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【J3】 16クラブの中で「前評判よりも良さそうなチーム」をいくつか挙げてみた。 (上) | | |　

■　3月9日(金)に開幕

J3リーグは3月9日(金)に開幕した。ニッパツ三ツ沢球技場で行われたY.S.C.C.横浜とSC相模原の試合が2018年のJ3のオープニングゲームとなったが2対2のドロー。後半の終了間際に新戦力のFWチッキーニョが劇的な同点ゴールを決めてSC相模原が何とかドローに持ち込んだ。後半5分のMF北井のミドルシュートで先制点を奪いながら連続失点を喫して1対2とリードされたSC相模原は辛うじて勝ち点「1」を加えた。

FC琉球 vs 富山は合計で7ゴール、G大阪U-23 vs 盛岡は合計で5ゴールが生まれるなどゴール数の多い開幕節になったが1試合を終えた時点で「前評判よりも良さそうなチーム」を挙げると、やはり、鳥取になる。2017年は4勝19敗9分けで最下位の17位。32試合で31得点/63失点と散々な成績だったが開幕節はアウェイながら上位候補の鹿児島に2対0で勝利。2017年の18節の盛岡戦(A)以来の勝利を手にした。

久しぶりの勝利となったが内容的にも完勝だった。前半37分に1年ぶりに復帰してきた37才のMFフェルナンジーニョのゴールで先制に成功すると前半44分には新戦力のFWレオナルドがゴールを決めて追加点を奪った。G大阪や清水や京都などで活躍したMFフェルナンジーニョは大ベテランの域に入っているが持ち味であるドリブルのキレは相変わらず。キレ味鋭いドリブルで相手を翻弄して先制ゴールをゲットした。

■　37才のMFフェルナンジーニョが活躍

鳥取はオフにMFフェルナンジーニョが復帰。さらにともに20才のMFヴィートル・ガブリエルとFWレオナルドを獲得した。20才コンビはブラジルの名門のサントスから加入した選手になる。「未知数ではあるが能力が高そうなブラジル人選手」として期待を集めていたがFWレオナルドはいきなり1ゴール1アシストの活躍。右SHのMFヴィートル・ガブリエルはあまり目立たなかったが左利きでテクニックのある選手である。

2017年に11ゴールを挙げるなど最下位で低迷したチームで孤軍奮闘したFW加藤潤は残留したので「ブラジル人トリオ+FW加藤潤」のカルテットに期待する人は少なくなかったがいきなり片りんを見せた。森岡監督になってからパスをつなぐサッカーに取り組んできたが「個の力」を持ったブラジル人が3人も加入して攻撃陣は相当に強力になった。「2017年のようなひどいシーズンにはならないだろう。」と言える。

一方、2017年の鳥取は得点力も不足していたが守備力も不足していた。大量失点を喫する試合は珍しくなかったが、その上、守備の要のDF秋山貴(藤枝MYFC)が流出。厳しいオフになったが開幕節は完封勝利。2ゴールを奪ったこと以上に無失点で凌いだことが大きい。新加入のベテランのGK北野がチームを落ち着かせて若手のDF甲斐とDF内山裕のCBコンビの活躍も目立った。攻守に収穫の多い開幕戦になった。

■　2点ビハインドからの逆転勝利

その他では0対2の状況から3ゴールを奪って逆転勝利を飾ったG大阪U-23も「前評判よりも良さそうなチームの1つ」に挙げられる。いきなり連続失点を喫して0対2になったので「今年もダメなのか・・・。」と多くの人が思ったと思うが後半に攻撃陣が爆発した。期待の2年目のMF食野は2ゴールの活躍。後半終了間際にドリブルから逆転ゴールをゲットしてヒーローになった。キレのあるドリブルは大きな武器となる。

G大阪U-23も2017年は7勝20敗5分けで16位。酷いシーズンになったが同様に「2017年よりははるかにマシなシーズンになるだろう。」ということを予感させる開幕戦になった。マイナス材料はG大阪U-23で活躍した選手がトップチームに引き上げられてG大阪U-23のメンバーがなかなか固定できなくなる可能性が高い点になる。U-23の3チーム(FC東京・G大阪・C大阪)はトップチームの状況に大きな影響を受ける。

その他では降格1年目の群馬を相手にホームで逆転勝利を飾った福島も前評判よりも良さそうなチームの1つに挙げられる。東日本大震災からちょうど7年となる3月11日(日)に福島 vs 群馬は開催されたが後半に2ゴールを奪って逆転勝利。後半40分にMFニウドが逆転ゴールを叩き込んだ。今シーズンから10番を背負うことになったMF橋本拓を中心にテンポよくパスが回っていて内容面でも群馬を上回った。

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