■ クラブ史上最高の観客動員数鳥栖との最終節は痛恨のドロー。地力でチャンピオンシップの出場権を獲得できるチャンスがありながら逃したFC東京はフィッカデンティ監督の退任が決定。2年間でチームを去ることになったが、2014年は12勝10敗12分けで9位。2015年は19勝9敗6分けで4位。就任2年目の今シーズンは見事な成績を残した。夏の移籍市場でFW武藤嘉が抜けるというマイナス要素もあったが、最後まで優勝争いに絡んだ。
(意外に感じるところもあるが、)本格的にJ1の優勝争いに絡むことが出来たのはクラブ史上初めて。1試合の平均観客動員数は28,784人だったが、1位の浦和の38,745人に次ぐリーグ2番目の多さだった。(リーグ3位の横浜FMは24,221人だったので結構な差がある。)さらにクラブとしての過去最高記録は原博美監督時代の2005年の27,101人だったので、今シーズンはクラブ史上最高の平均観客動員数を記録した。
FW武藤嘉のお別れ試合の効果も少なからずあったが、「勝てばお客さんが集まってくれる。」ということを実感するシーズンになった。東京という娯楽の多い街のクラブなので、「勝つだけではお客さんは来てくれない。(=魅力的なサッカーをしなければお客さんは来てくれない。)」という考え方もあるのでバランスを取るのはなかなか難しいが、今シーズンに関しては味の素スタジアムに多くのお客さんが集まった。