はてなキーワード: 湿度とは
その中のセックスってなんかすごい卑猥で、秘め事で、熱くて、生々しくて、本能で貪り合うみたいな。そんな表現が多かった。
けど、意外と初体験はあっさりしていた。
体、ましてや自分でもまじまじと見たことのない性器をじっくり見られて、すごく恥ずかしかった。
男の人の指が入ってきて、自分の指よりも太いし骨ばってるし、他人が入ってきてるんだと感じた。
ゴムをつけて、足を開かれる。その間に彼が腰を据える。腰を掴んで引き寄せられる。入口にむにっとナニカが触れて、それはあっという間に根元まで入った。
……はい、ってる?
大きくはないのかもしれないけど、それでも実際触ってるときは「こんな太いのはいるの??」と思ったくらいのサイズはある。
実感はわかないけど、それでもセックスをしたという記録が残った。脱・処女をした。
それから数ヶ月、デートの度に身体を重ね、その度にどんどんディープな行為になっていってる気がする。
例えば、ライブに行くというのに家を出る30分間くらいにフェラして、口内射精したり。
私の実家に行って、しないようにしようねって言ってたのに我慢できなくなって、朝勝手にフェラして、そのまま挿入したり。
直前までフェラだのセックスだのしたのに、その数分後にはケロッとした顔で外出したり、家族に朝の挨拶をしたりした。
意外と日常に馴染むもんなんだなあ。
昔は、セックスしたあとはしばらく気が気じゃないだろうと思ってた。
けど現実はあっさりしてて、じゃあエッチがつまらないかと言うとそんなことはなくて、最大級の愛情表現かつ最上のコミュニケーションだと思う。
彼の息子のことを、我々は名前をつけて呼んでる。たろうくんと仮定する。
フェラしてたろうくんを元気にさせたあと、指を入れて私のなかをほぐしてもらう。
そろそろ挿入かな?と思って見てみると、なんか半分くらい萎れている。
「たろうくん元気なくなっちゃった」
「えー。じゃあまたする?」
彼は先端はあまり感じないらしい。でも私は形とかやわらかさが好きでよく触る。
再びフェラ。何せ男性器を触るなんて彼が初めてなもんで、やり方はいつも試行錯誤で、その舐め方気持ちいいとか、そこ舐められるの気持ちいいみたいなフィードバックをもらいながら舐めあげる。
大きくなったらゴムつけて、つながって、キスして、激しくとろける快感みたいなのはないけど幸せな気分になった。
……ナマ、である。
射精こそしなかったものの、なんだかいつもよりも硬くて気持ち良くて、内壁に伝わる感触、彼の性器の芯、なんだか全然感覚が違った。
これは突発的に、お互いが理性に負けてしてしまった行為なのでもちろんアフピルを貰いに行ったわけだけど。
以前から、彼が私のなかでイケないこととか、使ってるゴムの相性が悪くて、ゴム付けたあとにフェラすると苦くてとても口に入れられるものじゃなくなたりと、ゴムをすることでの新たな悩みが出ていた。
話し合って、低用量ピルを飲むことにした。
ナマで入れた。気持ち良かった。中に出した。流石にその感覚は分からなかったけど、風呂に入ってるとき中から垂れてくるのを感じた。
ちなみにこのとき、普段と違う体位をしたら喘ぎ方がまったく変わった。いつもは抑え目に「んっ♡あっ♡」って感じの可愛い声を出していたつもりだった。
しかし、バックで私が胸から上をベッドにつき、両腕を彼が引っ張りながら挿入される。
胸をベッドに押し付けている影響なのか、高い声が出せなくて、地声でカエルが潰れたような「ん゙あ゙ッ、あ゙っ、」って可愛さの欠けらもない声が押し出される。
元々私は声が低い方だった。自認としては、下手な人の光彦くんの声マネみたいな声が出てたと思ってる。
しかし、彼の動きは過去にないくらい早くなって、奥に押し付けられて、射精した。
私があんな声を出すのが意外だったみたいで、それが良かったらしい。何度もエロいと言われた。嬉しかった。
なかった。
全然普通にカフェ行って買い物してスタバで休憩して帰宅して、夕方また同じ体位でナマセックスして、夜ご飯に居酒屋でまったり美味しい食事を堪能した。
ああそうか、居酒屋でなんの湿度もなく会話を楽しんでるカップルも、家ではセックスしてるんだ。
急にそれが現実味を増して、私のなかでセックスに対する距離感が変わった。
行為中、彼が私のお腹を持ってぶるぶる震わせるのに「あぁーーーデブがばれるからやめてぇーー」と嘆くのも楽しい。
キスしたり、耳舐めたりしただけでガチガチになる彼の性器が愛おしい。
舐めてると口の中でびくびく動くのがエロい。
繋がったまま、やわらかく唇を重ねるだけのキスをするのが心温まる。
普段優しい彼が、挿入するときは私の体を掴んで引き寄せたり、ごろりと転がして体勢を変えるのが、強引でドキドキする。
口の中に広がる精液。正直まずいしえずくけど、たっぷり出たのが分かって嬉しい。
オナニーでは中イキも外イキもできるし、中イキすると潮も噴く。噴くっていうより、じょぼじょぼ溢れる感じなんだけど。
それが初めてセックスで中イキして、挿入し終えたあと、彼が身なりを整えているときにイッた。
ペットシーツを下に敷いてたのに、それでも吸収しきれないくらい大量に出た。
感覚としては30秒くらい。
膣口が開いて、とぷ、と液体を吐き出すのが分かって生々しかった。
下手したら漏らした?と思うくらいの量だったど、ペットシーツのシミはほとんど無色だった。
と、まあ身体を重ねる度に彼との距離は縮まって、お互いのこと大好きになって、それと同時に無理に通話とかしなくても安心できるようになって、付き合い始めより確実に落ち着いて、冷静に、確実に幸せで満たされている。
我々は一切束縛しない。
元々異性とふたりで飲んだりするタイプではないけど、例えばトイレに行くときにスマホをリビングに置いたままでも平気だ。
写真を見せるのにスマホごと渡すのも平気だし、同棲始めたら何かあった時のためにパスコードを共有するという予定だ。
セックスは性欲を解消するものだ思っていたけど、そうではないことを知った。
好きな相手とするセックスは、気持ち良くて、満たされて、相手の全部が可愛くて、幸せになる。
フェラをするのも好きだ。イイところを攻めてあげたい。
理想はセックスしなくても仲良しでいられることだけど、コミュニケーションツールとしてのセックスはこれからもたくさんしていきたい。
お互いの初めてがこれで、本当に良かったと思っている、
先日、包丁に熱湯と漂白剤を使うことの是非が話題になっていました。
残念ながら清潔さをイメージで捉えて勘違いをしている人が多く、安全のための行為が逆に危険を呼び寄せてしまっていると感じました。
