■ 2連勝で首位通過が見えてきた。トゥーロン国際に参加している五輪代表は2戦目でチリと対戦したがゴールラッシュを見せて6対1で大勝。2連勝となった。GL突破をかけて3戦目でポルトガルと対戦するが得失点差は「+6」。ポルトガルに敗れて2勝1敗になったとしても首位通過を果たせそうなほど余裕を持って3戦目を迎えることができた。1勝1敗のポルトガルの得失点差は「±0」なのでポルトガルは大量ゴールが必要な状況である。
2008年以来となるベスト4進出に大きく前進したがGLを突破できるとフランスやブラジルやメキシコといった他グループの強豪国と試合を行うことが出来る。GLを突破できなかったとしても順位決定戦が用意されているので少なくとも4試合を戦うことが出来るがGLを突破できると5試合確定。しかも、強豪との試合になるので、強化の上では相当に大きい。ポルトガル戦は「引き分け以上」で首位通過が確定する。
今回のメンバーは初招集の選手が6人も含まれている。五輪代表でたくさんの試合を経験しているのはMF長沼(愛媛FC)、MF神谷(愛媛FC)、MF岩崎(札幌)、DF大南(磐田)など数名のみ。二軍や三軍とも言われているが2対1で勝利したイングランド戦、6対1で勝利したチリ戦は多くの選手が躍動。メンバーを絞らないといけない段階に入ってきてたくさんの選手がアピールに成功したというのは「嬉しい誤算」になる。
■ 躍動したWボランチの2人2戦目のチリ戦は大量6ゴールを奪って圧勝した。FW旗手が3ゴール1アシスト、MF岩崎が2ゴール、MF三笘が1ゴール1アシスト。1トップ+2シャドーの選手が躍動した。初戦ではMF伊藤達がアシストを記録しているがもともと激しかった1トップ+2シャドーのポジション争いはさらに熾烈になった。フル代表のMF堂安やMF久保建、コパ・アメリカのメンバーに選ばれたMF三好でさえ、決して安泰ではないだろう。
ボランチも初戦のイングランド戦では初招集のMF田中碧(川崎F)が躍動した。パートナーを組んだMF椎橋も安定したプレーを見せたが2戦目のチリ戦でもMF田中駿(大阪体育大)とMF高宇洋(G大阪)のWボランチが躍動した。どちらも五輪代表は初招集になるが、おそらく、2人とも「年代別代表に招集されるのも初めて」になると思われる。ようやく巡って来た最初のチャンスでこれ以上ないほどの成果を出した。
すでにG大阪でたくさんの出場機会を得ているMF高宇洋については「五輪代表でテストさせるのが少し遅かった。」という気もする。五輪代表はMF松本大(広島)やMF渡辺皓(東京V)などがボランチの中心になっており、MF中山雄(ズヴォレ)をボランチの位置で起用するケースも多くなっているが他のポジションと比べると固定はされていない。「絶対的な存在」がいないことを考えるとMF高宇洋にもチャンスはある。
■ サプライズ招集だったMF田中駿(大阪体育大)一方、大学4年生のMF田中駿の活躍は驚きだった。Jリーグですでに実力を証明しているMF高宇洋がこのくらいのプレーを見せることは十分に予想できたが、初代表で、しかも、自分のプレースタイルを理解している選手がほとんどいなかっただろうMF田中駿がボランチの位置で起用されてこれほどやれるとは驚きである。後半途中からは3バックの左に移ったがCBの位置でも持ち味を発揮した。
大阪体育大の4年生になるが183センチとサイズに恵まれている。登録ポジションは「DF」になるがボランチでもプレー可能。ユーティリティー性が特徴になる。これだけのサイズがあるので「CB系の選手」かと思っていたがしっかりとボールを持って味方に正確にパスを出せる選手である。単に近くにいる味方にパスを出すだけでなく効果的なパスも多かった。彼の縦パスが攻撃のスイッチになるケースは多かった。
つい先日、J1の札幌入りが決定。もともと、「プロ注目の選手の1人」だったが、一般的には無名の存在だった。同じ大学生のFW旗手やMF三笘やGKオビ・パウエル・オビンナは「大学サッカー界のスター選手」になるが一般的にはあまり知られていないMF田中駿が五輪代表に招集されて出場のチャンスが与えられて、かつ、ピッチ上でいいプレーが出来たというのは全国各地の大学生プレーヤーの刺激になるだろう。
もちろん、これだけのサイズがあるので守備面でも利いていた。局面局面で激しくプレーできる点も魅力になる。高さがあってパスセンスもあってユーティリティー性もあるので「次回の活動の時も五輪代表に呼ばれるのか?」、「札幌でどんな活躍が出来るのか?」は興味深い。MF田中碧やMF高宇洋なども存在感を発揮しているので五輪代表に生き残るのは大変だと思うがポテンシャル的には相当に高い選手である。
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