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【Jリーグ】 54クラブの中で「ノビシロの大きいクラブ」はどこだろうか？ | | |　

■　2015年にR-1ぐらんぷりで頂点

ACミランのMF本田圭のモノマネ芸人としてブレイクしたじゅんいちダビッドソンは1975年2月4日生まれの42歳。ピン芸人として活動しており、2015年のR-1ぐらんぷりで見事に頂点に立った。「持ってますね～。」、「ノビシロですね～。」、「個の力」といったフレーズが有名であるが、1つ目の「持ってますね～。」については2010年の南アフリカW杯のときにMF本田圭自身が発言したことは良く知られている。

2つ目の「ノビシロですね～。」というフレーズはいつどのタイミングで発せられたのかだろうか？よく分からなかったので改めて調べてみたら「ザックJAPAN時代の2011年のアジアカップで優勝&大会MVPに選ばれた直後の雑誌のインタービューでそのように答えた。」ということが分かったが正しい情報なのか？否か？ははっきりしない。いずれにしても、3つともMF本田圭が言いそうなフレーズである。

ノビシロについては

　・「ノビシロは常にMAX。それが今の日本代表の強み。」
　・「(日本代表は)世界でいちばん課題多いと思います。そのノビシロに可能性を感じているんです。まだまだ伸びるって。」

ともコメントしている。MF本田圭が日本代表のことを真剣に語る時の定番のフレーズになっているようだ。日本代表が初めてW杯に出場したのは1998年。まだ20年も経過していない。そしてプロサッカーリーグが始まってからまだ25年。今ではW杯や五輪などの世界大会に出場するのが当たり前になったが、プロ化以前はアジア最終予選に出場することすら難しい時期もあった。そう考えると「長足の進歩」である。

■　大都市で活動するFC東京&セレッソ大阪

日本という国自体が世界でも屈指の経済大国で人口も多い国である点は日本代表ならびにJリーグが発展していく上で大きな助けになると思われる。日本代表ならびにJリーグには大きなノビシロがあると思うが、当然のことながら、Jリーグの54クラブにもノビシロはある。初年度からJリーグに参加しているクラブでもまだ25年ほど。完成しきったクラブは1つも無いので「すべてのクラブにノビシロがある。」と言える。

ただし、「ノビシロが物凄く大きい思えるクラブ」と「ノビシロはそこまで大きくないと思われるクラブ」に分けられるのも事実である。今シーズンからJ3に参戦しているアスルクラロ沼津はプロクラブとして始まったばかりなので「ノビシロの大きいクラブ」にカウントできる。クラブ規模は現時点では54クラブの中で「下の下」だと思うが、サッカー処である静岡県で活動しているというのは1つの利点である。

「Jリーグに昇格してまだ数年」というクラブのほとんどはノビシロが大きいと思うが、それなりにJリーグのクラブとして歴史のあるクラブの中にも「ノビシロが大きい。」と感じるクラブはいくつかある。やはり、街の規模というのはクラブが発展していく上で大きなパワーになるので、首都・東京で活動するFC東京は今よりもさらに大きなクラブになる可能性を秘めていると思う。ポテンシャルを生かし切れてはいない。

同様に大阪という日本屈指の大都市で活動するセレッソ大阪もノビシロの大きいクラブと言える。FC東京以上にポテンシャルを生かし切れてはいない印象になるが2010年代に入ってからサポーターの数も増えてきており、良い選手やスター性のある選手が続々と出てくるようになっている。2014年にはJ2降格を経験しているが、この先、「日本有数のビッグクラブ」になってもおかしくないだけのノビシロはある。

■　地方の大都市で活動するクラブはノビシロが大きい。

地方の都市で活動するコンサドーレ札幌やアビスパ福岡やベガルタ仙台も大きなノビシロを持ったクラブだと思う。この3チームに共通するのは同じ街にプロ野球チームを抱えている点である。そして、北海道日本ハムファイターズもソフトバンクホークスも東北楽天ゴールデンイーグルスも「もともとは東京あるいは大阪を本拠地にしていたが地方に移転して大成功したチームである。」という点も同じである。

いずれも人気が完全に定着しているので超・強力な競争相手と言えるが、街の規模やポテンシャルを考えるとプロ野球チームとJリーグのクラブが共存出来たとしても何ら不思議はない。仙台はJ1に定着できるチームになってきたが、札幌と福岡はJ1とJ2を行ったり来たり。なかなかJ1に残留することが出来ない点が悩みの種と言えるが、すでに熱狂的でかつ温かいサポーターを有しているのは大きな強みと言える。

J1経験の無いクラブの中ではファジアーノ岡山もノビシロは大きい。2016年には初めて昇格プレーオフに出場してJ1昇格まであと一歩に迫った。ホーム戦の平均観客動員が初めて1万人を超えるなど大飛躍のシーズンになったが地元に完全に根付いた。岡山市の人口は全国の市の中で19番目となる約72万人。これは大きなパワーになる。同様に約74万人で全国17位の熊本市で活動するロアッソ熊本もノビシロは大きい。