◆ クラブ史上初となるJ1残留が確定!!!2014年のJ2を31勝3敗8分けという圧倒的な強さで制覇した湘南ベルマーレは開幕前から期待値の高いチームの1つだったが、2013年以来のJ1の舞台では13勝12敗9分けで勝ち点「48」。8位とまずまずの成績を残した。「湘南ベルマーレ」になってからは2010年と2013年に次ぐ3度目となるJ1挑戦だったが、3度目にして初めて「J1残留」を果たすことができた。「クラブとして大きな一歩を踏み出した。」と言える。
昨シーズンのJ2で見せた「圧倒的な強さ」をJ1で再現することはできなかったが昇格初年度で13勝12敗9分けというのは十分な成績と言える。反町監督時代の2010年は3勝24敗7分けで最下位の18位で、曺貴裁監督が就任して2年目のシーズンだった2013年は6勝21敗7分けで16位。J1という舞台で戦うことに関してクラブ全体がナーバスにならざる得ない状況でプレッシャーは大きかったと思うが見事に打ち勝った。
誤算は少なくなかった。2014年のJ2で20ゴールを挙げたエースストライカーのFWウェリントンとの契約がまとまらずに退団。代わりにポルトガル出身のFWギマという長身ストライカーの獲得がほぼ決まっていたが、メディカルチェックをパスすることが出来ず。開幕直前の2月18日にFWブルーノ・セザルというストライカーを獲得したがチームにフィットしきれず。結局、前半戦のみでチームを離れることになった。
1トップの位置は新戦力として期待の高かったFWブルーノ・セザル以外にもFWアリソンやFW藤田祥やFW大槻周やFWキリノなどが起用されたが、結局のところ、シーズンを通して1トップの位置を固定できなかった。フォワードの軸的な存在となった大卒4年目となるFW大槻周はトータルの質が向上して数字に表れない部分での貢献度は高かったが、32試合で4ゴールと誰しも納得するような数字を残すことはできなかった。