■ 最大のサプライズはサンフレッチェ広島の低迷J1は7月1日(土)と7月2日(日)に行われる17節がシーズンの折り返し地点となる。ACLの日程の関係で鹿島・浦和・川崎F・G大阪の4チームは1試合だけ消化が少なくて7月5日(水)に川崎F vs 浦和、G大阪 vs 鹿島というビッグマッチが組まれているので、厳密に言うと延期分の2試合が終わった時点でちょうど全日程の半分を消化することになるが、いずれにしても長丁場のリーグ戦も約半分が経過したことになる。
J1の優勝争いや残留争いを語る時は高頻度で「混戦」、「実力伯仲」というフレーズ用いられるが、今シーズンのJ1は大混戦というわけでない。現時点では上位チームと下位チームの勝ち点差は大きく広がっている。歴史的な大混戦になっているJ2と比較すると混戦具合ははるかに下である。開幕前に「戦力がある。」、「資金力がある。」、「優勝候補の一角」と言われていたチームの多くが上位に位置する。
その逆で開幕前に苦戦が予想されていたチームの多くが下位に沈んでいるので「どちらかというと予想のしやすいシーズン」と言えるが、それでもいくつかのサプライズはある。その中でも昇格組であるC大阪の快進撃と優勝候補の一角と言われていた広島の低迷が「2大サプライズ」と言える。特に広島が16節を終えた時点で2勝10敗4分けで勝ち点「10」。17位に位置することを予想できた人はほぼいないだろう。