14位 : 東京ヴェルディ→ 参入決定戦で磐田に敗れて11年ぶりのJ1復帰を逃した東京Vはホワイト監督を招聘。新しいスタートを切ったがFWドウグラス・ヴィエイラ(→広島)、FWアラン・ピニェイロ(→千葉)、DF井林(→広島)が抜けている。何だかんだでコンスタントにゴールを決めてきたFWドウグラス・ヴィエイラの退団は当然のことながら痛いが精神的な支柱となって若いチームを引っ張ってきたDF井林の流出は致命傷になり得る。
元日本代表のDF近藤直(千葉)を獲得したが近年のパフォーマンスを考えると「DF井林の穴を埋めるのは難しい。」と考えられる。ネガティブなニュースの多いオフになったが流出の噂もあったMF藤本寛、MF渡辺皓、MF井上潮の若手トリオがチームに残ったのは大きい。また、FWネマニャ・コイッチ(FCオルダバス)は計算の出来るフォワードで、MFヴァウメルソン(コロラドAC)はJ2で猛威を奮う可能性がある。
13位 : アビスパ福岡→ 惜しくも7位に終わってプレーオフ出場を逃した福岡は井原監督が退任してペッキア監督が就任した。「攻撃的なサッカーを志向する指導者」と言われているのでスタイルが大きく変わる可能性が高まっている。リスタートのシーズンになるが補強は最小限にとどまった。選手の入れ替えはあまり激しくなかったがスペイン出身のGKセランテス(CDレガネス)はJ2で大きな存在感を発揮する可能性が高い。
その他の新戦力はDF菊地直(札幌)、MF前川(徳島)、MF田邉草(FC東京)、MF喜田陽(C大阪)、DF石原広(湘南)など。FWドゥドゥ(→甲府)とMFユ・インス(→FC東京)とFWレオ・ミネイロ(→岡山)が抜けた一方で得点力の高い選手の獲得には成功しなかった。昨シーズンもフォワードの軸を固定できずに苦労したが今シーズンも同じように苦労する可能性が高い。選手層が薄くなっているのも気になるところである。