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■ 本拠地の神戸市ヴィッセル神戸のホームタウンである兵庫県の神戸市は日本のみならず、アジアでの有数の港町として発展してきた。平清盛の時代に福原京の建設が計画された頃、貿易の拠点として整備され、「大輪田泊(おおわだのとまり)」と呼ばれたことが、その発展の始まりとされる。
ヴィッセル神戸のホームスタジアムはホームズスタジアム。2002年の日韓ワールドカップが行われた日本国内の10スタジアムの1つであり、スウェーデン対ナイジェリア、ロシア対チュニジア、ブラジル対ベルギーの3試合が行われた。
#1 三宮・花時計前駅
■ ホムスタへのアクセスホームズスタジアムのアクセスは、神戸市随一の繁華街である三宮にある地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅から6駅のところにある御崎公園駅から徒歩で約5分。三宮・花時計前駅はJRの山陽新幹線の新神戸駅から徒歩で約20分の距離にある。
略称のホムスタは、Jリーグのヴィッセル神戸、ラグビートップリーグの神戸製鋼コベルコスティーラーズなどがホームスタジアムとして使用しており、収容人数は約34000人。開閉式の屋根を備えた西日本では最大級の球技専用スタジアムである。
#2 御崎公園駅(1)
#3 御崎公園駅(2)
■ KOBE BRYANTアメリカプロバスケットボールリーグ(NBA)の2008-2009年シーズンで頂点に立ったロサンゼルス・レイカーズの大黒柱であり、世界屈指のプレーヤーであるコービー・ブライアント。彼のファーストネームである「Kobe(コービー)」は、神戸牛にちなんだものであるということはよく知られたことである。
NBAチャンピオンに輝いたのは、1999-2000年、2000年-2001年、2001年-2002年に次いで、今回が4度目。2006年1月22日のトロント・ラプターズ戦で記録した1試合で81得点という記録は、NBA史上第2位の大記録であり、得点力に関しては偉大なるマイケル・ジョーダンを超えたという評価もある。
#4 ホムスタ前
#5 バックスタンド入口
■ カイオ・ジュニオール監督の辞任J1再開後の2試合目はアウェーで浦和レッズと対戦し、0対2で敗れたヴィッセル神戸。しかも、6月30日にカイオ・ジュニオール監督が突然、監督を辞任。ガンバ大阪での活躍が印象深い和田昌裕氏が監督に就任したものの、チーム内の混乱は隠しようがないところ。FW大久保嘉人がヴォルフスブルグから復帰し、久々にホームスタジアムに戻って来たとはいえ、準備期間も短くて、苦しい戦いが予想される。
システムは<4-4-2>。GK榎本。DF石櫃、北本、宮本、内山。MF田中、馬場、ボッティ、大久保。FW我那覇、茂木。FW我那覇は今季3試合目のスタメン。DF石櫃が出場停止から復帰し、MFボッティが怪我から復帰。MF松岡が外れてMF馬場が中盤に入る。
#6 スタジアム前の広場
#7 スタジアムの正面
#8 キング・カズ
■ 好調のFC東京対するFC東京は再開後は2連勝。絶好調のMF石川直宏の得点力に引っ張られて、攻撃陣が爆発している。7勝7敗1分けで勝敗を五分に戻して、ここから一気に浮上したい大事な試合。
システムは<4-2-2-2>。GK権田。DF徳永、今野、ブルーノ・クアドロス、長友。MF米本、梶山、石川、羽生。FWカボレ、平山。磐田への移籍が噂されたFW赤嶺はベンチスタート。
#9 東京のサポーター
■ 前半は0対0で終了試合の前半はFC東京のペース。2トップにしっかりとボールが入って、そこから2列目のMF石川とMF羽生がしっかりと絡んで厚みのある攻撃につなげる。前半23分には高い位置でボールを奪ったMF石川の突破からFW平山が決定的なシュートチャンスを迎えるが、GK榎本のセーブに阻まれる。
神戸は復帰したMFボッティが中盤で動いてボールを受けてリズムを作ろうとするが、前線のコンビネーションはイマひとつ。序盤はFW我那覇が得意のポストプレーで前線で起点になっていたが、徐々にFW我那覇の存在感も薄れていった。
結局、前半は0対0で終了。
#10 スタジアム近郊
■ 石川の先制ゴール後半は一気にFC東京が攻め込む。
待望の先制ゴールは後半5分。ロングキックをFW平山がしっかりとFWカボレに落として、FWカボレのキープからMF羽生が中央でボールを受けると、MF石川にパスを送る。MF石川はそのボールをワンタッチコントロールで左前方にボールを持ち出し、左足でシュート。これが見事に決まってFC東京が先制。
これで、完全に意気消沈の神戸に対してFC東京が仕掛ける。後半8分のFWカボレの決定的なシュートはGK榎本の好セーブに阻まれるが、後半10分MF羽生のスルーパスからFWカボレが裏のスペースを独走し、飛び出したGK榎本もかわして無人のゴールにシュート。FWカボレの今季2ゴール目で貴重な追加点を挙げる。
