京都サンガ A-
→ 石丸監督が解任されて布部監督が就任した京都は大型補強を敢行した。MF堀米勇(→甲府)、MF山瀬功(→福岡)、MFアンドレイ(→シャペコエンセ)、FW有田(→愛媛FC)、DF菅沼(→山形)などが抜けたが、DF闘莉王(名古屋)、FWケヴィン・オリス(仁川U)、MFハ・ソンミン(蔚山現代)、FW小屋松(名古屋)、FW岩崎(京都橘高)などを獲得。GK菅野、DF石櫃、FWエスクデロなどもいるので相当な豪華メンバーである。
最大の注目はDF闘莉王になるだろう。地味な印象がぬぐえないチームなので知名度抜群のDF闘莉王の加入はクラブの露出度アップという意味では大きい。特に古巣の名古屋との試合は大きな注目を集めることになるはず。名古屋 vs 京都は今シーズンのJ2で最も注目を集めるカードと言える。京都という日本屈指の大都市のクラブでありながら観客動員数が伸び悩んでいるので動員力アップを期待したい。
ただし、DF闘莉王の使い方というのはかなり難しい。35歳になったがスピードを含めた年齢的な衰えは否めず。布部監督は本職であるCBでの起用を示唆しているがスピードのある選手に翻弄されるシーンが多くなることが予想される。最終ラインの軸だったDF菅沼の退団が移籍市場の終盤になって確定したのは京都にとっては相当に痛い話である。DF闘莉王の起用法で布部監督は頭を悩ませることになるだろう。
現状ではCBとボランチに不安を抱えているがその他のポジションはほとんどでJ2有数のプレーヤーを擁している。顔ぶれの豪華さではJ2最高と言っても言い過ぎではないだろう。中でもベルギー出身で192センチのFWケヴィン・オリスにかかる期待は大きい。彼が15ゴール程度を記録するようだと自動昇格が見えてくる。注目を集めるU-19日本代表のFW岩崎が1年目から出場機会を得る可能性はそれなりに高い。