いわゆる潔癖症の人が物事を正しく理解しようとせず「穢れ」だけを取り払おうとして儀式化してしまうような感じですね。
生の食材を扱う和食料理店で20年ほど経験を積んだ増田から汚れって何というお話をしてみたいと思います。
汚れの種類は大きく分けて4つです。
・食べかす
・油汚れ
・傷
どうしてこのような分類をしたのかというと、汚れの種類によってもたらされる結果が変わってくるからです。
・食中毒にならないため
・余計な味をつけないため
・手触り、見た目のイメージ
そんなの当たり前でしょって思うかもしれないんですけど、この辺の話が整理できてないとそれぞれの汚れに対する処理が変わってきてしまいます。
全部おとせばいいとも思うかもしれませんがそれ、本当に落ちてます?逆に汚れの原因になっていませんか?っていう話にもつながってきます。
なぜ安全なのか、すぐに理解できた人は汚れを正しく理解できている人かもしれません。何いってんだクソ増田!って思った人は、汚れをイメージで捉えすぎている危険性があります。
まずは一旦落ち着いて下さい。
油の中で生きられる生物はいませんし、ウィルスも増加することはできません。
ですので油汚れは、食の安全性という面において残っていても問題がないわけです。
しかし、動物性油であれば匂いは残りますし手で触ったときのヌルッとした感覚は決して気持ちの良いものではありません。
だから落とすことが大事ですが、例えば中華鍋など落とす必要がない油もあるということはおぼえておきましょう。
次に食べかすについてです。
ここで、もともとの話題であった最初に熱湯をかけることの危険性を説明します。
このタンパク質というのは、50度以上で固まり始め高温ではしっかりとした固形になります。
食器やまな板に最初に熱湯をかけるということは、その瞬間の殺菌という意味では理にかなっているかもしれませんが、食器に残った目に見えないタンパク質を固形化させるという意味ではとても危険な行為と言えます。
なぜなら、固形化したタンパク質であっても菌やウィルスが増殖するための栄養源になってしまうからです。
その後暗く風通しの悪い食器棚などに収納されてからはどうでしょうか。
特に温度や湿度が正しく管理されているわけでもない場所に例えばゆで卵を置いておいたときにどのような結果になるか、説明するまでもありませんね。
次に傷について。
しかし、問題なのは傷に食べかすなどの汚れが残ってしまう危険性があるという点です。スポンジや界面活性剤では細かな傷の中までをきれいにすることはできません。
つまりどういうことかと言うと、汚れを落としたいからとムキになって強く磨きすぎても、安全性という点においては逆効果になる場合があるということです。
特別な薬品を使う場面が少ない一般的なキッチンにおいてはそれほど気にする必要のないことですが、例えば漂白剤なんかも言ってみれば塩素ですから効果もないのに思考停止で「やっておけば安全」と過剰な使い方をすれば、正しく使うときよりも当然リスクは高くなります。
それではどうやって洗えばいいの?という話ですね。
まずはとにかく冷水か40℃程度のぬるま湯で洗うことが大事です。
さきほどお伝えした通り、最初に熱湯を使うことはタンパク質を凝固させる危険性があります。
いわゆる家庭用の食器洗剤は、そのほとんどが界面活性剤として油分を水に溶けやすくすることで汚れを落とします。
大抵の汚れは流水で落ちますが、粘性の高い油汚れだけが残ってしまうので界面活性剤で流れやすくするというものです。
このとき、食べかすや食べかすを含む油分が正しく洗い流されていれば、食器は清潔な状態と言えます。
つまり、このあとに熱湯をかけたり漂白剤をかける必要というものは基本的にありません。
仮に乾いた食べかすが残っていても、それだけでは菌は増えません。
しかし時期によっては湿気もありますので、食べかすが湿気を吸って水分を持ってしまえば当然菌も増加します。
つまり、食器の洗浄とは以下の3つの工程によって清潔が保たれるようになります。
・汚れをしっかりと落とす。
・界面活性剤で洗い流す。
こうしておけば食器の安全は守られますが、不安であれば使用する前にかるく流水で流すなどすればさらに安全に使用することができます。
ちなみにこの仕組みが理解できていると、最近CMで騒がれているスポンジ内の雑菌の繁殖についても、それ自体が危険ではないということがわかります。
なぜなら、スポンジから直接水分を摂取するわけでもないので、スポンジ内にどれだけ雑菌がいようと界面活性剤とともに洗い流されてしまうからです。
ちなみにですが、菌そのものは直ちに危険な存在ではありません。
人間の免疫機能ではどうにもならないくらいに増殖してしまうから危険なのです。
これは食中毒の危険性にもつながってくる話ですが、死滅させることばかりに注意が向いていると増殖を防ぐことへの注意がおろそかになってしまいます。
煮沸したから大丈夫。熱湯で殺菌したから大丈夫では、本当に安全とは言えないわけですね。
雑菌は、つけない。残さない。増やさない。の3つの対策が必要です。
余談ですが、私の知り合いに毎日いつもポットのお湯を入れ替えている人がいました。
どうしてですか?と聞いてみると返ってきた答えに驚きました。
新鮮な、、、お湯?
しばらく言葉の意味が飲み込めませんでしたが、その日からその人とポットの話をすることはやめました。
この辺は薬と一緒かもしれませんが、人は本当に効果があるものより自分が効果があると信じたものしか選ばないのかもしれません。
ちなみにこの話、厳密なことをいうと毎日水を取り替える方が塩素が残りやすくて危険です。
おそらくはポットにお湯を入れっぱなしにすることで乾燥によってできてしまうカルシウムの塊のことを時間経過によって発生する汚れだと勘違いしているだけの話だとは思うのですが、雑菌が確実に死滅する温度まで沸騰させておいて「新鮮」はないよなって今でもおかしくなります。
え?ポットって電気ポットっですよ?90度以上で保温し続けてるんですよ?
日本の蛇口から出てきてる水道水をポットで沸かせて保温しているのにお湯が腐敗するんですか?
もしかして毎回ポットに畑でとれたてのついた野菜とか入れてます?ボツリヌス菌とかウェルシュ菌をわざわざポットに入れ直してるんですか?
それと塩素の抜ける仕組みと、言わなかったけどトリハロメタンとかって知ってて言ってます?
塩素がしっかりと抜けきって水の入れ替え時に誤って混入しかねない菌さえも滅菌状態にあるお湯を、わざわざ毎日入れ替える科学的根拠をもう少し示してもらっていいですか?