劣勢の神戸は後半19分に新人のMF楠瀬を投入。MF楠瀬が何度かドリブルで見せ場を作るが、ゴールに近づいたのはこのときくらい。結局、神戸はわずかにシュート4本。ホームで0対2で完敗に終わった。
#11 アウェーゴール裏
■ 3連敗のヴィッセル和田監督の再スタートの試合であったが、神戸は決定的なチャンスシーンを作ることすらできずに0対2で敗戦。3連敗で16位のモンテディオ山形との勝ち点差は「1」と降格のピンチが迫って来た。
司令塔のMFボッティが復帰したことはプラス材料であったが、前線のコンビネーションは悪く、かといってサイドバックの攻め上がりもほとんどなく、攻め手が見つからなかった。
期待のMF大久保はやや下がり目の攻撃的MFでプレーしたがシュートは1本のみ。今季6ゴールと好調のFW茂木とどういう関係を築いていけるのかがポイントだが、この日は、分断されてしまった。特に、後半はほとんど消えてしまって、存在感は希薄だった。
#12 ホームゴール裏
■ 無責任な辞任6月30日に「一身上の都合」でチームを退団したカイオ・ジュニオール監督については、非難されても仕方がない。リーグ戦再開を迎えてこれからという時期に突然、指揮官を失ってしまったチームに影響が出ないわけはない。
また、直後にカタールのアル・ガラファ監督に就任したことで、高額オファーによる引き抜きであったことが判明したが、オファーがあったならばその通り、辞任を表明するときに、「カタールのクラブから高額なオファーがあったのでヴィッセル神戸の監督を辞任したい。」とはっきりと発表していれば、まだマシといえたが、非常に男らしくない。
混乱必至の神戸であるが、カイオ・ジュニオール氏がこの時期に辞任し、しかも、高額な違約金を払ってくれるということは、プラスに考えることも出来る。残念ながら、開幕からの内容と結果を見る限り、前評判通りの名将ではなかったということは明らかであり、これからの数試合の結果いかんでは、複数年契約でありながら解任の可能性も考えられた。そうすると、逆にクラブ側が違約金を払わなければならない状態になっていた。
#13 宮本恒靖
■ 絶好調の石川直宏一方のFC東京は対照的に3連勝。絶好調でアンストッパブルな状態のMF石川が後半5分に先制ゴールを挙げると、さらにFWカボレも追加点。神戸にほとんどチャンスを与えず、スコア以上の完勝だった。
4試合連続ゴールのMF石川はこれで9ゴール目。得点ランキングでもついにトップタイに浮上した。中盤の選手が得点ランキングのトップに並ぶというのは異例中の異例である。
先制ゴールはMF羽生からのパスを巧みなコントロ-ルで浮かして相手DFを外し、強烈左足を突き刺したファインゴールだった。この思い切りの良さとシュートが正確に枠内に行くことが武器であり、左右両足でゴールを奪うことが出来る。
#14 好調の攻撃陣
■ アフリカン・サッカーのテイスト2トップに190cmのFW平山と186cmFWカボレを配置し、2トップの軸に攻め込む最近のFC東京のサッカーからは、日本的なサッカーというよりはアフリカン・サッカーの匂いを感じる。
神戸のセンターバックは176cmのDF宮本と179cmのDF北本。DF北本は屈強なタイプで、空中戦の強さにも定評のある選手であるが、10cmほどの高さのミスマッチに対処できなかった。分かっていても止められないのが現在のFC東京の攻撃陣であり、1点目もFW平山の圧倒的な空中戦での強さが起点になっており、2点目のFWカボレのゴールもFWカボレの爆発的なスピードが呼び込んだ。
2トップ以外でも、DF徳永とDF長友の両サイドバックや中盤の底でハードな守備を見せるMF米本など、とにかくパワフルな選手が多くて、個の魅力がチーム全体の魅力を生み出すダイナミックなアフリカン・サッカーのテイストを感じる。
身長・体重といったサイズや身体能力は持って生まれたものであり、テクニックや戦術眼は教える事が出来ても、これらを伸ばすことは難しい。J1とJ2を見比べてみるとよく分かるが、テクニックや運動量といった部分はそれほど大きく違うわけではないが、サイズや身体能力といった部分でJ2は見劣りすることが多い。
もともと、潜在能力の高い選手を集めていたFC東京のサッカーは、ようやくそれが実を結んで開花しつつある。
#15 ピッチ上の様子
■ ピッチを駆け回る羽生直剛もちろん、素材に頼った単純なサッカーではなく、そこに彩りを加える選手も存在する。それは、MF羽生とMF梶山になる。
特に、MF羽生はこの試合で2アシストの活躍。FWカボレ、FW平山、MF石川が脚光を浴びるが、MF羽生の役割も大きく、MF羽生が攻守に渡って活躍できる環境が整っているということは、FC東京がいい流れで試合を行えていることに他ならない。
#16 戻って来た大久保嘉人
#17 神戸賛歌
#18 試合前
#19 好調の石川直宏
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