■ 2試合目の相手は静岡ユースSBSカップの2試合目。初戦はU-19コスタリカ代表と対戦して0対1で敗れて黒星スタートとなったU-19日本代表は2戦目で地元の静岡ユースと対戦した。静岡ユースは初戦はU-19スロバキア代表と対戦したがPK戦の末に敗れている。今大会は40分ハーフで試合が行われるがタイスコアの場合は直後にPK戦が行われて、PK戦で勝利したチームは勝ち点「2」、PK戦で敗れたチームは勝ち点「1」を獲得する。
日本は「4-2-2-2」。GK廣末(青森山田高)。DF古賀(柏U-18)、DF濱(札幌U-18)、DF杉岡(市立船橋高)、DF西本(鹿島ユース)。MF高橋壱(青森山田高)、MF野田樹(神戸U-18)、MF梶山幹(名古屋U18)、MF針谷(昌平高)。FW田川(鳥栖U-18)、FW中村駿(柏U-18)。2日連続の試合という過密日程であることも考慮されてスタメンを大きく入れ替えてきた。初戦のコスタリカ戦から7人の選手が変更になっている。
ベンチスタートになったのはGK小島亨(早稲田大)、DF長谷川巧(新潟)、MF原輝綺(市立船橋高)、MF菅大輝(札幌U-18)、MF安井(神戸U-18)、FW岩崎(京都橘高)、FW吉平翼(大分)の7人。ボランチでスタメン出場となったMF野田樹(神戸U-18)の父親は創生期の横浜FMでボランチとして活躍した野田知さん。Wボランチを組むMF高橋壱はJ2の千葉入りが内定している。FW田川とFW中村駿はともに飛び級での選出となる。
■ PK戦を制した静岡ユースが勝ち点「2」を獲得ともに初戦を落としているので負けられない試合だったが地元のファンの声援を受ける静岡ユースが優勢で試合が進んでいく。前半34分に右サイドを崩した静岡ユースはゴール前でこぼれ球を拾ったFW遠野が決めて先制に成功する。藤枝明誠高の3年生で静岡ユースの1トップで起用されているFW遠野の嗅覚が存分に発揮されたシーンだった。前半は1対0と静岡ユースがリードしてハーフタイムに突入する。
迎えた後半開始から日本はFW田川に代えて今大会のエース格であるFW岩崎を投入。この交代によって流れをつかみかけるがなかなか決定機を作れない。静岡ユースは189センチの大型CBのDF立田を中心に強固な守りを見せて1対0のままで終盤を迎えるが後半39分に途中出場した大分のFW吉平翼がこぼれ球を押し込んで土壇場で日本が1対1の同点に追いついた。試合はPK戦に投入する。
静岡ユースは後半の終了間際にキーパーをGK山ノ井を投入。PK戦対策で静岡学園高の守護神を投入すると日本の1番手のキッカーのFW岩崎のシュートをGK山ノ井がセーブ。さらに2番手のMF針谷のキックはバー直撃。1人目と2人目が失敗した日本に対して静岡ユースは全員が確実に決めて勝利。静岡ユースが勝ち点「2」を獲得した。日本は終了間際に追いついたがまたしても勝利を手にすることが出来なかった。