■ 移籍金の撤廃が決定Jリーグは来シーズンから契約が満了した選手が国内移籍する際に生じる移籍金を今オフから撤廃することを決めた。これにより、契約満了選手は自由に国内移籍できるようになる。
以前から、「Jリーグ独自の制度である移籍金を撤廃すべき。」という意見が出ていたが、選手側の要望で今オフからの撤廃が決定した。
撤廃時期については、来オフからという意見もあったが、こちらも選手側の要望もあって今オフからの導入が決定した。これによって、1年契約を結んでいる選手が大半だと思われる状況で、今シーズンのオフはかつてないほどの移動がありそうだ。
■ メリットとデメリットメリットを挙げてみると、
・有力選手は複数年契約が主流となるので、選手の側からすると立場が安定する。
・有力選手は複数年かつ高額の魅力的な契約が可能となる。
・資金力のあるクラブはいい選手を獲得しやすくなて、戦力補強がしやすくなる。
・国際基準に沿ったルールであるので、海外移籍にまつわるトラブルが解消する可能性もある。
一方で、デメリットを挙げてみると、
・資金力が乏しく複数年契約を行うことが難しいクラブは、選手の草刈り場となる可能性が高くなる。
・資金力のあるクラブとそうでないクラブの格差が今まで以上に大きくなる。
・一部の有力選手は高額年俸を勝ち取る一方で、それ以外の多くの選手は低年俸でかつ不安定な立場になる可能性が高い。
・リーグ全体で年俸が高騰し、資金難で経営できなくなるクラブが出てくる可能性がある。
・ベテラン選手はこれまで以上にクビを斬られやすくなる。
簡単に話が進む問題ではないだろう。
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