■ 初戦の相手はネパールインドネシアのジャカルタで開催されるアジア大会が開幕。フル代表との兼任となった森保監督率いるU-21日本代表はGLの初戦でネパールと対戦した。D組の日本はネパール・パキスタン・ベトナムと同組になった。ネパールを指揮するのはJ2のFC岐阜を率いた経験のある行徳浩二監督になる。2012年はJ2で21位、2013年は22位。2013年の29節が終了した時点で途中解任されて後任監督には辛島監督が就任した。
日本は「3-4-2-1」。GK小島亨(早稲田大)。DF原輝綺(新潟)、DF立田(清水)、DF杉岡(湘南)。MF渡辺皓(東京V)、MF松本泰(広島)、MF長沼(FC岐阜)、MF初瀬(G大阪)、MF三好(札幌)、MF三笘(筑波大)。FW上田(法政大)。キャプテンにはMF三好が指名された。5人の大学生が召集されたがそのうちの3人がスタメンで起用された。筑波大の3年生のMF三笘はすでにJ1の川崎F入りが内定している。
ベンチスタートになったのはGKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、DF岡崎慎(FC東京)、DF板倉(仙台)、DF大南(磐田)、MF神谷(愛媛FC)、MF岩崎(京都)、MF遠藤渓(横浜FM)、FW旗手(順天堂大)、FW前田大(松本山雅)の9名。当初はレフティのDF舩木翔(C大阪)が選出されていたがケガのため辞退。長身CBのDF大南が追加招集された。順天堂大の3年生のFW旗手もJ1の川崎F入りが内定している。
■ MF三笘の決勝ゴールで白星スタートも・・・。試合は前半7分に右WBの裏を取ったMF長沼のグラウンダーのクロスからMF三笘が決めて幸先よく先制に成功する。早い段階で先制に成功した日本だったがその後は引いて守るネパールの守備を崩せず。もどかしい展開になった。3バックの右でプレーしたDF原輝綺は高い位置をとって積極的に攻撃に絡もうとしたが効果的な攻撃はできない。前半は1対0と日本がリードしてハーフタイムに突入する。
迎えた後半も同様の流れになった。ネパールはほとんど攻撃を仕掛けることが出来なかったので危ないシーンを作られることはほぼなかったがネパールの粘り強い守備を前に日本もなかなかチャンスを作れない。それでも後半12分にロングパスから相手のミスを突いてFW上田が抜け出してキーパーと1対1に近い決定機を迎えたがキーパーにセーブされてしまう。法政大のFW上田はノーゴールでベンチに下がった。
後半20分にDF板倉、後半28分にFW前田大を投入。DF板倉を3バックの左に投入してMF杉岡のポジションを左WBにスライドさせたが大きなプラスの効果は生まれず。スピードスターのFW前田大の見せ場になるようなシーンはなかった。結局、1対0で勝利して白星スタートを切ったが内容的には低調。「合流間もない選手が多いこと」ならびに「過密日程」ということを考慮しても「最悪の試合だった。」と言わざる得ない。
■ 勝ったものの最悪に近い試合幸先よく前半7分にMF三笘のゴールで先制に成功したのでゴールラッシュを期待したがまさかの1ゴールのみ。勝ち点「3」を得ることが最低限の目標であることは間違いないが低調な試合だった。ネパールが人数をかけて守ってくることは想定の範囲内だったが高さの面でもフィジカルの面でも日本が相手を大きく上回っていたので「1対0という最少得点差の勝利」というのはとうてい満足できるものではない。
決勝ゴールを決めたのはMF三笘だったが彼のドリブルやスルーパスはアクセントになる。五輪代表の中で存在感を増しつつあるが、相方のMF三好はさっぱり。MF堂安(FCフローニンゲン)はまだ1度も森保JAPANに招集できていないこともあってMF三好が森保監督の顔的な立ち位置になっているが好不調の波が激しい。厳しいコンディションだったのは間違いないがこの日のMF三好の出来は非常に悪かった。
森保監督のサッカーで肝となるのは「シャドーの2人」である。このポジションでプレーする選手はしっかりとボールを受けて攻撃にアイディアと変化を加えないといけないがこの日のMF三好のようにシャドーの選手の出来が悪いとチームとしても機能しなくなる。状態の良いときは見事なプレーを見せるが状態の良くないときでも最低限のプレーができるようにならないと五輪代表に生き残ることはできないだろう。
最前線でプレーしたFW上田の出来も良くなかった。なかなかスペースがない状況だったので難しいところはあるがFW上田のところでボールがおさまらないと難しくなる。右WBのMF長沼はアシストを記録したが持ち味の仕掛けはほとんど見られず。先制ゴールを決めたMF三笘も前半の半ば以降はミスからボールを失うケースが多くなった。J2の東京Vで主力として活躍するMF渡辺皓も良さを出せなかった。
中盤から前目の選手の中では、唯一、ボランチのMF松本泰が及第点以上のプレーを見せたが、その他の選手はいずれも期待以下に終わった。コンディションの問題や暑さの問題などがあったにせよ、召集外となった選手の中にも同じようなレベルの選手がたくさんいることを考えると今回のメンバーはしっかりとアピールをしないといけない。森保JAPANになってからのワーストゲームと言えるではないか。
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