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■ オフの目玉になりそうなDF遠藤航J1のリーグ戦は早くも残り2試合となった。広島と浦和の「2位以内」、清水と山形の「J2降格」が決定して、2ndステージの優勝争いも得失点差のことを考えると広島と鹿島の一騎打ちで、「年間順位で3位の可能性」を残すのはG大阪とFC東京の横浜FMの3チームのみ。ナビスコカップの決勝戦や天皇杯の戦いは残っているが、「すでに来シーズン以降を見据えた戦い」にシフトチェンジしているクラブもいくつかある。
残り2試合は半数程度のクラブが消化試合になることもあって、早くも監督人事や選手の移籍が話題になりつつあるが、去就がもっとも注目されるのは湘南のDF遠藤航である。五輪代表の不動のキャプテンで、(10月の2連戦は怪我もあって代表から外れたが)8月の東アジアカップでは3試合連続スタメン。ボランチとCBと右SBの3つを高いレベルでこなすマルチプレーヤーとして期待度と注目度は高まる一方である。
昨オフも「浦和が五輪代表のキャプテンであるDF遠藤航にオファーを出している。」という話が盛んにメディアで報じられたが、結局、湘南への残留を決断。ここまで29試合で4ゴールを記録。主に3バックの右ストッパーとして昇格1年目ながら8位と健闘するチームの攻守の軸として活躍しているが、1stステージ王者の浦和のみならず、名古屋や神戸やFC東京なども関心を示しており、大争奪戦となっている。
先日の日刊スポーツの報道によると「昨季終了後に湘南と複数年契約を結んだが、移籍金は当初の推定1億円から半分以下に引き下げられた。」という。事実であれば、今オフに移籍する場合は「上限で5,000万円程度」の移籍金が必要となるが、22歳と若くて将来性のあるDF遠藤航のような選手を5,000万円弱で獲得できるというのは相当なお買い得である。この金額を出し惜しみするクラブがあるとは考えにくい。
■ 移籍するのであれば本命が浦和レッズか!?中でも浦和はかなり本気の模様。昨シーズンはフラれてしまったが、「○年連続でオファーを出してくれた。」というのは移籍を決断するときの決め手になるケースは少なくない。もちろん、手あたり次第にオファーを出すのはイメージが良くないが、「熱心に誘ってくれたので・・・。」という点を移籍の理由に挙げる選手は多い。移籍を決断するのであれば「現段階では浦和が本命」と言えるのではないかと思う。
去就については「(クラブとは)これから話し合う。」あるいは「今回は湘南側も本人の意思を尊重する方針」など様々に報じられているが、年俸等の金銭的な条件というのは移籍先を選ぶときの決め手の1つになり得る。アスリートがお金の話をすると日本では批判の対象になることが多いが、「年俸=プロ選手の評価」と考え方は間違いではないし、「札束に目がくらんだ金の亡者」と批判するのはフェアではない。
また、DF遠藤航の場合は「ポジションや起用方法」というのも大きな決め手になるだろう。日本代表に定着することを最優先に考えるのであれば「ボランチのポジションで起用してくれるチーム」を最優先に考える可能性がある。ハリルホジッチ監督は「ボランチの候補と考えている。」と常々話しているが、湘南では右ストッパーがメイン。ボランチとしての能力をアピールできない点はどう考えてもマイナスである。
一方、CBとして日本代表入りを狙うのであれば「3-4-2-1」を採用する湘南でプレーするのはかなり都合が悪い。言うまでもなく、日本代表は4バックがほとんど。「4バックのCBとしてどれだけできるのか?」を常日頃からアピールできないとCBの候補として日本代表入りを果たすのはかなり難しくなるが、DF遠藤航自身が「日本代表の試合でCBとしてプレーすること」に強いこだわりを持っている印象はあまりない。
■ 残留がベターなのではないか?と考えるいくつかの理由彼のように複数のポジションを高いレベルでこなす選手の場合、ポジションや起用法が決断するときの大事な要素になるのは間違いない。また、湘南は決して金銭的に裕福なクラブではないので移籍となると年俸等が大幅にアップするのも間違いない。浦和やFC東京など多くのクラブが関心を寄せているので選択肢は多い。昨オフも迷ったと思うが市場価値がさらに高まった今オフは昨オフ以上に迷うことになるだろう。
