■ ブラジルリーグのMVPのFWジョー2017年シーズンは23ゴールを挙げたFW小林悠(川崎F)が自身初となる得点王に輝いた。33節を終えた時点ではFW杉本健(C大阪)が22ゴールを挙げて得点ランキングの首位を走っていたが最終節でハットトリックを達成したFW小林悠が大逆転で得点王に輝いた。3位のFW興梠(浦和)も20ゴールを挙げているので「3人の日本人ストライカーが20ゴールを記録する。」というハイレベルな得点王争いが繰り広げられた。
3人とも代表に絡んでいる選手なのでロシア行きのチケットを賭けた熾烈な競争が今シーズンも繰り広げられると思われるが2018年の得点王候補の本命はFWジョー(名古屋)だろう。こちらも「ロシアW杯の出場が十分に狙える立ち位置」と言われているのでモチベーションは高いはず。MFガブリエル・シャビエルというJ1でも屈指(と思われる)テクニシャンのお膳立てからゴールを量産する可能性はやはり高い。
FWフォルランやFWポドルスキはいずれも加入1年目に期待されたほどの活躍が出来なかった。「大物助っ人はあまり活躍できない。」というイメージが定着しつつあるがこの2人と比べるとFWジョーはまだ30才。キャリアのピークと言える時期の来日なので「年齢的な衰え」や「モチベーションの低さ」を心配する必要はない。日本人CBが苦手とするタイプの大型フォワードなので20ゴールは最低限のノルマと言える。
不安要素を挙げると突出した活躍を見せたのはコリンチャンスでプレーした2017年の34試合で18ゴールなど数年のみ。2016年は中国の江蘇蘇寧でプレーして17試合で5ゴールだった点になる。気持ちを入れ替えて真摯にサッカーに取り組むようになった点がコリンチャンスで大活躍できた理由と言われているが欧州でもゴールを量産したのはCSKAモスクワ時代のみ。バリバリのワールドクラスとは言えない。
■ 対抗はFW小林悠やFW杉本健など。それでもFWジョーが得点王争いの本命と言えるのは間違いないが続くのは2017年に20ゴール以上を記録した先の3人だろう。2年連続の得点王を目指すFW小林悠は序盤戦でゴールを量産してロシア行きのチケットを確保することが1つの大きな目標となるがFW大久保の復帰がどう影響するのか?がポイントになる。サイドハーフでもプレーできる選手なのでサイド起用が多くなると得点を量産するのは難しくなる。
FW杉本健もロシア行きを狙っている選手であるがハリルホジッチ監督の評価は非常に高い。中断前までの14試合 or 15試合で10ゴール程度は記録したいところ。MF清武がケガをして2月・3月は欠場することになったのでパートナー役が誰になるのか?が注目されるところである。FW柿谷がサイドハーフに回ってFWヤン・ドンヒョンあるいはMF山村和と前線でコンビを組む可能性が高まっている。
パートナーが固定されない可能性が高まったが昨シーズンと同様でFW杉本健のところにチャンスボールが入って来る環境なのでコンスタントにゴールを決めることは決して難しくない。187センチの高さを生かしたヘディングだけでなくドリブルで持ち運んで自ら決めるゴールも増えているので簡単には止められない選手になった。惜しいところで得点王を逃した2017年の経験もいいモチベーションになるだろう。
■ FW興梠にもチャンスあり。FW興梠もチャンスボールが自分のところに入ってきやすい恵まれた環境でプレーしている。2015年の山口のように得点ランキングの上位をチームメイトで独占するチームも稀に出てくるがこれは極めて異例である。優秀な点取り屋が2人以上いるチームはチャンスが分散してしまうので得点王は生まれにくい。過去を振り返ってみてもJリーグの場合は上位チームから得点王が生まれるケースは決して多くない。
そういう意味では(チームとしては大きなマイナスと言えるが)FWラファエル・シルバが抜けたことは「FW興梠が得点王になる確率を高めた。」と言える。MF柏木、MF長澤、MF山田直はチャンスメークに長けた選手で、MFマルティノスの突破力はJ1屈指である。チャンスメーカーはたくさんいる一方でフィニッシャが減っているので、むしろ、FW興梠がゴールを量産できないと苦しくなるメンバー構成である。
上位3人との差は大きかったが14ゴールを挙げて得点ランキングの4位だったFW川又(磐田)も得点王を狙える立ち位置にいる。今シーズンの磐田は「4-2-3-1を採用する予定」と言われているがFW興梠と同様にチャンスボールがFW川又のところに集中するおいしい環境である。一方で20才のFW小川航がプレシーズンで好調を維持しているので途中交代の機会が2017年と比べて多くなる可能性は高い。
■ 後半戦でゴールを量産したFWジェイ他にはFWクリスティアーノ(柏)、FWジェイ(札幌)、FWポドルスキ(神戸)といった実績のある選手も得点王候補に挙げられる。アタッカー系の選手が増えてFWディエゴ・オリヴェイラが抜けたのでFWクリスティアーノは1トップの位置でプレーする機会が多くなるだろう。得点は量産しやすくなる。14試合で10ゴールと途中加入で爆発したFWジェイもケガがなければ20ゴールを期待できる数少ない選手の1人である。
加入2年目のFWポドルスキがどこまでやれるのか?も注目したい。2017年は15試合で5ゴールと極めて平凡な成績だった。今シーズンからキャプテンに就任したがモチベーション高くプレーできるようになるので「キャプテン就任」はうまいやり方と言える。昨シーズンは決定的なチャンスを外す場面が意外と多かったが決定機には顔を出せている。年俸を考えると15ゴールは最低限のノルマと言える。
他にはFWウーゴ・ヴィエイラ(横浜FM)、FWイバルボ(鳥栖)、FWディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)、FWヤン・ドンヒョン(C大阪)などが得点ランキングの上位に来ることも十分にあり得る。FWウーゴ・ヴィエイラは裏への飛び出しに長けた選手なのでハイライン&ハイプレスのサッカーがハマった場合は躍動する可能性が高まる。2017年の終盤戦のパフォーマンスが強烈だったFWイバルボもハイスペックな選手である。
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