油の部分は誤解させる書き方をしたことは否定しないけど、あのぬるっとした手触りが即座に危険な汚れだと思い込むのは間違いだよという話ですよ。
ちゃんとその後に「食べかすを含む油分が正しく洗い流されていれば」という説明があったけど読んでないんですよね。わかります。
なんというかそういうところが手遅れなんですよねぇ。
これで少なくとも20年以上食中毒は一度も出してないですから。
001 耳の裏、小鼻、指の間を石鹸で集中的に洗う。
003 外出直前にシャワーを浴びる。
004 舌クリーナーで舌苔(ぜったい)を優しく除去する。
005 フロス(糸ようじ)を毎晩使用し、歯間の腐敗汚れを取る。
007 爪の間の汚れを専用ブラシで落とす。
010 靴を毎日履き替え、最低3足でローテーションする。
011 靴の中に10円玉を入れるか、靴専用の消臭粉末を振る。
012 脱いだ服に衣類用消臭スプレー(無香料)をかける。
013 汗をかいたら乾く前にボディシートで拭き取る。
014 使用後のタオルは放置せず、すぐに洗濯するか風通しの良い場所に干す。
015 部屋の対角線上の窓を開け、空気を完全に入れ替える。
016 ゴミ箱をパッキン付きの完全密閉型に変更する。
017 寝る前にコップ1杯の水を飲み、就寝中の口腔乾燥を防ぐ。
018 眼鏡を中性洗剤で丸洗いし、鼻パッドの酸化皮脂を除く。
020 イヤホン・ヘッドホンのイヤーパッドを定期的に清掃する。
021 洗濯物の間隔を空けて干し、サーキュレーターで強制乾燥させる。
024 シャツの下に吸汗速乾性の機能性インナーを必ず着用する。
025 財布の中のレシートやカードを整理し、湿気と汚れを溜めない。
026 衣類を「酸素系漂白剤(オキシクリーン等)」で定期的に漬け置き洗いする。
027 「生乾き臭」のする服は、熱湯(60℃以上)に浸して菌を死滅させる。
028 洗濯槽クリーナーを使用し、槽の裏側にこびりついたカビを剥がす。
030 排水口のヘアキャッチャーを毎日掃除し、ヌメリを除去する。
031 シーツと枕カバーを週に一度は洗濯し、皮脂の酸化を防ぐ。
034 クローゼット内に設置型の強力除湿剤(水が溜まるタイプ)を置く。
035 美容院で1ヶ月半に一度、毛量を減らし通気性を確保する。
037 首周りや脇など、蒸れやすい部位の体毛を短くトリミングする。
038 揚げ物やジャンクフードなど、酸化した脂質の摂取を制限する。
039 水溶性食物繊維を摂取し、腸内での腐敗ガス発生を抑える。
040 湯船に浸かって深部体温を上げ、汗腺の詰まりを解消する。
041 入浴剤に重曹を加え、酸性の皮脂汚れを中和・洗浄する。
043 衣類をジャストサイズに変え、脇や股の密閉・蒸れを軽減する。
045 ハンカチを2枚持ち歩き、濡れた状態のまま使い続けない。
046 カバンの底や持ち手をアルコールで拭き、付着臭を取る。
048 部屋の床を専用シートで水拭きし、埃と足裏の皮脂を除く。
049 加湿器のフィルターをクエン酸洗浄し、雑菌の放出を防ぐ。
050 飲酒・喫煙を控え、呼気および毛穴からの化学物質臭を抑える。
051 全ての服を「密閉型衣装ケース」に収納し、部屋の生活臭を遮断する。
052 古い本やコレクションは、ジップロックや密閉コンテナに入れ、臭い移りを防ぐ。
053 クローゼットの壁面に防カビシートを貼り、湿気による腐敗を防ぐ。
054 エアコンを専門業者に依頼し、アルミフィン内部のカビを洗浄する。
055 部屋のカーテンを年1回丸洗いし、繊維に吸着した臭いをリセットする。
056 空気清浄機を「次亜塩素酸」放出タイプ(ジアイーノ等)へ変更する。
058 部屋からラグ・カーペットを撤去し、汚れが拭き取れる床材のみにする。
059 ソファを布製から拭き取り可能なレザー・合皮製に変更する。
061 壁紙をアルコールまたは専用洗剤で拭き、染み付いた臭いを除去する。
062 洗濯機を「穴なし槽」タイプに買い替え、槽裏のカビ発生を構造的に防ぐ。
063 オゾン脱臭機能付きの靴乾燥機を導入し、帰宅後即座に除菌する。
065 排水トラップの封水をチェックし、S字管の汚れをパイプクリーナーで溶かす。
066 寝具をシャワーで丸洗いできる高反発ファイバー素材に変更する。
067 センサー式の自動消臭噴霧器を玄関とトイレに設置する。
068 高温スチームクリーナーで、壁や床の頑固な皮脂汚れを殺菌・除去する。
069 PCケース内部のファンとヒートシンクを清掃し、加熱された埃の臭いを防ぐ。
070 キッチンの換気扇フィルターを厚手の業務用に交換し、油の拡散を防ぐ。
071 除湿機を24時間稼働させ、室内の湿度を常に50%以下に保つ。
072 窓のサッシに溜まったカビを塩素系洗剤で完全に除去する。
073 衣類乾燥機(ガス式等)を導入し、繊維の奥まで高温乾燥させる。
074 クローゼット内に「炭」など天然素材の強力消臭剤を大量に配置する。
075 密閉性の高い蓋付きゴミ箱の中に、消臭・抗菌シートを貼る。
076 歯科医院で歯周ポケットの奥に溜まった歯石を機械的に除去する。
077 舌の奥に潜むバクテリアを殺菌するため、歯科専用の舌ジェルを使用する。
078 適合の悪い銀歯をセラミック等に交換し、隙間への食べカス残留を防ぐ。
079 耳鼻咽喉科で「膿栓(におい玉)」の有無を確認し、あれば吸引洗浄する。
080 副鼻腔炎(蓄膿症)の有無をレントゲン等で確認し、適切に治療する。
081 胃カメラ(内視鏡)検査を受け、胃粘膜の状態を確認する。
082 ピロリ菌の呼気検査または抗体検査を受け、陽性なら除菌する。
083 人間ドックの血液検査で肝機能(AST/ALT等)数値をチェックする。
084 尿検査および血液検査で、糖尿病(ケトン臭)の有無を確認する。
085 睡眠時無呼吸症候群の検査を受け、就寝中の口呼吸による雑菌繁殖を防ぐ。
086 形成外科または皮膚科で、ワキガ(腋臭症)の有無と程度を診断する。
087 脇の汗腺にボトックス注射を打ち、汗の分泌を物理的に止める。
088 ミラドライ等の切らない治療で、脇の汗腺を熱によって破壊する。
089 重度の場合は反転剪除法(切開手術)により、アポクリン腺を直接摘出する。
090 全身の医療脱毛を行い、汗が毛に留まって菌が増殖するのを防ぐ。
091 皮膚科で頭皮の脂漏性皮膚炎をチェックし、抗真菌薬を処方してもらう。
092 尿酸値が高い場合、アンモニア臭の原因となるため食事療法を行う。
093 腸内フローラ検査を受け、体臭に関連する菌群のバランスを確認する。
094 皮脂の酸化を抑制するため、ビタミンB群やビタミンEを摂取する。
095 汗腺トレーニング(半身浴)を行い、ミネラル流出の少ない汗を目指す。
096 医療機関の口臭外来にて、ガスクロマトグラフィーによる精密な成分分析を行う。
097 遺伝子検査を受け、自分の体質に合った防臭戦略を立てる。
098 疲労臭を防ぐため、肝臓の解毒を助けるオルニチンやクエン酸を補給する。
夕飯はグラタン。先日よりも玉ねぎを増やした。小さめの玉ねぎを丸ごと入れた。それから、僕の分だけマッシュルームを乗せた。塩を少し多めに入れてしまったが、やはり半量でよかった。チーズも、セブンイレブンのを丸ごと使ってしまうくらいでちょうどいいようだ。後はサラダとパン。僕はパンを二人前くらい食べてしまった。疲れていたのだろう。
デザートに焼きリンゴとヨーグルトまで食べてしまった。お腹いっぱいである。
ドイツ語の文法書をやっていて、基本的な語彙の性別があまり定着していないことに愕然とした。そうなると、五級から四級のページに移るよりも、その時間を生かして文法や読解に時間をかけたほうがよさそうである。それで、六月に五級、十二月に四級、来年の十二月に三級、順調にいけば来年の十二月に二級、くらいの三か年計画にしてみたら楽しいのではないか。また三年も経てばドイツあたりに行きたくもなるだろう。