当然、簡単には結論は出ないと思うが、U-23アジア選手権は来年の1月12日から1月30日にかけて開催されるので、大会期間中はもちろんのこと、大会後に結論を出すのは各方面に迷惑をかけることになるので好ましくない。落ち着いた気持ちでU-23アジア選手権に挑むためにも年内に決着を付けるのがいいと思うが、個人的にはいくつかの理由から「湘南に残るのがベターなのではないか?」と考える。
1つは出場機会の問題である。U-23アジア選手権で本大会の切符を獲得出来たらリオ五輪の本大会が待っているが、DF遠藤航クラスと言えども移籍先で十分な出場機会が得られなくなる可能性はある。仮に移籍先が浦和であるとしたらDF森脇、DF那須、MF阿部勇、MF柏木あたりとの競争になるので無条件でポジションが確約されるような環境ではない。万全の状態で本大会に出場できなくなる可能性がある。
2つ目の理由に挙げたいのは「今の湘南の環境というのは最高に近い。」という点である。やっているサッカーは魅力的で、右CBながら積極的に攻撃に参加することも許されている。むしろ、果敢に攻撃参加することが期待されている。浦和も同じ「3-4-2-1」を採用しているが、DF森脇やDF槙野を比べてもDF遠藤航やDF三竿雄の方が攻撃意欲は上。「チャレンジした末での失敗が許される」という恵まれた環境である。
■ 一般人とは異なるプロ選手の考え方CBが主となる守備的なポジションの選手が「攻撃力」を身に付けるのはなかなか難しい。基本的には「試合の中でどれだけチャレンジできたか?」が攻撃的な資質を伸ばせるか否かに大きく関係してくる。DF遠藤航も出始めの頃はここまで攻撃力のある選手ではなかったが、クロスにしても、ミドルシュートにしても、ビルドアップにしても、試合の中でたくさんの成功と失敗を繰り返しながら能力をアップさせてきた。
恩師である曺貴裁監督の退任の話が出ているので来シーズン以降は湘南自体が不透明なところもあるが、この4年間でここまで積み上げてきたサッカーを放棄することはまずありえない。仮に監督交代となった場合でも継続路線を選択するのはほぼ確実で、先のポジションの問題も「湘南でもボランチを主戦場とする。」という決断が下される可能性は決して低くはない。「ボランチ希望=移籍」とはならない。
さらに言うと近い将来の海外移籍を希望しているのであれば湘南に残って海外クラブからのオファーを待った方が身動きは取りやすい。仮に今オフにどこかのクラブに移籍して、来オフなど海外移籍を果たした場合、(そのときの移籍金は少なくとも1億円程度にはなると推測されるので)今オフにDF遠藤航を獲得したクラブが金額的に損をすることは考えにくいが、それでも早期の海外移籍のチャンスは小さくなる。
当然、五輪の本大会という自身の存在をアピールできる絶好のチャンスがあるので「五輪後」に海外進出のチャンスが巡ってくる可能性はあるが、新しいクラブに加入して半年あるいは1年足らずで海外移籍の希望を口に出すのはなかなか難しい。もちろん、Jリーグの移籍市場が活性化することは決して悪いことではないが、個人的にはいくつかの状況を考慮すると「湘南に残るのがベターなのかな・・・。」とも感じる。
「生え抜きでクラブの期待の星である湘南のDF遠藤航」と「他所のクラブからやってきた新加入のDF遠藤航」ではクラブ内における存在価値や付加価値は全然違ってくる。また、湘南は「MF永木とDF遠藤航の2枚看板」に近いのでどちらかが欠けるとチームとしての魅力度が下がってしまう。順調にクラブとしてステップアップしてきた愛着ある湘南に残ってさらに上を目指すというのはかなり魅力的な仕事だと思う。
一方で「補強の目玉」としてシビアな環境に身を置くことも必要なことなのかもしれない。また、浦和であればACLに出場できる可能性も出てくる。(余談になるが、サッカー選手と一般人の考え方は全く異なる。「敢えて厳しい環境に身を置きたがる選手」は少なくない。「何でこんなに恵まれた環境を捨ててまで移籍を決断したのか・・・。」と感じる移籍は毎年必ずある。)果たしてどんな決断を下すだろうか・・・。
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