15位 : Y.S.C.C.横浜→ 樋口監督が勇退したY.S.C.C.横浜は極めて厳しいオフになった。司令塔のMF後藤京(→甲府)、エースのFW辻(→群馬)がW流出。また、怪我で長期離脱したFW辻の穴を埋める働きを見せたFW北脇(→秋田)も流出して、大卒ルーキーながら25試合で7ゴールを記録したMF三沢(→鳥取)も流出した。この4人で合計すると24ゴールを記録している。2018年の総得点は「40」だったのでちょうど6割に相当する。
さらに正キーパーのGK浅沼(→SC相模原)が契約満了。27試合に出場したボランチのMF小澤光は現役を引退した。レギュラー格の選手が半数ほど抜けたのに対して目立った補強はなかった。なので、大幅な戦力ダウンは必至の情勢である。MF吉田明、DF大泉、DF西山峻、MF奥田晃、DF中西規、DF宗近などが中心になるがここまで重要な選手が抜けると新任のシュタルフ悠紀リヒャルト監督も大変である。
14位 : アスルクラロ沼津→ 加入2年目の2018年も最後まで上位争いに参加して4位に食い込んだ。初年度が3位、2年目が4位というのは見事と言うしかない。J3で大きな存在感を発揮しているが昨オフと同様で今オフも主力の流出に苦しんだ。12アシストを記録するなどJ3でベストイレブン級の活躍を見せた左SBのDF砂森(→鹿児島)が流出。高精度の左足を持っている「J3でナンバー1の左SB」が抜けた穴を埋めるのは難しい。
また、10番を背負って攻撃の中心として活躍してきたFW青木翔も流出となった。サイズを生かしたボールキープで攻撃の中心になっていた選手なのでダメージは大きい。GK牲川を完全移籍で獲得できたのは良かったがJリーグで実績のある選手や有望株と目されている若手の補強は無かった。同様に「戦力ダウンは必至」と言えるがこの状況からスタートして上位争いに参加するようだと「沼津の力は本物」と言える。
13位 : カマタマーレ讃岐→ 「1年でのJ2復帰」を目指すが見通しは明るくない。北野監督が退任して上村監督が就任したがFW原一樹(→熊本)、MF佐々木匠(→山口)、MF岡村(→北九州)、DF中島大(→秋田)などが退団となった。得点力不足が深刻な攻撃陣は元エースのFW木島良(FCマルヤス岡崎)を1年ぶりに呼び戻したが即戦力の補強は彼くらいである。FW原一樹とMF佐々木匠が抜けたので大きく攻撃力はダウンしている。
Jリーグで未知数なMF赤星雄(FC徳島)あたりに期待をかけないといけない状況になっているのはかなりキツイ。前評判があまり高くないのも納得できるがCBに関しては「J3レベルではない。」と言える。ベテランのDF竹内彬がいて、DF麻田はレンタル延長。数年前までは「有望株」と言われていたDF西野(G大阪)の加入も決定した。CBは充実しているがそれ以外のポジションはJ3レベルで考えても真ん中以下である。
12位 : ガイナーレ鳥取→ 2017年は最下位に終わったが2018年は3位と躍進。「V字回復」を果たした鳥取だったが躍進の立役者であるFWレオナルド(→新潟)を失った。J3で24ゴールを記録した絶対的なストライカーを失った影響は計り知れないものがある。また、2018年は低調だったが低迷した2017年に孤軍奮闘した10番のFW加藤潤(→群馬)も流出となった。移籍先が昇格争いのライバルである群馬に決まったのはショッキングである。
さらには期限付き移籍のDF甲斐(→FC岐阜)も退団。移籍市場の前半戦はネガティブなニュースが続いたがFWユリ(コインブラMG)、DF福村(FC岐阜)、DF大屋(徳島)、MF三沢(Y.S.C.C.横浜)を獲得。MFフェルナンジーニョとMFヴィートル・ガブリエルの引き止めに成功したのは大きい。DF西山雄、MF魚里、MF可児などもチームに残ったのでFWユリが期待通りに活躍してくれたら十分に戦える戦力になるだろう。
