横浜FC B-
→ 2016年は夏以降に快進撃を見せてプレーオフ争いに加わった。終盤にやや失速して最終的には8位に終わったが若手から中堅世代の選手が奮闘した収穫の多い1年になった。中田監督の続投が決定したがオフの選手の入れ替えは最小限にとどまった。最大のニュースは他クラブへの流出も考えられたFWイバの引き留めに成功したことだろう。40試合で18ゴール6アシストを記録したエースの残留は心強い。
補強の目玉と言えるのはCBのDFヨン・ア・ピン(町田)になる。清水時代の晩年は怪我に苦しんだが2016年は町田で完全復活を果たした。フィード力もあって統率力もあって身体的な能力が高い選手なので大きな戦力になるだろう。2016年にCBのレギュラーとして活躍したDF大崎玲(→徳島)が抜けたので後釜にすんなりおさまるだろう。DF西河とDFヨン・ア・ピンのCBコンビはJ2で屈指の安定感を誇るはず。
攻撃陣は今シーズンもFWイバが中心になるのは確実である。驚異的なパワーが武器で繊細なテクニックも持っている。J2の中では規格外の選手なので日本のサッカーに慣れてきた今シーズンはJ2の得点王の有力候補の1人に挙げられる。当然、プレーオフ出場あるいは自動昇格を目指すためには周りの選手のさらなる活躍は不可欠である。FW津田、FW大久保、MF野村直あたりのパフォーマンスは特に重要になってくる。
気になる要素としては全体の選手層がやや薄くなっている点。新加入のDF小宮山(川崎F)、DF渡邉将(甲府)、MF増山(神戸)のみならず、大卒ルーキーのDF新井純(早稲田大)とFW中山雄(早稲田大)の2人にも1年目から即戦力として活躍することが期待される。クラブの公式サイトにはDF新井純は「攻撃的なサイドバック」、FW中山雄は「快速のアタッカー」と紹介されており、ともに年代別代表の経験を持っている。