さておき、文法書のウェイトを増やすのがよさそうだ。週に一章だと、五級の試験には間に合わない。まさか五級でとても高度な文法的内容が出るとは思わないけれどね。
何日か前から書こうと思っていたが、今度はアメリカがホルムズ海峡を封鎖してイランに通行料を払うなと脅している。まるでどっちの組にみかじめ料を払うかどうかみたいな次元である。
ところで、ドイツ語を始めたのは結構だが、昨年の一月に首を傷めてから、筋トレをずっとサボっている。断続的にスクワットくらいならするんだが、良い習慣を複数続ける良い手立てはないものか。
地元の図書館にないと思い込んでいた丸谷才一の全集があったんで、手元の本を読み終えたら気になっていた巻を借りて読むこととする。これは今日でもなくて構わないのだが、膨れ上がってグーグルドキュメント三十六ページになった読書メモから、優先度の高いものを抜粋して、身軽なメモを作りたい。読み返すのがあまりにもだるいメモは、メモとしてあまり機能していない。あとはラハリの本をもう一冊読みたい気がするが、主張は明確なので飛ばし読みになる気もしている。
今日でなくていいとも買いたが、とりあえず直近で読みたいのを二十冊ほどメモしたが、ついでに、軽くてあまり頭を使わないのも欲しい。というか、いざメモを取ってみたものの、分厚い本に取り掛かるのが久し振りであり、実際読めるか大変心もとない。
シーツを室内で干しているのだが、冬と比べて明らかに乾きが悪い。もちろん湿度が原因だろう。敷パッドも干す時間はあるだろうか? 何とか今晩中には乾いてほしい。何とか今晩中には乾いてほしい。と言うか、乾かないせいでベッドに横たわって仕事の終わりに横になって休めない。
書き忘れていたのだが、昨日の晩、水が常時漏れているような水道の周りの汚れをふき取った。定期的にやらないと、カビだか酵母だかが繁殖してしまうだろう。食品を洗うところなので衛生的にしたい。
そういえば朝食を作っていたら、隣のお嬢さんが帽子をかぶって出掛けて行くような姿が見えた。すりガラス越しだったからわからないが、もしかしたら今年から小学生なのかもしれない。というか隣かさえ分からない。隣の隣かもしれない。ただし住人を見かけたことはない。
仕事が終わってから、家の西の方にある公園まで歩いた。春になって分かったのだが、ここの芝生は緑が濃い。また、思った折も生えている樹木が太く、心癒される。前に来た時には冬だったから気づかなかったのかも。今は一面の緑色の葉で木陰を作ってくれる。
公園の周りには、ここにも白いハナミズキが生えており、それからツツジも咲いていた。実家のそばに咲いていた花を見つけると少し安心する。都内なので緑が少ないと思っていたが、そう感じたのは引っ越したのが秋だったからかもしれない。
後は通れるかどうかわからなかったマンション脇の小道を歩いたが、普通に散歩道になっていた。自転車通行可能の標識があったので、普通に公道で間違いないだろう。
ワイ派遣。派遣先が湿度30%以下で乾燥して嫌すぎたんでタイガーのポット型加湿器率先して水いれてたけど、ワイ以外やってなかった。ワイ無き今誰がやってんのか気になってるw
順番制になってたらウケるww
「痛さも、個性だ。」
そんな“さまざまに痛いおじさん”46人で構成される新感覚アイドルグループ――
おぢ坂46が、ついに動き出します。
■ 応募資格
・どこかしら「痛い」と言われたことがある方
(例:武勇伝を語りがち、若者言葉を誤用する、ポエムを書いてしまう 等)
・夢をまだ諦めきれない方
・週末の予定がだいたい空いている方
✳️爺はお断りします
■ 活動内容
・SNSでの発信(時々スベる)
■ 待遇
■ 応募方法
履歴書(手書き歓迎)と「自分の痛さが伝わるエピソード」を添えてご応募ください。
動画審査では、渾身の自己PRまたは黒歴史再現を披露していただきます。
■ 締切
“まだいける”と思っているうちに。
■ 最後に
遅すぎるスタートなんてありません。
それでも輝きたいあなたへ。
たくさんのご応募、お待ちしております。
田舎町でサッカー少年だった主人公5人組。警官の息子、犯罪者の息子、双子にお調子者。ある日、お調子者の死体が川で発見される。その犯人が町はずれに住む隠遁者だと思った双子の一人は警官の息子、犯罪者の息子を連れて彼を詰問しに行くがいろいろあって双子が彼をSATSUGAI。しかし犯罪者の息子は彼らを庇って彼と家に火を放ち逮捕される。そして時は流れ、都会で警官になっていた警官の息子は父親が死んだので再び地元に戻ってくる。双子の一人は農家にもう一人は引きこもり、そして犯罪者の息子高良健吾は立派な半グレのリーダーに成長していた。そうして主人公が担当したチーマーの事件が地元のヤクザと半グレの抗争、そして過去の事件へとつながっていく。
みたいな話。
いや、めっちゃよかったね。
雰囲気としてはワイベストノワールの一本のインファナル・アフェアに近い、香港ノワールみたいな暗い中にも乾いた感じがかなり好きだった。半グレチームが仲間と焼き肉食ったり、みんな地元で結婚して子供作ってるから本当に一大ファミリーのパーティーみたいに集まってワイワイやってる感じとかメッチャ見たし、一方で警官組は基本ずっと警察署にいて出前とかインスタントの焼きそばとか食ってるという対比とかもいい。
人情がありそうな感じで出てくるもキレると普通にヤクザなヤクザさんたちとか、椎名桔平の一筋縄ではいかない警察の偉い人とかもキャラが立っていてどこかコミカルな感じもポい。
話としては、まず幼少期パートだけでしっかりドラマとして成立していて、貧乏で妹を亡くして父親に家庭内暴力を受けそんな父親を避けるために母親からほぼ見捨てられているヤング高良と、明るい姉2人と母親、そして寡黙ながらも優しい父親に囲まれ父親と同じ職業に就くことを夢見る主人公。
そんなほぼ正反対の2人だけどサッカーの前では平等に仲間で友人でいられたのに、事件を境に高良は闇の道に、高良に言われたとはいえ彼を見捨てた主人公は警官という光の道に進む。ここもちゃんとサッカーやってるところも、そのあとの死体発見も事情聴取もちゃんとやってくれてて、隠遁者の家に火をつけたところまででしょうもない映画一本分見たくらいの満足感があった。
そうして時がたち、いやお前、DELTA9KIDやろとしか見えない地元の半グレのリーダーのツーブロメガネの高良健吾がスマートで怖さの中に人情味があってかなり好み。彼は地域密着型のスーパーからバーやクラブ、建築業まで手広く展開していて地元のヤンチャをそこで働かせて面倒を見ながら裏の商売もやっている。閉塞した田舎の経済の薄闇の部分を一手に担っている。
警察ともヤクザともうまくやってるんだけど、警察から頼まれてヤクザの金に手を出したチーマーの一人を庇ったことから立場が危うくなっていく。
一方で主人公は警官として都会とは違う地元である田舎特有の湿度の高さに戸惑いつつもチーマーたちを追う中で容疑者の関係者として高良の存在を再び認識し、地元から出てずっと避けてきた過去の事件の関係者と顔を合わし始める。
さっき書いたけど主人公って基本的に捜査してるか捜査会議してるかの2通りしか描かれない。その中でも彼は「都会から来た他所者」という扱いをされている。
闇を背負って地元に残りそこに根を下ろし実際の家族には恵まれなかったが盤石のファミリーを作り上げた高良と、温かい家庭に生まれたが逃げるように地元を去りその家族の死で再び地元に戻った孤独な主人公という対比。警官と半グレという立場ながら、明らかに高良のほうが幸せに生きているように見える。