11位 : 福島ユナイテッド→ 田坂監督が勇退して新たに松田岳夫監督の就任が決まった福島はどちらかというと静かなオフになった。話題の中心になったのはベテラン選手の引退のニュースになる。チームを支えてきたMF石堂が引退して、福島県出身のDF茂木も引退。ハードワークが武器のMF鴨志田も引退して、鳥栖時代に期待を集めたDF平も引退。フォワードの位置でもプレーしたDF平はまだ24才。かなり早い決断になった。
主力の流出と言えるのはMF田村翔(→熊本)くらい。FW武やMF橋本拓やDF輪笠などは引き続いて今シーズンも福島でプレーすることになった。J3になると「主力の流出」に苦しむチームが多くなることを考えると「主力の流出が最小限にとどまったこと」は評価できるポイントになる。一方、新加入選手で目立つのはFW小牟田(群馬)とMF川中(SVホルン)くらい。戦力的には大きなプラスも大きなマイナスもなかった。
10位 : 長野パルセイロ→ 2017年に栃木SCを率いてJ2昇格を達成した横山雄次監督を招聘。「悲願のJ2昇格」を目指す。オフの選手の入れ替えはまずまず激しかった。GK田中謙(→松本山雅)やDF寺岡(→北九州)やMF河合秀(→FC琉球)あたりが移籍を決断。長きに渡ってチームを引っ張ってきたMF佐藤悠は契約満了。FW勝又、FW岡本英、FW萬代、DF都並なども契約満了。J2やJ3で実績のある選手がたくさん抜けている。
新加入選手はMF妹尾(G大阪)、MF山田陸(盛岡)、DF入間川(甲府)、DF池田(愛媛FC)など。若くて有望な選手をたくさん獲得した。これまでは「ピークを過ぎたベテラン」を獲得するケースが多かったが様変わりした。期待をして獲得した実績のあるベテランが活躍できずに終わるケースが多かったので正しい選択と言える。若手を育てないといけない時期に差し掛かっているので我慢のシーズンになるかもしれない。
09位 : ヴァンラーレ八戸→ 2018年のJFLで3位に入って初のJ3昇格を果たした八戸は昨シーズンの途中まで藤枝MYFCの監督を務めていた大石篤人監督を招聘した。J3で実績のある指導者を招聘してJリーグの舞台にチャレンジする。JFLでは16勝8敗6分けという成績だったが30試合で43得点/23失点。25勝1敗4分けと圧倒的な強さを見せた王者のHonda FCは30試合で25失点だったのでHonda FCよりも失点数は少なかった。
主力の流出がほぼ無かったのは大きい。一方、加入が決まったのはMF河津(盛岡)、DF佐藤和(富山)、MF宮崎泰(栃木SC)、FW上形(栃木SC)、MF日高(秋田)、MF小牧(藤枝MYFC)、MF三田尚(FC今治)など。特徴を持った面白い選手をたくさん獲得できたがJ2やJ3で実績のある選手は少ない。J2やJ3での経験値が豊富で昇格1年目の若いチームを引っ張ることが出来る選手を何人か獲得しても良かった。
08位 : ギラヴァンツ北九州→ 降格2年目の2018年は開幕から低迷。まさかの最下位。17位でシーズンを終えた。落ちるところまで落ちてしまったが百戦錬磨の小林監督の招聘に成功したことが2018年の数少ないポジティブなニュースと言える。「最下位に沈むほどひどい戦力ではなかったがJ2昇格を狙える戦力ではなかった。」と言えるので抜本的な改革が必要だったが長期的な考えを持ってチームを大きく変えていくことが期待される。
補強は若手中心になった。昨オフに獲得した選手の多くが1年限りで退団したことを考えると「昨オフの補強に失敗したことが低迷の主要因」と言える。監督だけでなくフロントの責任も大きいがMF新垣(流通経済大)、FWディサロ・燦・シルヴァーノ(法政大)、FW町野(横浜FM)、DF生駒(富山)、MF國分(大分)などを獲得した。「上位を狙える戦力になった。」とは言えないが有望な選手を何人も獲得できたのは良かった。
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