◆ 波の激しいシーズンで14位と低調 J1に昇格して6年目となるベガルタ仙台は9勝17敗8分けで勝ち点「35」。年間14位でシーズンを終えた。16位の松本山雅との差は「7」。余裕をもって「J1残留」を確定させることができたが、18チーム制になった2005年以降にJ1に残留したチームの中ではワースト2位タイとなる勝ち点の少なさだった。(※ ワースト1位は2015年の新潟の勝ち点「34」。)J2に降格してもおかしくない成績だったのは確かである。
波の大きいシーズンだった。開幕5試合は2勝3分け。開幕戦のみちのくダービー(vs 山形)を2対0で勝利するなど好スタートを切ったが6節から5連敗。2勝5敗3分けと負けが先行したが、11節の浦和戦(H)は壮絶な打ち合いの末に4対4のドロー。浮上のきっかけを掴むと11節以降の7試合は4勝1敗2分け。大型ボランチのMFキム・ミンテがスタメンに定着すると攻撃力と得点力がアップして、この7試合で16ゴールを奪った。
この時期はいいサッカーを見せていたが2ndステージは開幕から5試合勝ちなし。6節の松本山雅戦(H)で勝利して2ndステージの初勝利を挙げたが7節から3連敗。最終的には3勝11敗3分けと散々な成績で16位に終わった。トータルでは44得点で48失点。得失点差は「-4」なので決して悪くはなかったが、手堅さがウリとなる仙台らしからぬあっさりと失点するケースも多くて、淡白な試合も少なくなかった。