■ いよいよ開幕岡田ジャパン人気もあって、オフの間も、いろいろと話題にこと欠かなかった。そのため、いつもよりも短いような気がしたオフシーズンも終了し、いよいよ、18年目の開幕を迎える。ベガルタ仙台、セレッソ大阪、湘南ベルマーレが復帰したJ1は、18チームのリーグ戦。ギラヴァンツ北九州が加入したJ2は19チームでの、全国を舞台にした過酷なリーグ戦がスタートする。
今年は、南アフリカワールドカップを控えている。いろいろな意味で、ターニングポイントとなるシーズンになるだろう。もしかしたら、ワールドカップで日本代表が思うような結果が残せなくて、日本代表ならびにJリーグに対する興味を失ってしまう人も増えていくかもしれない。
ただ、それはそれで、仕方がないことである。
不幸なことに、サッカーファン(と呼んでいいのかは分からないが、)やマスコミの中には、2002年で時間が止まっている人が少なくない。そういう人たちは、古い知識、考え方しか持たないにもかかわらず、「自分はサッカーのこと(日本代表のこと)をよく分かっている。」と思い違いしていることが多い。そして、そういったタイプの人たちが、今の日本サッカー(ならびに日本代表)の足を引っ張っている部分は否定できない。そういう層が一掃されて、次の流れに変化していくとしたら、「前進するための後退」といえなくもない。
■ 新しい発見と興味さて、「Jリーグはレベルアップしていると思いますか?」というご質問をいただくことがある。この質問は、答えるのが難しいものである。17年前(1993年)と比較したらレベルアップしているのは間違いないだろうが、5年前(2005年)と比較したら、どうだろうか?トップレベルは横ばいかもしれない。
一方で、面白さは、年々、増しているような気はする。2006年シーズンよりも2007年シーズンの方が面白かったと思うし、2007年シーズンよりも2008年シーズンの方が面白かったと思うし、2008年シーズンよりも2009年シーズンの方が面白かったと思う。おそらく、サッカーというスポーツは、頭の中に蓄積されたものが多ければ多いほど、そして、それが新しいものであればあるほど、面白さを感じることの出来るスポーツだと思う。
昨シーズン、J2で2位になったセレッソ大阪の試合は、51試合中46試合を観た。プレシーズンマッチと天皇杯を加えると、53試合中47試合を観たことになる。これだけ試合を見ると、「セレッソの事は、全て分かった。」かのように錯覚しがちだが、実際には、試合を見るたびに新しい発見があって、興味は尽きない。
47試合の中には、セレッソらしい思うような攻撃的なサッカーが出来なかった試合も少なくない。完璧な、思い通りに事が進む試合は、年に2・3試合のみで、それ以外の試合は、「うーん。」という展開になるが、それはそれで、観ていて面白いものである。「なぜ、攻撃が噛み合っていないのか?」、「なぜ、毎度のように、セットプレーで相手をフリーにしてしまうのか?」、「なぜ、MF乾はいつもキレているのか?」、「MF酒本の上体フェイントは意味があるのか?」。
その中には、すぐに答えが見つかるものも、なかなか答えが見つからないものもある。どちらかというと、サッカーの世界では、答え(=正解)が見つからないもの(=存在しない)も多いが、自分なりに答えを探しながら観ていくと、楽しみは広がる。
■ 18年目のスタート結局のところ、評論家でも、批評家でも、アジテーターでもない一般のサポーターにとって、一番大切なのは、試合を観て、楽しめるかどうかである。サポーターとしては、一種の「能力」といえる。どれだけ、正当な批判・批評が出来たとしても、自分自身が試合を楽しめないのであれば、(それを職業にしている人以外は、)あまり意味は無い。全て、楽しまないよりも、楽しんだ方が「得」である。
ただ、注意したいのは、答えがない故に、何を言うのも、何を思うのも自由ではあるが、あまりにもピントが外れてしまったり、私怨が絡んでしまうと、説得力はなくなってしまうし、信頼性・信憑性・人間性が疑われることになる。
いずれにしても、今シーズンも、「サッカーコラム J3 Plus+」をよろしくお願いいたします。
お知らせということで、当サイトでは、今年も、J1・J2リーグの試合のマッチレポートを募集します。
・対象試合 → J1・J2のすべての試合。
・スタジアム観戦のときはもちろん、テレビ観戦のときでも可です。
・基本的に、文章の校正は行いませんので、誤字や脱字にお気をつけください。
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http://form1.fc2.com/form/?id=182074例えばこういう感じです。
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大分トリニータ×横浜Fマリノス J1 第18節 2007年 (投稿者:ワッキーリグさん) →
コンサドーレ札幌×ベガルタ仙台 J2 第1節 2009年 (投稿者:イ☆チョンスさん)以上、今シーズンも、よろしくお願いいたします。
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