■ 昇格決定なるか?J2第49節。首位のコンサドーレ札幌は、この試合で勝利し、午後4時から行われる京都サンガとモンテディオ山形の試合で、京都が引き分け以下に終わると、2位以内が確定し、6年ぶりのJ1復帰が決まる大一番である。
札幌は、<4-4-2>。GK高木。DF池内・曽田・ブルーノ・西嶋。MF芳賀・鄭容臺・藤田・砂川。FWダヴィと中山。
対するホームの鳥栖は、<4-4-2>。GK赤星。DF日高・飯尾・吉田・高地・。MF高橋・衛藤・レオナルド・野崎。FW金信泳と藤田。鳥栖は、前節の京都戦で3対0と完勝し、さらには、天皇杯の4回戦でもJ1のアルビレックス新潟を3対2で下して、ベスト16に進出している。順位は8位だが、現在のJ2でもっとも調子のいいチームの1つである。
■ 猛攻の鳥栖試合は予想通りに、鳥栖がボールを支配して札幌がしのぐ展開となる。鳥栖は、右サイドのレオナルドと左サイドの野崎がいいアクセントになって、攻め込む。前半は、金信詠が2度の決定機をつかむなど、終始、鳥栖が押し気味で進めるが、札幌のGK高木のファインセーブに阻まれて、先制点とはならず。前半は、0対0で終了。
後半は、この日で昇格を決めたい札幌が前がかりになるが、後半5分にその裏をついて、鳥栖が先制する。
左サイドでロングパスを受けたFW金がゴールに突進。左足でシュートを強烈な放つと札幌のGK高木がかろうじてはじくも、つめていたMF衛藤が押し込んで先制。ボランチの衛藤がいいタイミングでゴール前に駆け上がっていて、貴重なゴールを生み出した。
そのすぐ後、札幌は、MF鄭容臺が強烈なミドルシュートを放つも、ポストにはじかれて同点とはならず。札幌は、MF岡本、FW石井、MF西と攻撃のタレントを次々と送り出して、最低でも引き分けを狙うが、後半40分のFWダヴィの決定機も鳥栖のGK赤星にセーブされて追いつくことは出来ず。結局、1対0で鳥栖が勝利し、札幌の昇格は次節以降に持ち越された。
■ パーフェクトな鳥栖試合は、鳥栖が完勝。スコア以上に、内容もすばらしかった。
札幌の試合運びが極端に悪かったというわけでもなく、また、昇格を目前にしたプレッシャーのために札幌の選手の動きが普段と比べて悪かったというわけでもなく、純粋に、鳥栖の出来がよかったことが、勝利につながった。
試合を通して、2トップの動きが素晴らしく、藤田と金という長身の2人が高さで勝負するのではなく、動きの量とスピードで札幌の強力なセンターバックコンビを翻弄し、何度も裏のスペースをついてチャンスを作った。藤田も金も、ただ単に裏に抜け出すだけでなく、いいボールコントロールをして、すぐに前を向いてシュートが打てるような体勢に持っていくことが出来ており、札幌のDFに脅威を与え続けた。
また、衛藤と高橋で組んだダブルボランチもルーズボールを果敢に奪って、セカンドチャンスにつなげた。札幌のGK高木の活躍が無ければ、もっと一方的なスコアになっていただろう。攻守に隙が無く、今シーズンでも、1・2を争う出来だった。
昇格の可能性も無くなって、モチベーションが下がりがちな時期に入っているがだが、ここまでチーム全体でモチベーション高く試合に臨むことの出来るに指導をしてきた岸野監督の高い手腕を感じる。鳥栖としては、残り試合は少なくなってきたが、確実に来シーズンにつながる試合となった。
■ あわてる必要の無い札幌札幌は、J1昇格に向けて、リーチをかけることは出来なかった。幸いにも、前日に2位の東京Vと3位の仙台が引き分けたため、J1昇格に一歩、前進した。
札幌は、次節は4位の京都戦。51節が休みで、最終節にホームで水戸と対戦する。最終節で最下位の水戸戦のホームゲームを残しているので、まだ心理的な余裕はあるが、いやな敗戦であることは間違いない。
ただ、全くあわてる必要は無く、まだ十分なリードを保っている。気持ちを切り替えて、試合に臨む必要がある。
■ リードを奪われる前に攻められないか?今シーズンの札幌の特徴ではあるが、リードを許すまでは、極端に守備的な戦いをして、慎重な試合運びを見せる。その結果、先制点を許すことが少なく、無駄な失点が少ないことが昇格レースで首位を走る要因となっているが、ダヴィや藤田といった攻撃的なタレントも十分に擁しているのだから、もっと思い切った攻撃が出来なものだろうか?
この試合も、1点リードを許した後の時間帯は、非常に迫力のある攻撃を見せただけに、単調な攻撃が多かった前半のプレーが悔やまれる。
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