ギラヴァンツ北九州→ J3は27節を終了した。残りは7節となったがJ3に降格して2年目となるギラヴァンツ北九州は5勝14敗6分けで勝ち点「21」。最下位に沈んでいる。16位のFC東京U-23との差は「5」。1チームだけ取り残されている。残り7試合を全勝したとしても勝ち点「42」。早くも5位以下が確定して「J3残留」が決まった。開幕前は「上位候補の1つ」と言われていた北九州がここまで低迷するとは誰も予想出来なかった。
6月17日(日)に成績不振で森下仁之監督が解任されて柱谷哲二監督が就任すると状態が良くなった時期もあったが長続きはしなかった。森下監督のときは13試合で2勝9敗2分け。柱谷哲二監督になってからは12試合で3勝5敗4分け。1試合平均の勝ち点は「0.62→1.08」に上がっている。監督交代によって結果は出るようになったが最下位に終わるようだと続投は難しいだろう。自ら辞めざる得ない。
今シーズンのJ3は波乱の展開になっているが、北九州のみならず、長野や富山なども低迷している。王者の秋田も不本意なシーズンになっているが、創設5年目になってJ3全体のレベルは相当に高まっている。各クラブの規模も確実に大きくなっているが、GK川口(SC相模原)やMF明神(長野)やMF伊東輝(沼津)やFW播戸(FC琉球)のような日本代表を経験している選手が増えており、選手の質も高まっている。
2014年や2015年あたりは上位と下位の戦力差が大きくて「試合前から結果は見えている。」という試合も少なくなかったが、ここ最近はクラブ規模の小さいチームや戦力的に乏しいチームも全く侮れなくなっており、J2経験のある鳥取や富山や北九州などが盛岡や福島や藤枝MYFCなどに敗れたとしても何ら不思議はない。クラブ間の格差は急激に小さくなっており、混戦になるのも当然と言える状況である。