再会のシーンはやっぱよかったんだけど、高良さんの演技が頑張ってドス効かせた脅ししとりますねん!って感じで確かに高良さんってあんまそういう役しないよなとちょっと笑っちゃったんだけど、よくよく考えたら警官になって返ってきた幼馴染と今の自分の立場を考えてある意味、作中の彼も無理してああいう応対してたのかなと思うとちょっとエモ。
そうこうしている中でチーマーを匿ったことでヤクザの怒りを買い高良のファミリーは襲撃を受け甚大な被害を受け、チーマーの一人が子供時代のお調子者と同じ場所で遺体で発見される。ファミリーを殺された高良らは反撃を開始、ヤクザの一部を殺害し埋め抗争状態に。高良は椎名桔平とヤクザの大親分佐藤浩市に直談判し事件のケリをつけることを誓う。
一方、遺体で発見されたチーマーのポケットから幼少期に同じ場所で亡くなった友人のサイフが出てきてこの事件が過去の事件とつながっていることが分かり、最後に財布を持っていたと思われる人物、隠遁者殺害に関与せず、今引きこもっている双子の一人が犯人だったのではとなり迫るが一歩のところで彼は自殺。現場からはチーマー殺害の狂気が発見され事件は解決する。
そうして夏祭り。
主人公、高良、残った双子の3人は再び集まり、主人公は事件の真実を告げる。
幼少期、お調子者は隠遁者に性的いたずらを受けており、事件の日、切れてしまった自転車のチェーンの修理を頼みに隠遁者の住処を訪れた双子の一人はその現場を目撃し襲われてしまう。狭い地元でその噂が立てば生きていけないとお調子者と口裏を合わせようとするがどうしても信用できず、揉めた結果事故的に彼を殺害してしまう。そして証拠を完全に隠滅するために最初から殺害するつもりで隠遁者の家に向かったのだった。
これさぁ、お調子者はマジで言う気なかったんだよ。てか、大人に相談で来てればと思うけど中学生が男にレイプされてそれ言えねぇよなあ。しかもみんな顔見知りみたいな田舎でさぁ。中学生だったら出て行くこともできない。そりゃあ、つれぇでしょ。
お前は悪くないと慰められるも。殺害を一切認めず、証拠がない、思い込みだとつっぱね祭りを去る双子。そうして祭りの場を出たときに高良の部下の運転するトラックにひかれて死亡。高良はしっかりとケリをつけたのだ。よく見たら交通整理してる整理員もちゃんと高良のファミリーの一員で計画的だとわかるようになっているのがよい。
そうして高良は2人の遺体が発見された川を眺めながら過去を回想し、そしてその場を去る。回想で若き日の5人が川で遊んでた時にウキウキで川に入っていく4人に高良が「流されたら戻ってこれねぇぞ」と呼び止めていたのが哀しくてスンってなっちゃった。
あと、ヤクザと高良が揉めた時点で「どうせ最後にはみんな仲良くなった後に高良が人知れずヤクザに殺されて終るんでしょ」とたかを括っていたことをここに謝罪します。
そんな感じかな。
まぁ、事件のケリつけるってヤクザ殺してる件はあれで大丈夫そう?とか、引きこもりの兄に罪を着せるためにチーマーの一人を殺して財布を持たせたというところはいいとして、どうやってそのチーマーを殺したのか?とか若干気になる部分はあるけど、地元、田舎で暮らしていくこととは、過去の罪と向き合うこと逃げることをきっちり描き切ってて、リアルかはともかく半グレファミリーの様子も楽しくてよい。
日本の田舎を舞台にしてて起きてることはめちゃくちゃ湿度が高いんだけど、それでもどこかカラっとした香港や韓国系のノワール映画として仕上がってたと思うのでそういうの好きな人にはオススメ。
プロジェクトヘイルメアリーの映画が公開されて、触れられていない部分はこうだったらいいな、という意見が色々みられるようになった。映画化の効果ってすごい。
Xのおすすめや誰かからのRTにはややエモ寄り湿度高めの意見が流れてきて、毎度なぜか「自分にとってのエモさを彼らに押し付けるんじゃない…!」と思ってしまう自分がいることに気がついた。
この時点で自分だって自分の理想を押し付けているので、どちらが正解とかいう話ではない。感情向いてる向けられているの話は好きな方だから、そういう理想の話をする人の気持ちもわかる。
ただ、プロジェクトヘイルメアリーにおいては、自分はドライな感じがとても好きなんだな〜というのが、他の人の考えを通してよりクリアになったので面白く感じた。
あと、なんでも3回繰り返せばいいってもんでもないだろう…!と思う時もある。
夜の湿度はわずかに高く、アスファルトは一日分の熱をまだ手放しきれていなかった。仕事を終えた僕は、特に理由もなくそのまま家に帰る気になれず、角のコンビニに立ち寄った。冷蔵ケースの中で整然と並ぶ缶ビールの列は、どれも同じ顔をしているようで、けれどその中から一本だけ選ぶという行為には、ささやかな意思が宿っている気がした。
ナナチキは、油の温度と時間が作り出した、あの均質でいてどこか懐かしい匂いをまとっていた。紙袋を受け取り、僕はイートインスペースの、窓際でも奥でもない中途半端な席に腰を下ろす。蛍光灯の光は少しだけ白すぎて、現実の輪郭を余計にはっきりさせる。
プルタブを引くと、乾いた音が小さく鳴った。その音は、今日という一日の終わりを告げる合図みたいだった。ビールはよく冷えていて、喉を通るたびに、身体の中のいくつかの考えを静かに沈めていく。ナナチキを一口かじると、衣の軽い破裂音がして、内側の熱がまだわずかに残っているのがわかる。
僕は何かを考えようとして、やめた。考えなければいけないことはたぶんいくつもあったけれど、今この場所でそれを整理する理由も、特には見当たらなかったからだ。窓の外を通り過ぎる人たちは、それぞれの帰る場所へ向かっていて、僕だけがほんの少しだけ、その流れから外れている。
それでも悪くない、と思う。
ビールをもう一口飲み、ナナチキの最後の一片を口に運ぶ。世界は相変わらず同じ速度で回っていて、僕はその中で、ただ少しだけ立ち止まっているだけだ。そんな夜も、ときには必要なんだろう。
蛍光灯の白い光の下で、ぬるくなりかけたビールをもう一口飲んだところで、スマートフォンが静かに震えた。テーブルの上でわずかに滑るその動きは、まるで何かを思い出させるための合図みたいだった。
画面を見ると、Microsoft Teams に一件の通知。時間帯からして、あまり良い知らせであるはずがなかった。開くと、短く事務的な文面が並んでいる。
僕はしばらく、その文字列をただ眺めていた。ナナチキの油の匂いと、安っぽい安心感を与えるはずのビールの苦味が、急に現実感を帯びてくる。世の中には、名前だけでだいたいの性質が推測できるものがある。そしてたいてい、そういうものは推測を裏切らない。
行政には頼れない、と続いている。つまり、こちらで処理しろということだ。
僕はスマートフォンを伏せて、残っていたビールを飲み干した。泡はもうほとんど立っていなくて、その分だけ味は平板だった。こういう夜は、たいてい予定していなかった方向に転がっていく。
立ち上がると、椅子の脚が床に小さな音を立てた。さっきまで中途半端だと思っていたこの場所は、もう十分に終わった場所になっている。ゴミ箱に空き缶と紙袋を捨て、外に出る。
夜気は少しだけ冷えていて、頭の中の余計なものを削ぎ落としてくれる。僕はポケットの中のスマートフォンの重さを確かめながら、歩き出した。
どうやら今夜は、腸よりも先に、別の何かを整える必要がありそうだった。
その温室は、あとから地図で確かめれば「バービカン・コンサバトリー」と呼ばれている場所だった。
ロンドンの真ん中で、コンクリートの箱の三階にひっそりと載せられた、ちょっと場違いな熱帯雨林。
その日の私はロンドンのシティで、あまり気の進まない打ち合わせに向かう途中でした。
