■ 初昇格の徳島ヴォルティス今シーズンのJ1の見どころはいくつもある。W杯イヤーになると、日本代表に話題が集中して、「誰がJリーグで活躍して代表に選出されるか?」という点に注目が集まるのがパターンだったが、今シーズンは日本代表を絡めなくて、Jリーグ単体で話題になりうるトピックスがいくつかある。四国勢として初めてJ1昇格を果たした徳島ヴォルティスも話題の中心の1つと言えるだろう。下馬評は非常に低くて、最下位(=18位)に予想する人がほとんどであるが、小林監督のチームがあっさりと降格することも考えにくい。
ポジティブに考えられる要素はやはり小林監督の実績である。2009年の山形も同じようにJ1初昇格で、ほとんどの人が18位に予想したが、開幕戦で磐田(A)に6対2で圧勝する鮮烈なデビューを飾ると、その後も着実に勝ち点を積み上げてた。終盤戦に調子を崩して最終的には「15位」と残留圏ギリギリの順位だったが、ほとんど残留争いに巻き込まれることは無かった。翌2010年もJ1残留を果たしたが、2009年と2010年の山形での戦いぶりは多くの人の脳裏に焼き付いている。相手にすると厄介なチームだった。
やり方はこのときの山形と今回の徳島はよく似ている。「いかにも小林監督が作ったチーム」という感じで、ともに現実的なサッカーをするチームである。山形の時はFW長谷川(現大宮)がフォワードの軸だったが、徳島ではFWドウグラスやFWキム・ジョンミンやFW高崎といった長身のフォワードを起用して、決定力のあるエースのFW津田との2トップが攻撃の中心となる。ただ、当時の山形と比べると「中盤でボールを回す能力」は徳島の方が優れている。ロングボール一辺倒のチームではない。
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◆ まとめ #720 初のJ1の舞台に挑む徳島ヴォルティス (2014/3/1)
・初昇格の徳島ヴォルティス
・厳しい相手が続く序盤戦
・キーマンはGK松井とMFクレイトン・ドミンゲス
→ 今年のJリーグはいつになく話題が豊富で、注目度も高くなっています。C大阪のFWフォルランがもっとも注目を集めていますが、四国勢として初のJリーグ昇格を果たした徳島がJ1でどこまでできるかも関心が集まっています。序盤戦の日程をみると2節以降は優勝候補のチームとの対戦が続くので、開幕の鳥栖戦(A)が大事になってきます。
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