てられるワニ先生は流石です。

鬼滅の刃

柱のキャラ造形は過剰に盛られている。

派手派手しく個性的な味方幹部というのは、キャラビジネス上とても美味しい。

無限城編公開に伴ってコンビニタイアップで義勇さんが出てきたのを最近見た気がする。気のせいかもしれないけど。

やはり、現代IPの売り方を考えると、ひとまとまり個性的キャラクターたちを設定するのが重要なのだろう。

とはいえそれは、必然的ストーリーの長さとトレードオフになる。

多数のキャラクターを掘り下げるには長尺がいる。

鬼滅は無限列車煉獄さん、遊郭編で派手柱と、一編一キャラクターの速度で進めてるから尚更。

恋柱と蛇柱をカップリング扱いにしたのは、キャラの深掘りの消化速度を早める効果もあったのではないかちょっと思っている。

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