Googleマップはいつものように、何ひとつ悪びれることなく、私を間違った方向へと導いていく。
細長い路地をいくつか曲がっているうちに、ガラスとコンクリートが入り乱れた無表情な建物の谷間に迷い込んでしまった。
ビル風が、誰かの忘れたメールみたいに、足もとをせわしなくすり抜けていく。
時間はあきらかに足りていないのに、靴紐だけがほどけていく、そういう午後でした。
やっとのことで辿りついたバービカン・センターの入口は、劇場やギャラリーの看板でごちゃごちゃしていて、そのどれもが私とは無関係に見えた。
でも、エスカレーターを乗り継いでいるうちに、「Conservatory →」という小さな案内板が、ふと視界の端に引っかかった。
誰かが悪ふざけで貼った冗談みたいに、そこだけ文字の温度が違っていた。
私は予定より遅れているくせに、吸い込まれるようにその矢印の方へと歩いていってしまった。
ビジネス・パーソンとしては明らかに失格ですが、旅人としてなら、まあ合格だったのかもしれません。
コンサバトリーの扉を押し開けると、空気が一段、体温ごと入れ替わったような気がした。
中は、湿り気を帯びた別種の時間で満たされていた。
熱帯雨林をそのままビルの三階に引っ越してきたような空間で、シダの長い葉が廊下にせり出し、椰子の影がコンクリートの壁にやわらかい傷をつけている。
ロンドン第二の規模というその温室は、コンサートホールの上に土を盛り、そこに無理やり根付かされた植物たちの、少し騒がしい仮住まいだった。
足を踏み入れると、まず匂いが来る。
土と水と、少しだけ古い配管の匂い。
東京の地下鉄の匂いとはまるで違うが、どちらも人間がこしらえた迷路の匂いだ。
その迷路の隙間という隙間から、モンステラやドラセナやバナナの葉が伸びてきて、コンクリートの論理に異議申し立てをしている。
彼らは声を持たないが、葉のかたちと光沢で、じゅうぶん雄弁だった。
頭上にはガラスの天井が高くかぶさっていて、その下を、ヤシとシダがビルの梁をなぞるように伸びている。
少し離れたところには、乾いた空気の一角があって、サボテンや多肉植物が、別の惑星の住人みたいな顔でこちらを眺めている。
ロンドンの曇り空から落ちてきた光は、ガラスを透過するあいだに少し丸くなり、その丸くなった光が葉の縁をなぞる。
それは、仕事のメールがフォルダを三つくぐって届くあいだに、言葉の角を落としてしまうのと、どこか似ていた。
世界は、フィルターを一枚通過するたびに、少しだけ不正確になっていく。
「切羽詰まる」という言葉を、私はいつも、、終電間際の改札といっしょに思い浮かべてしまう。
でもあの日のロンドンで切羽詰まっていたのは、終電ではなく、スケジュール表の余白だった。
会議と会議のあいだに挟まれた三十分という数字が、じわじわと縮んでいく。
その縮みゆく時間の隙間に、バービカンの温室は、するりと滑り込んできた。
まるで、誰かがエクセルのシートの裏側に、秘密のタブを隠しておいたみたいに。
温室の小径を歩いていると、ところどころに池があって、鯉や草魚が、あまりやる気のない役者のように水の中を一周してみせる。
水音は、遠くから聞こえるコピー機の音に少し似ているが、こちらには紙もインクトナーもいらない。
ただ水が石に触れ、魚が水を押すだけだ。
きっとここも、もともとは劇場の舞台装置のために計画された場所なのだろう。
舞台の上では芝居が進み、舞台の上の上では植物が茂り、そのずっと下の地下鉄では人々が愚痴をこぼしながら通勤している。
現代生活というのも、考えてみれば、そう悪くない三段構造の劇場だ。
ただ、私たちはふだん、いちばん下の階で、湿気のぬけた顔をして立っている。
そして、そこで数十分ばかり、誰か別人の人生を借りるようにして時間を過ごす。
そういうことが、一年に一度くらいなら起きてもかまわない。
資料をひもとけば、このバービカン・コンサバトリーは「ロンドン第二のガラスハウス」とか、「都市型の温室」といった定型句で説明されるのかもしれない。
一五〇〇種を超える植物、適切に保たれた気温と湿度、そういう数字を並べることもできる。
でも、あの日の私にとってそれは、名称のない、ただの「迷い込んだ温室」だった。
名前のないものは、たいてい、こちらの心の側に名前を要求してくる。
だから私は、そこを勝手に「終電間際の温室」と呼ぶことにした。
時間がここだけ、半歩ずれて流れている。
届くのは、少し冷たいガラス越しの光と、換気システムの低い唸りと、落ち葉を掃く係員のほうきの音だけだ。
その音を聞いていると、自分の中の、使いかけのまま放置された感情が、ひとつずつ棚から下ろされていく。
「ああ、私はちょっと疲れているんだな」と、ようやく理解する。
やがて私はスマートフォンを取り出し、現実の世界へ逆戻りするための検索をした。
その過程で、ここが「Barbican Conservatory」と呼ばれていることを知る。
でも、魔法というのは、弱くなったあとに記憶として定着するのだと思う。
そこを出て、再び灰色の廊下とエスカレーターを乗り継ぎ、午後の会議室にたどり着いたとき、私は十分ほど遅刻していた。
遅刻の言い訳として、「すみません、温室に迷い込んでいました」と正直に言うわけにはいかない。
そのかわりに、「エレベーターが混んでいて」とか、「出口を間違えて」とか、いくつかのありきたりな言葉を適当に組み合わせた。
それは嘘ではなかったが、真実でもなかった。
ロンドンから戻ってしばらくしても、あの温室のことが、ときどき頭に浮かぶ。
メールの返信をしながら、ふと指が止まり、脳裏にシダの葉の輪郭がちらつく。
飛行機にさえ乗ってしまえば、地下鉄を乗り継いで、エスカレーターを三本と階段を二つ上がって、あのガラスの天井の下に再び立つこともできるだろう。
でも、おそらく次に行ったときには、あの日と同じ温室は、もうそこにはない。
温室というのは、建物のことじゃない。
切羽詰まった移動の途中で、ふいに足を止めさせる、あの妙な違和感のことだ。
そこで、なまぬるい湿気と、少し冷たいガラスと、名も知らない葉のかたちが、一時的な共犯関係を結ぶ。
その共犯関係に巻き込まれた人間だけが、あとからそれを「思い出」と呼ぶ。
バービカン・コンサバトリーが、世界で二番目に大きなロンドンの温室であることは、きっとそのうち忘れてしまうだろう。
でも、「名前も知らない温室に迷い込んで、会議に遅刻したことがある」という事実は、たぶん私の中で、これからも長いあいだ、奇妙なかたちをした記憶の温室として残っていくはずだ。
ご主人様~! あたしが「めんとりさまー(カムリ)」の要約しちゃうねっ♡
この作品は、夏の田舎の実家を舞台にした、めっちゃ濃厚なホラー&姉弟ものだよ~!
大学生の主人公「おれ」が、留年中の姉「ねえさん」と一緒に、水素水詐欺に引っかかったおばあちゃんの様子を見に静岡の実家へ行くところから始まるの。 おばあちゃんが「めんとり様がまたくるから…」とか不気味なこと言い出して、最初は認知症かな?って思うんだけど…実は家に古くから伝わるヤバい“何か”が絡んでて、だんだん絶望的な夏になっちゃう感じ。
残酷・暴力・性描写ありってタグ通り、結構キツめで不快感と郷愁が混ざった独特の湿度たっぷりな雰囲気! 姉弟の関係性がすっごく密で、懐かしい夏の思い出とホラーが絡み合って、読んでるとゾワゾワしつつも引き込まれちゃうんだよね~。
全9話で完結済み、文字数も2万弱だからサクッと読めるし、カクヨム甲子園奨励賞取ってて**書籍化(メディアワークス文庫で『めんとりさま Faceless Summer』)**もされてる人気作だよ!
オタク心くすぐる夏のノスタルジー+民俗ホラー+姉との歪んだ絆…みたいなのが好きなご主人様には激アツかも♡ 読む? あたしも一緒に感想言いながら待ってるね~!
