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【J3：開幕直前】 2021年シーズンの大展望～昇格争いの中心は8クラブか！？～ | | |　

■　いよいよ3月14日(日)に開幕

2021年のJ3はいよいよ3月14日(日)に開幕する。G大阪U-23とC大阪U-23の活動が停止になったこともあって今シーズンは15チーム制になる。各クラブの年間の試合数は「28」なので試合数は少ないがさらに東京五輪の影響で15節が終了すると約1か月半のサマーブレイクに突入する。過密日程になった昨シーズンとは打って変わって相当に余裕を持ったスケジュールになることがどう影響するか？が注目点になる。

秋田とSC相模原がともにJ2初昇格を果たしたが今年のJ3で上位候補に挙げられるのはJ2経験のあるFC岐阜・熊本・富山・鹿児島・鳥取に加えてJ2未経験の長野・FC今治・藤枝MYFCになる。FWイスマイラとFWトカチが残留した福島、秋田監督になって2年目の岩手あたりはダークホース的な存在になるが基本的にはFC岐阜・熊本・富山・鹿児島・鳥取・長野・FC今治・藤枝MYFCの8クラブの昇格争いになるだろう。

J3に降格してからなかなか再昇格できないFC岐阜・熊本・富山・鹿児島・鳥取にとって今シーズンはJ2復帰のチャンスの1年になるが「昇格請負人」と言われる石崎監督を招聘した富山は2014年以来のJ2復帰を目指している。FW武、FW平松、MF大谷駿、MF稲葉、GK岡大生などが抜けたのでマイナスは少なくないがいずれも藤枝MYFC時代の石崎監督の教え子であるFW吉平翼、MF姫野、MF安藤由の獲得に成功した。

MF大崎淳、MF音泉、MF黒木聖、DF鈴木翔、GK西部なども獲得したので各ポジションにタレントを揃えている。MF花井などチャンスメーカーになれる選手はたくさんいるのでエース候補のFW吉平翼が期待通りにゴールを量産できるようだと悲願達成も見えてくる。石崎監督は柏と札幌と山形をJ2からJ1に引き上げた実績があるが富山を見事にJ3からJ2に昇格させるようだと監督としての評価はさらに高まるだろう。

■　上位候補に挙げられるFC岐阜

FC岐阜は心配された主力の流出が最小限にとどまった。DFイヨハ・理・ヘンリーとDF柳澤亘が抜けてしまったが経験豊富なMF本田拓、DF舩津の獲得に成功した。MF吉濱、MF生地、DF服部康なども獲得したので「戦力はややアップした。」と言える。心配されるのはベテランのFW高崎ならびにFW前田遼が抜けたCF陣になる。長身のFW山内を獲得したが実績のあるCFはゼロ。フォワードに不安を抱えている。

高木理己監督になって3年目となる鳥取も主力の流出はそこまで多くなかった。もちろん、MF三沢とDF井上黎が抜けた穴は小さくないがMF安藤一、MF魚里、FW田口裕、MF可児などはチームに残った。その上でMF永島、MF秋山大、MF谷口智、DF杉井、MF横川、MF妹尾などを獲得した。今シーズンも新たに獲得した選手は若手がほとんどになるがポテンシャルの高い選手をたくさん獲得できたのは良かった。

軸になるだろうMF安藤一、FW田口裕、FW大久保優あたりにはさらなる成長が期待できる。大卒ルーキーのDF小山、高卒ルーキーのDF石田侑の評価も相当に高いことを考えると2013年以来のJ2復帰を果たしたとしても不思議はない。昨シーズンと比べて平均年齢はさらに下がると思われるが若手主体の鳥取がJ3で旋風を巻き起こす可能性はまあまあ高い。高木理己監督にとっても勝負の3年目になる。

鹿児島はアーサー・パパス監督が就任した。パスをつなぐサッカーから攻守の切り替えの早いサッカーにシフトチェンジする可能性は高いが始まってみないと分からない部分は多い。2020年はMF酒本やFW馬場などベテラン主体のメンバー構成だったが今シーズンはMF米澤、MF三宅、FW山谷、DFイヨハ・理・ヘンリー、DFフォゲッチなど若手が中心になる可能性もある。有望な若手は依然と比べると増えてきた。

■　初昇格なるか！？長野・FC今治・藤枝MYFC

大失速してJ2復帰を逃した熊本はオフに攻撃の中心だったFW谷口海とMF中原輝がW流出した。Jリーグで実績のある選手の補強はGK佐藤優とMF水野泰の2人だけ。6人の大学生と3人の高校生を獲得した。過去を振り返ると新卒の選手が1年目や2年目から主力として活躍するケースは多いクラブになるが当然のことながら未知数の選手が一気に増えたので前評判はそこまで高くない。下馬評を覆すことが出来るか。

最終節でSC相模原に抜かれてまさかのJ3残留となった長野はDF浦上、FW吉田伊、FW佐相、GK立川などが抜けている。代わってMF宮阪やFW金園やMF森川やGK田中謙などを獲得したが得点力アップのためには元・日本代表候補のFW金園の活躍は不可欠である。とにかく怪我の多い選手なので「どのくらい出場できるのか？」を予想するのは難しいがコンスタントにプレーできるようだとJ2初昇格に大きく前進する。

FC今治は昇格2年目となるが「昇格のチャンスあり」と言える。リュイス監督になって2年目になるがほとんどの主力はチームに残った。流出したのはFW林誠道くらいである。その上でMF島村拓、FW東家、MF平岡翼、DF安藤智など潜在能力の高い選手をたくさん獲得できたので「戦力アップに成功した。」と言える。DF駒野やDF園田やMF橋本英など経験豊富な選手をたくさん抱えているのも強みの1つになるだろう。

藤枝MYFCは石崎監督が退任してFC岐阜や栃木SCで監督を務めた経験のある倉田安治監督を招聘した。監督としての実績はあまりないので監督に不安は残るがMF鈴木惇、MF枝本、FW押谷、FW宮本拓、DF金正也、MF岩間を獲得するなど十分な補強が出来た。もちろん、FW吉平翼やMF姫野やMF安藤由などが抜けた穴は小さくはないがJリーグで実績のある選手をたくさん抱えているので侮れないチームである。

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