ガイナーレ鳥取→ 鳥取は2017年に森岡監督の招聘に成功した。トルシエJAPANのときのキャプテンに就任して2002年の日韓W杯を経験しているクレバーなCBは京都U-18で監督としての経験を積んでいた。京都U-18での評価は上々だったので大いに期待されたがまさかの低迷。4勝19敗9分けで最下位。J3に降格して4年目となる鳥取は「これ以上落ちるところはない。」と言えるところまで落ちた。悪夢のようなシーズンになった。
「退任不可避」と思われた森岡監督は続投。開幕前の評価は非常に低かったが開幕から6試合負けなし。序盤戦のJ3の主役になった。ただ、7節からの5試合は0勝4敗1分け。12節を終えた時点で12試合で5勝4敗3分け。7位なので悪くない成績だったが6月4日(月)に監督交代が発表された。調子は下降線だったが昨シーズンと比べると雲泥の差がある。驚きの監督交代で後任には須藤大輔氏が指名された。
監督交代前後の成績は興味深い。森岡監督のときは12試合で5勝4敗3分けだったが、須藤監督になってからは11試合で5勝3敗3分け。ペース的にはほぼ同じである。それでも、1試合平均の得点は1.42→2.27に大幅にアップしており、1試合平均の失点は1.42→1.36に微減。通算すると10勝7敗6分けで5位。23試合で42得点/32失点。2017年は地獄のようなシーズンだったことを考えるとよくやっている。
監督交代を発表したときにフロントは決断理由として「このままだと勝ち点50・得点50・失点30という数字を達成できない。」とコメントしているが、須藤監督になってからのペースで残り9試合も戦うことができると仮定すると「勝ち点:50.73、得点:62.45、失点:44.27」になる。勝ち点「50」はギリギリでクリアできる。50得点という数字は楽々クリアできるが、失点数はすでに目標の30失点を超えている。