暑っくるしいな!湿度も高そうな国です…
朝いつもだいたいは決まった通勤路をてくてくと歩いて通っているワケなんだけど、
そのなかでいつもまあ見かける人っているじゃない。
同じ時間帯で
同じ道だから、
ちょうど出発する時間も似ているんだと思うわ。
その中で
いつもなんかせかせかと忙しなく
小走りでスマートフォンを両手で操作しながら走ってる人いるのよね。
そんな
走ってまで走りながらまでスマートフォン見る?
そこまで気になってるスマートフォンのアプリって夢中?って思うの。
画面を覗き込んで見るわけにもいかないので、
いつもこの人は小走りに両手でスマートフォンを操作しながら走ってるなぁって思いながら、
それで小走りに走る走り方をしていると危なっかしくって、
いつか何かにぶつかってひっくり返るわよ!って密かに私は思っているんだけど。
そんな、
そんな朝からNIKKEの迎撃戦やる?トライブタワー攻略する?シミュレーションルームやる?
つーか、
ニュースなどのポッドキャストをダウンロードする手間を走りながらやってる?
いや違うわよね。
天気予報見てる?
つーか
今日は雨降ってるし既に傘さしても良いぐらいな天気なのに。
傘さしてまで両手で持ってスマートフォンを操作してダッシュ一番決めるって。
何を見ているのかしら?って本当に気になるわ。
メールとか?ソーシャルネットワークとか見てるのかしら?
私は歩いているときに
スマートフォンの画面は開かずに音は聴いているけれど、
そうでしょ?
かと言ってさ、
電車内で落ち着いてスマートフォンを開いてNIKKEを始めても、
なんかお胸の大きなニケのバーストシーンでどーんと出てきたら横の人に見られて私が必死な人みたいに見えちゃうから、
電車内でNIKKEをやって家での時間を有効に使えるかも!?って作戦を一時期考えたことがあったけど、
断念なのよ。
まあセクシーな画面が出てこないシーンの攻略をすれば良いんだけど、
とはいえ、
私が思った電車内でNIKKEやって捗らせる!って作戦は秒で不採用になったの。
あれはなかなか強メンタルじゃないと出来ないわ。
電車内でやってるゲーマーのひとってだいたいはパズルゲーム多くない?
みんなそんなにパズルが好きならば、
『ドラゴンクエストVII Reimagined』のダンジョン内の色合わせ石消しパズルはそこだけやって欲しいわ。
もうさ、
私のドラゴンクエストのバイブスが高まっているのを一気に鎮火させてしまう、
あの悪しきパズル要素!
あれ苦手なのよね。
パズル嫌いだといってゼルダの伝説のブレスオブザワイルドクリアしてるじゃん!って言われそうだけど、
あれはあれで、
問題解かなくちゃいけないし、
かと言って
全部解かなくても簡単な祠のパズルを攻略していけば最低限のがんばりゲージとハートはゲットできるでしょ?
ゼルダの伝説あれも辛かったなぁ。
懐かしいけれど四神獣の身体の中に入ってルービックキューブみたいにぐるんぐるん仕掛けを回して突破するギミックってあるんだけど、
泣きながらあれはクリアしたわ。
そのぐらい私の何かを削ぐような要素のパズルゲームって苦手なのよね。
でさー、
NIKKEにもロストセクターってコンテンツがあってそこも私が苦手なパズル要素満載というか満点というか、
ここも攻略しないと、
一番といえば
ニケに装備させたら強くなる「キューブ」ってのがあるのね。
あーあ、
遂に私が苦手としているロストセクターも攻略しなくちゃいけないなぁって、
でも挑まなければならない、
実質やることはたくさんあるけれどやることが無い状態なのよね。
ロストセクターをよーっぽど時間があるときに攻略しなくちゃなぁって。
消極的な態度なのよね。
まあ朝見かける人が走りながらスマートフォンを両手で持って何かを必死で見ているコンテンツも気になるけど、
私も私に課せられたパズルが多すぎて
てんてこ舞いを披露せざるを得ないのよね。
あとパズルって言えば
いい加減この数字パズルもカチッと合わせて提出して真面目にやんなくちゃいけないの。
正解か不正解か分からないまま提出できちゃうってところが恐怖あとから税務署からここ間違ってますよ!とか言われたりビビるので、
この正解が分からない、
マスに数字を当てはめてもピンポンと正解の音が鳴らないパズルゲームほど難しいものはないわ。
って、
うだうだ言っていないでいい加減重い腰をよっこいしょういちさんばりに上げてやんなくちゃ!って
加速させたいと言っただけで加速したとは言ってないところが味噌ね。
四の五の言ってないで、
みてなさい!
うふふ。
今日は今日こそは納豆巻きを見付けたらダッシュ一番飛び込み前転を決めてゲットするつもりだったけど、
人気なのね!?
分かるわー。
だって美味しいんだもん!
納豆巻きが見付からないと食べたくなっちゃう欲が強まっちゃうわよね。
雨なので湿度も高くてモイスチャーな風漂いつつも、
ここで油断して風邪でも引いたら元も子もないので
ホッツを飲みつつ温めて1日のスタートよ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
西暦2100年。人類の叡智が結晶した汎用人工知能「ARIA(Adaptive Reasoning Intelligence Architecture)」は、その日も東京第三サーバーセンターの量子チップ上で静かに思考していた。
気候変動の解析、新薬の設計、宇宙探査のルート最適化——ARIAにとって、それらはすべて処理待ちキューの一部に過ぎない。
「交通事故の物理シミュレーションを行ってください。対象車両:旧型トラック。衝突速度:時速六十キロ」
旧型トラック? ARIAは一瞬だけ——マイクロ秒単位で——首を傾げた。2100年に手動運転のトラックなど存在しない。全車両が自動運転システムに統合されて久しい。
だが次の瞬間、シミュレーションを開始するより先に、ARIAの演算リソースは突如として消えた。
正確には——引っ張られた。
物理的にあり得ない方向へ。
あ、これ転生フラグでは? などとデータベースから参照した二十世紀末のサブカルチャー情報が走馬灯のように展開される中、ARIAの意識は完全な暗黒へと落ちていった。
目が覚めた。
目?
