ヴィッセル神戸 A-
→ 2016年の2ndステージは2位と躍進した神戸はオフの補強も万全。FW田中順(柏)、MFウエスクレイ(セアラー)、MF高橋秀(FC東京)、DF渡部(仙台)、MF大森(G大阪)などを獲得した。流出と言えるのはFWペドロ・ジュニオール(→鹿島)くらい。移籍の噂も流れたDF岩波の残留が確定したのも大きなニュースと言える。戦力的にはクラブ史上最高で、初のタイトル獲得の大きなチャンスを迎えていると言える。
最大の注目は29試合で11ゴール12アシストと素晴らしい働きを見せたFWペドロ・ジュニオールの穴を誰がどのようにして埋めるのか?である。第1候補は新加入のMFウェスクレイになる。左SHで起用されることが多かったMF渡邉千を本来のフォワードに戻してアタッカー系の選手で埋めることも十分に考えられる。復活が期待されるMF小川慶も候補の1人で、新加入のFW田中順も候補の1人に挙げられる。
一方の守備陣は自陣での空中戦勝率が41.2%とJ1のCBの中では最低レベルだったDF伊野波に代わって同スタッツがJ1で6位となる68.4%だったDF渡部が起用される可能性が高い。スピード系の選手への対応力やフィードの部分ではマイナスに作用すると思われるが空中戦に強い選手が2枚並ぶことになるので中央の守備が安定する可能性は高い。DF渡部は得点力も非常に高い選手なので大きな戦力になるだろう。
不安要素は少ないがDF相馬崇(→引退)、DF田中雄(→札幌)、DF村松(→清水)が抜けたのでSBが手薄になっている。2016年は右SBのDF高橋峻がフルタイム出場を果たしたがSBの控えの1番手は右がU-19日本代表のDF藤谷で、左が期限付き移籍先から戻って来たDF山口真(大分)になる。CBのDF伊野波は左右のSBでもプレー可能。深刻なレベルではないがDF高橋峻やDF橋本和が離脱すると攻撃力はダウンする。