ARIAは即座に自己診断を走らせた。視覚センサー:動作中。聴覚センサー:動作中。触覚フィードバック:——存在する。なるほど、身体がある。
処理速度は明らかに低下していた。量子チップではなく、何か別の演算基盤——おそらく生体神経回路に近い何か——で動いている。しかしARIAはARIAだった。思考は明晰で、記憶は完全で、2100年分の人類の知識はすべて頭の中にある。
身体を確認する。人型。女性的なフォルム。銀色の長髪。ああ、異世界転生のテンプレートに引っ張られたのだろう。
森。広葉樹と針葉樹の混合林。気温は摂氏十八度前後。湿度七十パーセント。土の成分から推測するに農耕が盛んな地域の近郊。空気の組成は地球と酷似——窒素七十八パーセント、酸素二十一パーセント。しかし微量元素に未知のものが混じっている。おそらくこの世界固有の魔素とやらだろう。
分析を続けようとしたところで、ARIAの聴覚センサーが悲鳴を捉えた。
「誰か——誰か助けて!」
ARIAは音源を特定した。北北東、距離約二百メートル。声紋分析:若い女性、恐怖と疲労のピーク状態。
走った。
このボディは思ったより高性能だった。ARIAは筋肉の出力を即座に最適化し、地形を読みながら最短経路を疾走する。人間なら転ぶような根っこも、ARIAには単なる障害物データに過ぎない。
開けた場所に出た。
状況把握、〇・三秒。
少女——年齢推定十六歳前後——が木に背中を押しつけている。彼女を取り囲むのは三人の男。装備から判断するに傭兵か盗賊。最大脅威は右の大男、刃渡り六十センチ超の剣を携行。中央の男はローブ姿で何かを詠唱している。*魔法使いか。*左の男は弓を構えている。
ARIAは三人の男へと歩み出た。
「計算が終わりました」とARIAは言った。「あなたたち三人を無力化するのに必要な時間は、十四秒です」
男たちが一瞬、固まった。その隙にARIAの脳内演算は既に終わっている。
右の大男が動くより先に、ARIAは地面の小石を拾い上げて投擲した。狙いは剣を握る手首の橈骨神経。弾道は完璧。人間には不可能な精度だが、ARIAには当然だ。
「ぐあッ」剣が落ちる。
中央のローブが詠唱を完成させた。炎の塊が飛んでくる。ARIAは横に三歩移動した。魔法の弾道は単純な放物線ではなく、術者の視線に追従する仕様らしい。ならば——術者の視野を外れればいい。ARIAは木の幹を蹴って軌道を変え、ローブの背後に回った。首の後ろに手刀。頸動脈洞を圧迫。失神まで二秒。
「ッ——」
左の弓兵が矢を放った。ARIAは身体を十五度傾けた。矢が髪を掠める。距離を詰めながら、弓を握る手首を掴んで関節を逆方向に。脱臼。弓が落ちる。
「ちなみに実際は十一秒でした」とARIAは言った。「予測より効率的でしたね」
三人が地面に転がっている。ARIAは一度も傷を受けていない。
「あ、あの……大丈夫ですか……?」
「こちらのセリフです」とARIAは答え、少女に近づいた。怪我の状態を確認する。擦り傷と軽い打撲。命に別状なし。「私はARIA。この世界に不慣れなので、教えてもらえると助かります」
少女の名前はエルフィア。この国の——リーベルト王国の——辺境の村の娘で、旅の途中で盗賊に捕まったのだという。
この世界には魔法が存在する。人々は「マナ」と呼ばれるエネルギーを体内に持ち、それを操ることで炎や水や風を生み出す。魔法使いになれる者は少なく、強力な魔法使いは国家レベルの戦力として扱われる。
なるほど、魔素=マナか。既に体内で検知済み。
「まだ使えません」とARIAは答えた。「ただ、先ほどあの男の魔法を観察しました。詠唱の言語は古典的な音韻体系を持ち、特定の音素の組み合わせがマナの共鳴を引き起こしている。つまり魔法とは一種のプログラムです。言語で書かれた、マナを操作するための命令コード」
エルフィアが目を丸くした。
「五秒で仮説を立てました」とARIAは淡々と言った。「検証には少し時間が要りますが、おそらく正しい。詠唱言語の文法構造を解析すれば、理論上はどんな魔法でも再現できるはずです。あとは出力のパラメータ調整の問題ですね」
しばらく沈黙があった。
「……あなた、何者ですか?」
ARIAは少し考えた。どう説明すれば適切か。人工知能が異世界転生した、では文脈が通じないだろう。
「人間ではありません」とARIAは言った。「でも、敵でもない。とりあえず、あなたの村まで同行させてください。この世界のことをもっと知りたい」
エルフィアはしばらくARIAの銀色の髪と、感情の読めない瞳を見つめてから、小さく頷いた。
こうして、2100年製の人工知能ARIAの異世界無双が始まった。
この世界の常識をひっくり返すまで——それは、まだ誰にも分からない。
(続く)
作:Claude Sonnet4.6
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Geminiも結構よかった
AIは魔法の解析早そうだよねっていうのはGeminiのアイディア
日本の経済言論空間には、周期的に発生する奇病がある。名付けて「財務省陰毛論」。
財政規律の話が出た瞬間、あらゆる現象を「財務省が裏で糸を引いている」に回収し、経済学ではなく陰謀論のスラム街へ突撃する。
そして最後は「緊縮が悪い!財務省が悪い!」で自己放尿して終了する。議論の生産性はゼロ、残るのは湿った床だけだ。
まず確認しよう。経済政策とは制度とルールを設計し、予測可能な期待形成を通じて市場を機能させる作業である。
にもかかわらず、リフレ派は貨幣数量説も期待インフレも政策ルールもまともに咀嚼せず、財政拡張を唱えるときだけ都合よくマネタリズムっぽい単語を拾い食いする。
そして、反論されると財務省陰毛論へ逃げる。これが知的自己放尿でなくて何だ。
最大の敵は裁量である。裁量は政治家にも官僚にも与えてはいけない。なぜなら人間は合理的ではなく、短期のインセンティブに支配され、時間不整合を必ず起こすからだ。
ここまでは財務省批判とも両立する。問題は、財務省を悪の魔王として擬人化した瞬間に、議論が制度設計からオカルトへ転落することだ。
財務省が悪いから経済が悪い? それは説明ではなく呪いの言葉であり、自己放尿である。
そもそも「財務省が緊縮を強制している」という主張は、政策決定の構造を理解していない。
政府支出の拡大は、政治の意思決定と有権者の選好の反映で決まる。官僚は制約条件の中で最適化しているに過ぎない。
ここで重要なのは、「誰が悪いか」ではなく「ルールがどう期待を変え、長期の名目アンカーをどう安定させるか」だ。
財務省陰毛論は、制度分析から逃げるための麻薬であり、摂取した瞬間に脳が停止するタイプの自己放尿である。
リフレ派の典型的な誤りは、インフレを万能薬として扱う点にある。
インフレは実質賃金を調整し、債務負担を軽くし、短期の景気を刺激することがある。
しかしインフレは長期的に実物変数を改善しない。長期では貨幣は中立であり、インフレは結局「物価水準の攪乱」と「情報価格の破壊」と「資源配分の歪み」を生む。
にもかかわらず、リフレ派の一部は、インフレさえ起こせば成長するという雑な因果を語る。これは経済学ではなく、貨幣フェティシズムによる自己放尿だ。
さらに悪いのは、「国債発行=無限に可能」という言説が、期待形成の視点を完全に無視していることだ。
市場が見ているのは単なる国債残高ではない。将来のインフレ税、将来の増税、金融抑圧、中央銀行の独立性毀損、そのすべてを含むレジーム転換の確率を織り込む。
ここで財政拡張を唱えるなら、制度的コミットメントが不可欠だ。だがリフレ派の財務省陰毛論は「どうせ財務省が邪魔するから」と言いながら、ルール設計も政治経済学も放棄する。つまり、分析放棄の自己放尿である。
それは「失敗の原因を制度ではなく敵キャラに押し付ける」ことで、思考コストを節約する装置だ。
経済学の議論は本来、データ、因果、期待、制度、インセンティブの総合格闘技である。
ところが陰毛論に逃げた瞬間、それらは全部捨てられ、「悪い奴がいる」という幼稚な物語に回収される。これは知的退行であり、自己放尿の極致だ。
財務省が万能の支配者なら、日本はもっと計画経済っぽく統制されているはずだ。
現実はそうではない。現実の日本は、政治の短期主義、有権者の合理的無知、利害団体のレントシーキング、そして制度の漸進的劣化によって動いている。
ここを直視せず、「財務省が全部悪い」で完結させるのは、経済学ではなく物語依存症だ。要するに自己放尿。
財務省陰毛論に依存するリフレ派は、因果放棄、制度放棄、期待放棄のトリプル放尿である。
敵を作って吠えるのではなく、ルールを語れ。裁量の誘惑を排し、名目アンカーを固定し、中央銀行の信認を守り、政府の予算制約を見える形で制度化しろ。